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子どもの低身長・身長の伸び悩み|腸内フローラと幹細胞エクソソーム|高輪クリニック

低身長とは、同じ年齢・性別の子どもと比べて身長が明らかに低い状態をいいます。一般的には、身長が標準値から-2.0SD以下の場合に低身長と考えられ、これは100人のうち約2〜3人にあたります。身長には遺伝の影響が大きく、親御様の身長や体質が関係することも少なくありません。一方で、成長ホルモン分泌不全、甲状腺機能低下、慢性疾患、骨や軟骨の病気、栄養状態、睡眠、心理的ストレスなど、医学的な確認が必要な原因が隠れていることもあります。

お子様の身長が気になるときに大切なのは、「いま低いかどうか」だけでなく、成長曲線の中でどのように伸びているかを見ることです。年齢とともに標準から離れていく場合、1年間の伸びが少ない場合、思春期の進み方が早すぎる・遅すぎる場合には、早めに原因を確認することが重要です。

当院では、成長ホルモン治療などの標準的な小児内分泌診療を否定するのではなく、必要な場合は専門医療機関での評価をおすすめしながら、腸内フローラを整えることと幹細胞エクソソーム治療を組み合わせ、栄養の吸収、炎症、睡眠、免疫、骨や軟骨の健康を支える体づくりを目指します。特にお子様の場合、成長期には時間的な限りがあるため、乳酸菌などの内服治療に加えて、短期間でより大きく腸内環境を整える方法として、腸内フローラ移植治療(FMT)も臨床的に重要な選択肢として検討します。

このような
お悩みは
ありませんか?

身長の伸びを相談する保護者と子ども
お悩み 診察で確認したいこと
同年齢の子より身長が低い、成長曲線の下の方にいる 身長SDスコア、成長曲線、1年間の伸び
最近、身長の伸びが悪くなってきた 成長速度、骨年齢、思春期の進み方
食が細い、偏食がある、体重が増えにくい 栄養状態、消化吸収、便通、腸内環境
便秘、下痢、お腹の張り、朝のだるさがある 腸内フローラ、口腔内の状態、炎症の有無
睡眠が浅い、寝る時間が遅い、疲れやすい 成長ホルモンが分泌されやすい生活リズム
成長ホルモン治療を受けるべきか迷っている 標準検査の必要性、専門医受診のタイミング

低身長でまず大切な標準的評価

低身長の診療では、まず母子手帳、これまでの身長・体重記録、学校や健診での測定値を確認し、成長曲線を作成します。成長曲線を見ることで、もともと小柄な体質なのか、途中から伸びが低下しているのか、体重の増え方に問題があるのかを把握しやすくなります。

医師による身長測定

医療機関では、必要に応じて血液検査、尿検査、手のレントゲンによる骨年齢の確認、甲状腺や栄養状態の評価、成長ホルモンに関する検査、頭部MRI、染色体検査などが行われることがあります。成長ホルモン分泌不全性低身長症が疑われる場合には、成長ホルモン分泌刺激試験などの専門的な検査を行い、適応がある場合に成長ホルモン治療が検討されます。

当院の腸内フローラ治療や幹細胞エクソソーム治療は、成長ホルモン治療や小児内分泌専門医による標準的な診療の代わりではありません。医学的な原因が疑われる場合は、必要な検査や専門医療機関での診療を大切にしながら、体の内側から成長を支える補助的な治療として行います。

評価する内容 目的 当院での考え方
成長曲線・
身長SDスコア
低身長の程度と成長速度を確認する ご家庭の記録をもとに、受診の必要性を整理します
骨年齢・
思春期の進み方
成長できる期間がどのくらい残っているかを見る 必要に応じて専門医での評価をおすすめします
栄養・睡眠・運動 成長を支える生活の土台を整える 食事、便通、睡眠、疲労感を丁寧に確認します
腸内フローラ 栄養吸収、炎症、免疫、代謝の状態を考える 腸から成長を支える体内環境を整えます
口腔内・呼吸・
噛み合わせ
食べる力、口腔内炎症、睡眠の質を確認する 医科・歯科連携で全身の状態を見ます

低身長と腸内フローラの関係

腸内フローラとは、腸の中にすんでいる多くの細菌の集まりです。腸は食べ物を消化するだけではなく、栄養の吸収、免疫、炎症、代謝、ホルモンの働きにも関係すると考えられています。小児の成長についても、腸内フローラが栄養、代謝、内分泌ホルモン、免疫調整などを通じて関わる可能性が報告されています。

腸内環境と栄養・成長のつながりのイメージ図

近年の研究では、特発性低身長の子どもと通常身長の兄弟姉妹を比較したところ、腸内フローラの一部に違いがみられたという報告があります。また、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸や、IGF-1に関わる代謝のしくみが、骨の形成や成長に影響する可能性も研究されています。

ただし、腸内フローラの乱れだけが低身長の原因だと決まっているわけではありません。腸内フローラを整えることで身長の伸びを保証できる、という段階の医学的根拠が確立しているわけでもありません。そのため当院では、腸内フローラ治療を「身長を直接伸ばす治療」としてではなく、成長に必要な栄養を受け取りやすくし、炎症や免疫のバランスを整え、睡眠や体調を支えるための土台づくりとして考えています。

特にお子様の低身長では、成長期という限られた時間の中で、食事、睡眠、便通、栄養吸収を同時に整えることが大切です。内服の乳酸菌だけでゆっくり整える方法もありますが、腸内環境を短期間でよりダイナミックに整えたい場合、当院では腸内フローラ移植治療(FMT)を検討します。FMTは、腸内細菌のバランスを広く整えることを目指す治療であり、成長を支える体内環境をつくるための一つの選択肢です。

腸内環境で注目する点 成長との関係で考えること
便秘・下痢・お腹の張り 食べたものを十分に消化・吸収できているか
偏食・食欲不振 たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミンなどが不足していないか
腸の炎症・免疫バランス 慢性的な不調が成長の負担になっていないか
睡眠・朝のだるさ 体の回復や成長ホルモン分泌を支える生活リズムがあるか
口腔内環境 よく噛めるか、口の中の炎症が腸に影響していないか

幹細胞エクソソームが注目される理由

細胞から放出されるエクソソームのイメージ図

エクソソームとは、細胞から出るとても小さな粒のようなものです。中には、たんぱく質、脂質、核酸、成長因子など、細胞同士が情報を伝えるための成分が含まれています。幹細胞エクソソーム治療は、幹細胞そのものを体に入れる治療ではなく、幹細胞が出す情報伝達物質を含むエクソソームを使い、炎症、組織修復、細胞の働きに関わる体内環境を整えることを目指す治療です。

低身長に関しては、骨の長さが伸びるために、骨端線と呼ばれる成長板の軟骨細胞が大切な役割を担います。動物研究では、若いラットの成長板損傷モデルにおいて、MSC由来エクソソームが成長板修復を促し、四肢長差を減らしたという報告があります。これは成長板損傷に関する基礎研究であり、低身長の標準治療として確立したものではありません。

当院では、幹細胞エクソソーム治療を「身長の変化を保証する治療」とは表現しません。赤ちゃんのへその緒である臍帯から得られる幹細胞をもとに培養した、成長因子を多く含むエクソソームを使い、炎症、組織修復、骨・軟骨の健康、全身の回復力に関わる面から、成長を支える体内環境を整えることを目指します。

治療の方法

腸内環境と栄養を整えるケアのイメージ
治療の方法 目的 当院で大切にしていること
腸内フローラ検査・
乳酸菌マッチング
腸の中の細菌バランスを調べ、合う乳酸菌を選ぶ 栄養吸収、便通、免疫、睡眠を支える
腸内フローラ移植治療(FMT) 腸内環境をより大きく整える 成長期のお子様で、短期間で土台を整えたい場合に検討する
幹細胞
エクソソーム治療
成長因子などの働きで、炎症や組織修復をサポートする 臍帯由来エクソソームを使った再生医療的な治療
医科・歯科
連携評価
口の中、噛み合わせ、呼吸、栄養状態を確認する 食べる力、睡眠、腸に影響する口腔環境も整える

治療手順

1初回カウンセリング・診察

医師によるお子様とご家族のカウンセリング

まず、現在の身長、これまでの成長記録、出生時の状況、親御様の身長、食事、睡眠、便通、運動、既往歴、服薬、思春期の進み方などをくわしくお聞きします。母子手帳、学校健診の記録、成長曲線、これまでの検査結果があれば、できるだけご持参ください。

初診時にご来院いただける方には、プレシジョンヘルスドックをおすすめしています。プレシジョンヘルスドックは初診費用の中で受けていただくことができ、低身長や伸び悩みの背景にある栄養、腸内環境、口腔内環境、疲労状態などを、いろいろな角度から確認する検査です。

プレシジョンヘルスドックで確認すること 何を見るのか
大まかな腸の状態 腸内環境が乱れていないか、便通や栄養吸収に影響していないかを確認します
腸に影響を与える口腔内の状態 口の中の炎症、噛み合わせ、歯や歯ぐきの状態、食べる力を確認します
体の生理年齢 実年齢だけではなく、体がどのくらい疲れているか、回復しやすい状態かを確認します

当院の治療は、成長ホルモン治療、甲状腺治療、栄養療法、小児内分泌専門医による診療をやめるものではありません。標準的な検査や治療が必要な場合はそれらを大切にしながら、腸内環境とエクソソーム治療により、体全体の状態を整えることを目指します。

2成長記録と標準検査の確認

低身長では、成長曲線と成長速度を確認することが非常に大切です。1回の身長測定だけでは判断できないため、過去の記録をできるだけ集め、どの時期から伸びが変化したのかを確認します。必要に応じて、骨年齢、血液検査、ホルモン検査などを受けるべきかを整理し、専門医療機関での評価が適切な場合はご案内します。

成長ホルモン分泌不全性低身長症やSGA性低身長症、ターナー症候群、甲状腺機能低下症などは、適切な診断と治療が重要です。腸内フローラ治療やエクソソーム治療だけで判断せず、標準的な医学的評価を土台にして、患者様に必要なサポートを組み立てます。

3腸内フローラ検査

腸内フローラ検査では、腸の中にどのような細菌が多いのか、バランスがどうなっているのかを調べます。低身長や成長の伸び悩みでは、食が細い、偏食がある、便秘や下痢がある、朝起きにくい、疲れやすいといった体調面の問題が重なることがあります。

腸の状態を見える形で確認することで、食事、乳酸菌、生活習慣について、患者様に合った方針を立てやすくなります。お子様の場合は、ご本人だけでなく、ご家族にも無理なく続けられる方法を一緒に考えます。

4乳酸菌マッチング検査・マッチング乳酸菌の処方

腸内環境を整えるためには、どの乳酸菌でもよいわけではありません。人によって腸の状態が違うため、自分に合う乳酸菌を選ぶことが大切です。当院では、腸内フローラ検査と乳酸菌マッチング検査の結果をもとに、患者様に合った乳酸菌を処方します。

マッチング乳酸菌により、便通、栄養の吸収、免疫のバランス、睡眠、体調の安定を支えることを目指します。腸内環境が整うことで、食欲、便通、疲れやすさ、睡眠の質など、成長を支える日々の体調面の負担を減らすサポートにつながります。

5腸内フローラ移植治療(FMT)の検討

特に小児の低身長や成長の伸び悩みでは、成長期という限られた時間の中で、腸内環境を短期間でより大きく整えたい場合があります。そのような場合、当院では腸内フローラ移植治療(FMT)をご提案することがあります。FMTは、腸の中の細菌バランスを広く整え、便通、栄養吸収、免疫、睡眠、体調の安定を支えることを目指す治療です。

当院では、身長の状態、成長速度、腸の状態、年齢、通院しやすさ、ご家族のご希望をふまえて、乳酸菌の内服を中心にするか、短期間でよりダイナミックに腸内環境を整える目的でFMTを組み合わせるかを判断します。治療内容や回数は一人ひとり異なるため、診察時にわかりやすくご説明します。

6幹細胞エクソソーム治療

腸内環境の確認とあわせて、必要に応じて幹細胞エクソソーム治療をご提案します。当院では、赤ちゃんの臍帯から培養した幹細胞に由来する、成長因子や情報伝達物質を多く含むエクソソームを使います。

エクソソーム治療は、炎症、細胞同士の情報伝達、組織の修復、骨・軟骨の健康、体の回復力などに関わる部分へ、広く働きかけることを目指す自由診療です。治療方法、回数、間隔は、年齢、体調、成長の状態、今受けている治療、ご希望をふまえてご提案します。

7経過確認・アフターフォロー

治療後は、身長の伸び、体重の変化、食欲、便通、睡眠、朝の起きやすさ、疲れやすさ、運動習慣、学校生活の様子などを確認します。低身長のサポートでは、短期間で結果を判断するのではなく、成長曲線を見ながら、体調と生活習慣を継続的に整えることが大切です。

当院では、ご本人とご家族が安心して相談できるように、医科・歯科の視点を組み合わせながら、成長を支えるための長く続けやすいサポートを行います。

費用

本治療は自由診療です。検査内容、乳酸菌の種類、FMTの方法、エクソソーム治療の回数や方法によって費用が変わるため、初回カウンセリング時にくわしくご説明します。

項目 費用(税込) 内容
初回カウンセリング 6,600円 プレシジョンヘルスドック込み
腸内フローラ検査 33,000円 腸内細菌のバランスを調べる検査
乳酸菌マッチング検査 16,500円 患者様に合う乳酸菌を選ぶ検査
マッチング乳酸菌処方 5,500円〜/月 検査結果に合わせた乳酸菌の処方
腸内フローラ移植治療(FMT) 440,000円〜 治療方法、回数、組み合わせにより変わります
幹細胞エクソソーム治療 カウンセリング時にご案内 治療方法、回数、使用量により変わります

料金は税込みです。自由診療のため、保険は使えません。治療期間や通院回数は、身長の状態、検査結果、治療の目的によって変わります。乳酸菌の服用により、まれに便秘、下痢、湿疹などが出ることがあります。FMTやエクソソーム治療の注意点、副作用、受けられない場合については、診察時に医師からご説明します。

まとめ

身長の成長を喜ぶ親子

低身長は、遺伝や体質によることも多い一方で、成長ホルモン分泌不全、甲状腺機能低下、慢性疾患、骨や軟骨の病気、栄養不足、睡眠、心理的ストレスなど、さまざまな要素が関係します。そのため、成長曲線を確認し、必要な場合は小児内分泌の標準的な評価を受けることが大切です。

当院では、腸内フローラ検査と乳酸菌マッチングにより、腸の状態を整え、便通、栄養吸収、免疫、睡眠、体調の安定を支えます。特にお子様の場合は、短期間でより大きな変化を目指す方法として、腸内フローラ移植治療(FMT)も選択肢に入れ、腸内環境をよりダイナミックに整えることを目指します。さらに、臍帯由来の幹細胞エクソソーム治療により、炎症、組織修復、細胞同士の情報伝達、骨・軟骨の健康に関わる面から、患者様の体を総合的に支えることを目指します。

身長が低いことが気になる方、最近伸びが悪くなってきた方、成長ホルモン治療の適応があるか迷っている方、食事や睡眠、腸内環境も含めて体の内側から整えたい方は、どうぞ一度ご相談ください。患者様お一人おひとりに合わせて、成長を支える体づくりを一緒に考えていきます。

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