線維筋痛症

線維筋痛症とは、全身に激しい痛みが生じる病気です。原因不明の全身の疼痛を主症状とします。疼痛は腱付着部炎や筋肉、関節などにおよび、体幹や四肢から身体全体に激しい疼痛が広がります。

患者は男性より女性の方が非常に多く、働き盛りの中高年に発生率が高くあります。米国での有病率は20歳以上成人のおよそ2%ほど。軽症例も合わせれば推定200万人と言われ、比較的患者人口の大きなリウマチ性疾患であるにもかかわらず、日本の医療機関での認識が遅れている疾患です。

線維筋痛症の主な症状

全身の慢性疼痛と解剖学的に明確な部位の圧痛。骨格筋の激しい痛みが、線維筋痛症の主な症状です。

随伴症状

・身体症状
38℃以下の微熱、疲労感、倦怠感、手指のこわばり、手指の腫脹、関節痛、レイノー現象、寝汗、過敏性腸症候群、動悸、乾燥症状、呼吸困難、嚥下障害、間質性膀胱炎様症状、生理不順、月経困難症、体重変動、光線過敏症、寒暖不耐症、顎関節症、低血圧、各種アレルギー症状、僧帽弁逸脱症、かゆみなど

・神経症状
四肢のしびれ、手指のふるえ、めまい、耳鳴り、難聴、視力障害
・精神症状
抑うつ症状、不安感、焦燥感、睡眠障害(過眠、不眠)、集中力低下、注意力低下、健忘、起床時の不快感

線維筋痛症の原因と一般的な治療方法

原因は不明であり、医師が通常行なう血液検査では異常が現れず、CTスキャン、MRIを検査しても異常を発見できません。診断が非常に困難な症例が多い傾向にあり、金属アレルギーとの相関が報告されています。 

一般的な治療方法

薬物による対症療法が主流です。
日本線維筋痛症学会による『線維筋痛症診療ガイドライン2017』には、「薬物治療」の章でエビデンス(科学的証拠)と推奨および合意率の形で、各薬物の評価が示されています。エビデンスは強い確信のある証拠がある場合にA、限定的な場合にC、ほとんど確信できない場合に最下位のD、これとは別に、強い推奨で実施、提案、提案しない、強い推奨で実施しない、専門科同士の意見の合意に至らない推奨なしに分かれています。

抗てんかん薬では、プレガバリンはランダム化比較試験 (RCT) が多数あり、欧州のガイドラインやコクランのシステマティック・レビューでも推奨されており、日本のガイドラインでもエビデンスA・合意率100%で推奨されています[57]。他の抗てんかん薬の候補は徐放性ガバペンチンで、エビデンスB・合意率71%です。

抗うつ薬では、デュロキセチンがこれも複数のRCTで確認されており、エビデンスA・合意率100%となっています。プレガバリンなど他の治療薬との比較試験や経済性の観点からの比較試験が必要とされていて、他の抗うつ薬では、鎮痛効果が弱いがアミトリプチリン、海外での評価は良いが保険適用がなく処方量できる量も少ないミルナシプランをエビデンスAとしており、その他の抗うつ薬の推奨はありません。睡眠の問題はプレガバリン、デュロキセチン、アミトリプチリンで改善されるとされています。その他の向精神薬は推奨できません。

オピオイドでは、弱オピオイドのトラマドールがエビデンスA・合意率92.9%であり推奨されていますが、消化器症状の副作用も多くあります。他のオピオイドや、非ステロイド系抗炎症薬 (NSAID)、鎮痛薬の推奨はありません。

随伴症状

・身体症状
38℃以下の微熱、疲労感、倦怠感、手指のこわばり、手指の腫脹、関節痛、レイノー現象、寝汗、過敏性腸症候群、動悸、乾燥症状、呼吸困難、嚥下障害、間質性膀胱炎様症状、生理不順、月経困難症、体重変動、光線過敏症、寒暖不耐症、顎関節症、低血圧、各種アレルギー症状、僧帽弁逸脱症、かゆみなど

・神経症状
四肢のしびれ、手指のふるえ、めまい、耳鳴り、難聴、視力障害
・精神症状
抑うつ症状、不安感、焦燥感、睡眠障害(過眠、不眠)、集中力低下、注意力低下、健忘、起床時の不快感

高輪クリニックでの検査と治療

線維筋痛症の根本的原因が腸内環境、口腔内環境に認められることがあり、分野横断的に全身の検査を行います。

基本検査と治療