ご相談は
こちらから
受診予約は
こちらから

口唇ヘルペスはうつる可能性がある!感染しない・させないための対策を解説

手鏡で唇を確認する女性

口唇ヘルペスは、唇の周辺に違和感やかゆみが生じたり、水ぶくれができたりする病気です。口唇ヘルペスは些細な行動でもうつる可能性があるため、感染しない・させないための対策を施さなければなりません。本記事では、口唇ヘルペスの症状や原因を具体的に解説したあとに、うつさない・うつされないための対策を5つご紹介します。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスとの接触によって発生する病気です。感染すると唇やその周辺に違和感が生じた後、水ぶくれができるといった症状が見られます。ウイルス性の病気ですから、家族や近しい人にうつる可能性があるため、感染者が出た場合はうつさない・うつされないための対策が必要です。

口唇ヘルペスの症状

口唇ヘルペスの症状を、感染初期から重症化するまでの一連の流れで解説します。

  • 兆候、初期症状・・・皮膚に違和感が生じる
    口唇ヘルペスの兆候・初期症状として見られるのは皮膚の違和感です。唇やその周辺がピリピリしたり、チクチクしたりして、かゆみや痛みを感じます。特徴的な症状が見られるため、再発を繰り返している人は初期段階で口唇ヘルペスへの感染を確信することもあるようです。

  • 重症化後の症状・・・水ぶくれや口内炎ができる
    口唇ヘルペスが重症化すると、唇の周辺が赤くなり、やがて水ぶくれができます。患部は熱や痛みをともなうことが多く、1週間~3週間ほどでかさぶたになり、収束するというのが一連の流れです。また、この間に口内炎の症状が出る場合もあります。

口唇ヘルペスは体調の良し悪しや、感染の回数によって症状が異なることが特徴的です。初感染の場合は小さな水ぶくれの多発が多いものの、再発の場合は多くのケースで軽傷のうちに収束します。

口唇ヘルペスの原因

口唇ヘルペスは、ヘルペス症状が出ている人の水ぶくれや唾液、涙などに触れることで感染します。水ぶくれにはとくに多くのウイルスが潜んでいるため、触るべきではありません。感染経路については後述しますが、食器やタオルの共有や、キス・性行為によってうつるケースがほとんどです。

口唇ヘルペスはうつる可能性がある!

口唇ヘルペスは、以下のような行動によってうつる可能性があります。

<口唇ヘルペスの主な感染経路>

  • 食器・タオルの共有による感染
  • キスや性行為による感染

口唇ヘルペスがうつるメカニズムについてわかりやすく解説します。

食器・タオルの共有による感染

食器をスポンジで洗う様子

家族間の感染経路として多いのが、食器やタオルの共有による感染です。単純ヘルペスウイルスは感染力がとても強く、感染者の唾液や体液が付いた食器・タオルを介してうつることがあります。付着したウイルスが死滅しにくいことも特徴的で、手洗いをしなかった場合は数時間生き続けます。

キスや性行為による感染

パートナーへの感染経路として目立つのは、キスや性行為による感染です。口唇ヘルペスは唇の周辺にできるため、キスをすると極めて高い確率でウイルスに直接感染してしまいます。また、ヘルペスは性器にうつることも多く、オーラルセックスを介して性器ヘルペスに感染する可能性があることにも注意しなければなりません。

口唇ヘルペスをうつさない・うつされないための対策

口唇ヘルペスをうつさない・うつされないための対策としては、これから紹介する5つの方法が有効です。

<口唇ヘルペスをうつさない・うつされないための対策>

  • 家族間でも食器・タオルの共有を控える
  • こまめに手洗いをする
  • 体調管理を万全に行う
  • キスやスキンシップを控える
  • 紫外線対策をする

順番にチェックしていきましょう。

家族間でも食器・タオルの共有を控える

先述したとおり、単純ヘルペスウイルスの感染力は極めて強く、食器やタオルを通じて簡単にうつってしまいます。家族間だとしても、少なくとも口唇ヘルペスの症状が出ている間は、感染者とその他の家族で食器・タオルの共有は避けましょう。

こまめに手洗いをする

手洗いをする親子

口唇ヘルペスをうつされないための対策としては、こまめな手洗いが有効です。可能な限り感染者が使ったものに触れるべきではありませんが、食器の洗浄やタオルの洗濯が必要になる場合もあるでしょう。その場合はせっけんを使って丁寧に手洗いし、除菌に努めることをおすすめします。

体調管理を万全に行う

口唇ヘルペスの感染力は強いものの、接触した全員にうつるわけではありません。触れた人の皮膚が健康な状態であれば、バリア機能が働いて感染を防ぐこともできます。体調管理に万全を期すことにより、口唇ヘルペスを発症したり、うつされたりするリスクが下がるのです。

キスやスキンシップを控える

口唇ヘルペスの症状が出ている間は、キスやスキンシップを控えましょう。口唇ヘルペス患者の唇周辺には、無数のウイルスが付着しているため警戒しなければなりません。キスをしたり、顔を近付けてスキンシップをとったりすると感染リスクが高まるため要注意です。

紫外線対策をする

紫外線対策も有効な口唇ヘルペスの予防策になります。口唇ヘルペスは皮膚や粘膜がダメージを受けている人ほど感染しやすく、この一因となるのが紫外線です。紫外線から身を守ることで皮膚の健康を保ちやすいため、単純ヘルペスウイルスを跳ね返しやすくなります。

口唇ヘルペスが重症化しやすい人の特徴

歯を指をさして微笑む女性

口唇ヘルペスが重症化しやすい人の特徴をリストアップします。

<口唇ヘルペスが重症化しやすい人の特徴>

  • 大人になってから初めて口唇ヘルペスに感染した人
  • 基礎疾患のある人など、免疫力が低下している人
  • アトピー性皮膚炎の人
  • 免疫を持っていない新生児など

免疫を持っていない人や免疫力が低下している人、持病がある人ほど重症化しがちです。上記にあてはまる人が感染者の近くにいる場合は、感染者と直接的にも間接的にも接触しないように注意しましょう。

口唇ヘルペスの治療方法

口唇ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖を抑える効果を持つ「抗ヘルペスウイルス薬」が使われます。抗ヘルペスウイルス薬は飲み薬で、初期症状が見られる間に服用すると効果的です。多くのケースでは、薬の服用から5日程度で症状が収束し、完治へと向かいます。

しかし、口唇ヘルペスが重症化すると抗ヘルペスウイルス薬が有効性を発揮しない可能性があり、この場合は別の内服薬へと切り替える場合があります。状況によっては点滴注射や入院治療が必要になることもあり、決して楽観できる病気ではありません。

まとめ

口唇ヘルペスは感染力が強く、家族やパートナーにうつる可能性が高い病気です。症状が現れた場合は食器・タオルを共有したり、キスなどのスキンシップをとったりすることは避けましょう。また、抗ヘルペスウイルス薬が有効性を発揮する感染初期段階で治療を受けることが大切です。

高輪クリニックでは、医科と歯科のつながりを大切にした医療をお届けしています。唇や口腔内に違和感を覚えて歯科へ向かう際、当院をご利用いただけばその場で医科へのご案内が可能です。口唇ヘルペスかそうでないか確信を持てない方は、まず当院で検査をお受けください。

予防歯科
高輪クリニックの歯科診療の特徴