シェーグレン症候群

シェーグレン症候群の検査を希望している方の為にこのページを記載しています。当クリニックは東京都を拠点としたクリニックですが、関東以外の方もオンライン診療が可能ですのでお気軽にお問い合わせ下さい。

シェーグレン症候群は、涙や唾液を作り出している涙腺、唾液腺などの外分泌腺に慢性的に炎症が生じ、涙や唾液の分泌が低下し乾燥症状を呈する自己免疫性疾患です。膠原病に合併する場合もあり、関節リウマチの患者さんの約20%に併発します。

ドライアイやドライマウスといった乾燥症状が主徴で、涙腺や唾液線の炎症が主な原因ではありますが、患者さんの多くにはリウマチの因子や抗核抗体などの自己抗体が見られることから、臓器病変を伴う全身性の自己免疫疾患と言えるでしょう。

日本には約7万人の罹患者がおり、特に50歳代をピークとした中高年の女性の罹患率が高いことでも知られています。罹患者における男女の比率は1:14と圧倒的に女性が多く、関節リウマチの患者さんの約20%がシェーグレン症候群を発症します。

シェーグレン症候群の主な症状

目の乾燥(ドライアイ)

涙が出ない。目がゴロゴロする。目が痒い。目が痛い。目が疲れる。物が良く見えない。眩しい。目やにがたまる。

口の乾燥(ドライマウス)

口が渇く。唾液が出ない。食事の時に良く水を飲む。口が渇いて日常の会話が続けられない。長く話をすると声がかれる。味がよくわからない。ピリピリする。口の中が痛む。夜間に水を飲みために起きる。虫歯が多くなる。

鼻腔の乾燥

鼻が渇く。鼻の中にかさぶたができる。鼻血が出る。

その他の症状

唾液腺の腫れと痛み。息切れ。熱が出る。関節痛。毛が抜ける。肌荒れ。夜間の頻尿。紫斑。皮疹。日光過敏。アレルギー。膣乾燥(性交不快感)。疲労感。記憶力低下。頭痛。めまい。集中力低下。気分が移りやすい。鬱傾向。

シェーグレン症候群の原因

あらゆる自己抗体の出現や自己免疫疾患で、遺伝的要素はもちろん、外的要因による免疫異常、女性ホルモンなどが要因と考えられています。しかしながら当クリニックでは、それらに加え下記も原因になっていると考えております。

  • 口腔内の環境:口腔内メタルから発生する電気による自律神経の乱れ
  • 腸内環境:腸内フローラのアンバランス
  • 免疫異常:
     ・アレルゲン
     ・慢性細菌感染=口腔内細菌
  • 遺伝子的背景
  • 自律神経バランス
     ・咬み合わせ
     ・口腔内ガルバニック電流
     ・背骨のゆがみ

当院ではこれらが一つまたは複数が絡み合って発症する病気という前提で、症状を見極めながら治療に取り組んでおります。

高輪クリニックでの検査と治療

シェーグレン症候群の根本的原因が腸内環境、口腔内環境に認められることがあり、分野横断的に全身の検査を行います。

シェーグレン症候群は原因が分かりづらく、完治も難しいため辛い時間が長く続き、精神的にもダメージを受けやすい傾向にあります。一般の眼科や耳鼻咽喉科などの病院では対症療法が主となるため、根本的治療にはなかなか結びつかないのが現状です。

当クリニックではゲノム・フローラ等の検査によりオミックス医療で口内はもちろん全身、腸内などをチェックした上で原因と治療法を見極めて参ります。

当クリニックではシェーグレン症候群に対し、最新の「腸内フローラ治療」を行なっております。腸内フローラ治療とは腸内フローラの細菌種をくまなく調べて、菌体のバランスをとる治療法です。

腸内フローラ検査によってどのような腸内細菌叢、すなわちどんな菌がどのようなバランスで生息しているかを検査し、内服あるいは移植による乳酸菌マッチングさせます。

当院では血液と菌体をあらかじめ相性のよい菌体をラボで調べ、そのマッチングにより適合した清潔な菌体を内服していただく方法を採用しております。

オーダーメイドの治療法だからこそ到達できる心地よい毎日。当院ではシェーグレン症候群の改善率は73%を超えています。

 

基本検査と治療

生活習慣の改善

乾燥を中心とした様々な症状がみられるシェーグレン症候群ですが、メンタル面でもストレスを避けるために極力悪い方には考えないという努力が大切です。

バランスのとれた食事、質の良い睡眠、適度な運動を心がけ、できる限り規則正しい生活を送るようにしましょう。職場では勤務時間中に点眼やうがいなどができる環境づくりが大切です。

シェーグレン症候群を抱えながらの仕事は決して簡単ではないかもしれませんが、病気への理解を適切に求め、必要な時に必要なケアができるように周囲の理解を求めるべきでしょう。

医学は日進月歩でこれまで治癒が難しい難病といわれていた病気も最新の医療で改善へと向かうケースは多く、特にシェーグレン症候群は乳酸菌マッチングや歯科と内科連携の先進治療などにより快方へ向かう人が増えています。

薬と漢方

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シェーグレン症候群に処方される漢方薬

  • 人参栄養湯ー乾燥症状改善
  • 麦門冬湯ー乾燥症状改善
  • 小柴胡湯ー乾燥症状改善

目の症状

細長いろ紙を両眼の下まぶたにはさみ、ろ紙がどのくらい涙で濡れるかを調べるシルマー試験によって涙の分泌量を検査します。シェーグレン症候群の患者さんは、正常な場合の3分の1未満という少ない分泌量であることも多く、初期症状の場合は点眼薬を用います。

目の症状に主に処方される薬

  • レバミピド(商品名:ムコスタ点眼液®)ー 粘液の分泌促進
  • ヒアルロン酸ナトリウム(商品名:ヒアレイン®)ー 目の水分保持力をサポート
  • 人工涙液(商品名:マイティア®、商品名:ソフトサンティア®などー 目の渇きに涙の補充

口の症状

歯磨きやうがいをまめに行う、ガムを噛む、水分をまめに摂取する、水分量の多い食事を心がけるといった一般的な指導にくわえ唾液分泌促進薬など飲み薬の投与が基本です。

薬はピロカルピン、エボザック、またはセビメリンなどが用いられます。膠原病との合併がない乾燥症状のみであれば対症療法が中心です。重症のドライアイの場合は涙腺に栓を施す「涙点プラグ挿入術」という外科治療が行われることもあります。

口内の症状に主に処方される薬

  • セビメリン(商品名:サリグレンカプセル®、商品名:エボザックカプセル® )ー唾液の分泌促進

臓器の異変に処方される薬

他の自己免疫疾患に伴って起こる二次性シェーグレン症候群の症状は、引き起こした自己免疫疾患の症状との相関を踏まえた治療法が選択されます。臓器に障害がある場合は副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬が処方されます。

ステロイド系の薬剤は一定の効果はみられるものの、副作用を伴うケースが多いため、長期的に続けるのは難しいのが現状です。

関節の症状に処方される薬

多くの場合、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が処方されます。抗マラリア薬やまれに、メトトレキサートが投与されることもあります。一定の効果は見られますが副作用を伴う可能性はあります。

シェーグレン症候群と妊娠

シェーグレン症候群の女性が妊娠する場合、一次性か二次性によって多少異なりますが、抗SS-A抗体を持っている場合、まれに胎児への影響が見られ、新生児に房室ブロックという不整脈が出ることがあります。

こちらはなかなか治癒が難しいと考えられています。また新生児に母親の自己抗体が移行してかなり赤い胎児が生まれることもあります。しかしながら母親の自己抗体は半年くらいで消え、治ります。

シェーグレン症候群のセルフチェック

シェーグレン症候群は日常的な不調の延長のような症状も多いため、放置してしまいやすい傾向があります。シェーグレン症候群の可能性についてセルフチェックしてみましょう。

  • 常に口の渇きが気になる
  • 声が出づらく乾燥でのどに違和感や痛みを感じることも
  • 口の中が乾燥して、食事の味にも鈍感になった
  • 口の中が乾くのでいつも水を持ち歩いている
  • ドライアイで目薬が手放せない
  • 唾液が出づらく、虫歯も増えてきた(悪化してきた)
  • 目やにがたまりやすい
  • 複数の関節の痛みがなかなか治らず困っている
  • 体全体の皮膚の乾燥が激しい
  • 鼻の中にかさぶたができるようになった

以上の質問に1つでもYesと答えた方は、シェーグレン症候群に罹患している可能性があります。