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歯周再生医療

外科+再生材料による総合アプローチ

進行した歯周病の”治療の次の一手”を、分かりやすくご説明します

まず押さえておきたい:歯周病と骨吸収のメカニズム

深い歯周ポケットが引き起こす問題

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に深いポケット(歯周ポケット)ができます。このポケットの中では細菌が繁殖しやすく、炎症が慢性化していきます。通常のブラッシングでは届かない深さになると、細菌の塊である歯石が蓄積し続けます。

炎症が長期間続くと、歯を支えている骨(歯槽骨)が少しずつ溶けていきます。この現象を「骨吸収」と呼びます。骨は一度溶けてしまうと、自然には元に戻りにくい組織です。

歯周病の進行段階によっては、基本的な歯石除去だけでは改善が難しいケースがあります。そのような場合に、外科的なアプローチと再生材料を組み合わせた治療が選択肢となります。

フラップ手術(歯周外科)とは

フラップ手術は、基本治療で取り切れない深いポケット内の歯石を、歯ぐきを開いて「目で見ながら」確実に除去する外科処置です。深い部分に隠れた病変を直接確認できるため、より徹底的な清掃が可能になります。

適応の目安

基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)を行った後も、歯周ポケットが深い状態が続く場合に検討します。一般的な目安としては、ポケットの深さが5mm以上残っているケースなどが該当しますが、患者様の状態により総合的に判断します。

01麻酔の実施

局所麻酔を行い、治療中の痛みを最小限に抑えます

02歯ぐきの切開

メスで歯ぐきを慎重に切開し、フラップ(弁)を作ります

03歯根の露出

歯ぐきをめくり上げ、歯根と骨の状態を直接確認します

04歯石除去と清掃

目視しながら歯根面の歯石や感染組織を徹底的に除去します

05縫合

清掃後、歯ぐきを元の位置に戻して丁寧に縫い合わせます

06抜糸

7〜10日後に糸を取り除きます

07経過観察

3ヶ月後に再評価を行い、その後は3〜4ヶ月ごとのメンテナンスへ移行します

術後の注意点:手術後は歯がしみやすくなることがあります。また、炎症が改善すると歯ぐきが引き締まるため、歯ぐきが下がって見えることがあります。これは治癒過程の正常な反応ですが、見た目の変化として感じられる場合があります。

骨が溶けている場合:骨補填材による再生療法

骨補填材とは

骨補填材は、失われた骨のスペースを補うために使用する材料です。骨が溶けて生じた空間に補填材を入れることで、新しい骨が再生するための「足場」や「土台」を提供します。

この材料は、周囲の骨組織が回復する過程で徐々に吸収されたり、新しい骨に置き換わったりすることが期待されます。ただし、すべてのケースで骨が完全に再生するわけではなく、患者様の骨の状態、欠損の形態、全身状態などによって適応が分かれます。

スペースの確保

骨欠損部に補填材を入れることで、歯ぐきが陥没するのを防ぎ、骨再生のためのスペースを維持します

再生の足場

補填材が骨細胞の増殖を助ける足場として機能し、新しい骨組織の形成を促進する環境を整えます

個別の適応判断

骨欠損の形態や深さ、患者様の状態により、補填材の使用が適切かどうかを慎重に判断します

当院の追加アプローチ:骨補填材+WJ培養上清液の併用

当院では、フラップ手術で歯ぐきを開いた後、骨補填材を入れる場面において、WJ培養上清液(臍帯由来の培養液)を併用することを検討しています。これは治癒環境を補助する目的で用いる、当院独自の追加的なアプローチです。

WJ培養上清液とは

臍帯(へその緒)由来の細胞を培養した際に得られる液体成分で、成長因子やサイトカインなど、組織修復に関わる物質が含まれています

併用のタイミング

歯肉を開いて歯根清掃を行った後、骨補填材を入れる際にWJ培養上清液も併用し、治癒環境の補助を図ります

位置付けと目的

炎症のコントロールと組織回復を「補助」する役割です。これだけで骨が再生するわけではなく、外科処置・徹底清掃・継続的なメンテナンスとセットで設計します

重要な注意事項:WJ培養上清液の使用により「骨が必ず元に戻る」と断定することはできません。あくまで治癒を補助する材料の一つであり、効果には個人差があります。主体となるのは、感染源の除去と継続的なメンテナンスです。

治療費用について

1歯〜2歯

受診から治療完了までの流れ

実際の治療は段階的に進めていきます。患者様の状態を確認しながら、最適なタイミングで次のステップへ進みます。

1

初診検査

歯周ポケットの深さ測定、レントゲン撮影、口腔内写真撮影などを行い、現在の状態を詳しく把握します。骨の吸収程度も画像で確認します。

2

基本治療

歯石除去(スケーリング)、歯根面の清掃(ルートプレーニング)、ブラッシング指導を行います。この段階で炎症が改善するケースも多くあります。

3

再評価

基本治療後、4〜6週間経過してから再度歯周ポケットを測定します。改善が不十分な場合、外科治療の適応を検討します。

4

手術適応の判断

ポケットの深さ、骨欠損の形態、患者様の全身状態などを総合的に評価し、フラップ手術や再生療法の必要性を判断します。治療計画を詳しくご説明します。

5

外科治療+再生材料の使用

フラップ手術を実施し、必要に応じて骨補填材やWJ培養上清液を使用します。縫合後は安静を保ち、処方された薬を服用していただきます。

6

経過観察とメンテナンス

術後1週間で抜糸、3ヶ月後に詳細な再評価を行います。その後は3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスで良好な状態を維持します。

リスク・副作用・治療の限界について

歯周再生療法は有効な治療選択肢ですが、すべてのケースで期待通りの結果が得られるわけではありません。治療を受けられる前に、以下のリスクや限界を十分にご理解いただく必要があります。

術後の不快症状

  • 手術部位の腫れ、痛み、出血が数日間続くことがあります
  • 一時的な知覚過敏(冷たいものがしみる)が生じる場合があります
  • まれに術後感染が起こる可能性があり、抗生物質の投与が必要になることがあります

見た目の変化

  • 炎症が改善すると歯ぐきが引き締まり、歯ぐきが下がって見えることがあります(歯肉退縮)
  • 歯と歯の間の隙間が目立つようになる場合があります
  • 歯が長く見えるようになることがあります

骨再生の個人差

  • 骨の回復には大きな個人差があり、期待した程度まで骨が再生しないことがあります
  • 骨欠損の形態によっては、再生療法の効果が限定的な場合があります
  • 喫煙、糖尿病などの全身状態が治癒に悪影響を及ぼすことがあります

メンテナンスの重要性

  • 治療後のメンテナンスを怠ると、歯周病が再発するリスクが非常に高くなります
  • 定期的なクリーニングとホームケアの継続が治療成功の鍵となります
  • 再発した場合、再治療が難しくなることがあります

治療効果の保証について:歯周再生療法は確立された治療法ですが、その効果を保証することはできません。患者様の協力と継続的なメンテナンスが不可欠です。治療前に十分なカウンセリングを行い、ご納得いただいた上で治療を開始します。

よくある質問

治療期間はどれくらいですか?

基本治療から手術、経過観察までを含めると、通常6ヶ月〜1年程度かかります。初診から基本治療で2〜3ヶ月、再評価後に手術を行い、術後の経過観察に3ヶ月、その後メンテナンス期間に入ります。症状や進行度により個人差があります。

手術中や術後の痛みはありますか?

手術中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。術後は個人差がありますが、2〜3日程度は腫れや痛みを感じることがあります。痛み止めを処方しますので、指示通りに服用していただければ通常は日常生活に大きな支障はありません。

この治療で抜歯を回避できますか?

歯の状態によります。骨の吸収が非常に進行している場合や、歯が大きく動揺している場合は、残念ながら抜歯が避けられないこともあります。ただし、適切なタイミングで治療を開始できれば、歯を保存できる可能性が高まります。まずは検査で現状を正確に把握することが重要です。

保険適用と自費診療の範囲は?

基本的なフラップ手術は保険適用となります。ただし、使用する骨補填材の種類やWJ培養上清液の使用は自費診療となる場合があります。治療計画を立てる際に、費用の詳細をご説明いたします。

他院で治療中ですが相談できますか?

はい、セカンドオピニオンも歓迎しています。現在の治療内容や検査結果をお持ちいただければ、より詳しいご相談が可能です。患者様にとって最適な治療選択肢を一緒に考えましょう。

治療後のメンテナンスは必要ですか?

メンテナンスは必須です。治療が成功しても、その後のケアを怠ると再発のリスクが高まります。3〜4ヶ月ごとの定期検診とクリーニング、毎日のホームケアの継続が、長期的な成功の鍵となります。

治療を検討されている方へ

歯周病の進行度は見た目だけでは分かりません。詳しい検査を行うことで、今の歯周組織の状態、骨の吸収程度、最適な治療方法が明らかになります。

当院では、初診時に丁寧な検査と分かりやすい説明を心がけています。検査結果をもとに、患者様一人ひとりに合わせた治療計画をご提案します。治療方法、期間、費用について、納得いくまでご説明いたします。

他院で「抜歯が必要」と言われた方、治療方針に迷っている方も、ぜひ一度ご相談ください。別の視点からの診断やアドバイスが、より良い選択につながることもあります。

まずは検査からスタート

歯周ポケット測定、レントゲン撮影などの精密検査を行います

詳しい治療計画のご説明

検査結果をもとに、治療の選択肢、期間、費用を分かりやすくお伝えします

納得してから治療開始

疑問や不安が解消されてから、治療を開始します。無理な治療の押し付けはいたしません

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