ニュープレミアム遺伝子検査
「性格」「かかりやすい病気」「肥満の傾向」「アルコール感受性」の4つを調べるための遺伝子検査です。遺伝子には、「生まれてから死ぬまで変わることのないDNA」と、「環境によって左右されるRNA」の2種類があります。近日身近になっている遺伝子検査は、前者のDNAの検査によって判明するものとなります。まず、唾液や口腔内の粘膜、爪などを採取します。そこから約10日後に判明する結果をもとに、今後の健康設計についてのカウンセリングを行います。
高輪クリニックグループでは、遺伝子検査においてはカウンセリングが非常に大事だと考えています。例えば、肥満に関わる遺伝子が分かったら、患者さんには今後のダイエットや食生活などをどのように変えていく必要があるのかをアドバイスしていきます。
体質に合ったダイエット法や自分のアルコール耐性を知る
遺伝子自体は計5種類ありますが、それぞれの遺伝子をいくつ持つか、人によって数が異なります。そのため、肥満体質の傾向は全部で243パターンにのぼります。自分がどの遺伝子をいくつ持っているかで、脂肪の付き方や「炭水化物によって太る体質なのか、それとも脂質によって太る体質なのか」といったことも分かります。この判定をもとに、効果的なダイエットや食行動をオーダーメイドで導き出すことができるのです。
アルコールの感受性を左右する遺伝子は、全く飲めない人からアルコールの代謝がいい人まで9段階に分かれています。レベル1~2は、わずかな飲酒ですぐに顔の赤くなる、いわゆる下戸の人で、急性アルコール中毒のリスクも高くなります。また、お酒に強いからといって安心できないのが、レベル7の人。酔っている時間が長く、アルコールによる快楽感を得やすいため、アルコール依存症になりやすい傾向にあります。遺伝子検査は、究極のところ予防医療への足がかりだと思っています。例えば、飲めるけどあまり強いとは言えない4~6段階の人が、7~9段階のアルコール分解能力が高い方と同じペースで飲酒を続けますと、 癌リスクが3倍に増えるというデータがあります。これを、実際に4~6段階の人に告知したところ、その後の飲酒量が3分の1に減ったという結果になりました。遺伝子検査がかなりの説得力を持って、その人の行動に影響力を及ぼすか分かる話だと思います。