ご相談は
こちらから
受診予約は
こちらから

口唇ヘルペスが治るまでの期間は?早く治す方法、再発防止策を解説します

口に違和感を感じる女性

口唇ヘルペスを発症してから治るまでの期間を知りたい人は多いはずです。基本的には2週間程度で自然治癒しますが、重症化すると完治までにかかる期間が長引く恐れもあるため注意しましょう。本記事では、口唇ヘルペスを早く治す方法や再発防止策を解説します。大切な人に移さないためにも、ぜひご参照ください。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスとの接触が原因で発症する感染症です。唇やその周辺にかゆみなどが発生したあとに水ぶくれ・口内炎などができ、この間に身近な人へウイルスを移す恐れもあります。基本的には2週間程度で自然に治癒しますが、重症化する場合もあるため、決して楽観はできません。

口唇ヘルペスの症状

口唇ヘルペスの症状は段階によって以下のように異なります。

  • 兆候、初期症状・・・皮膚に違和感が生じる
    口唇ヘルペスに感染すると、初期症状として皮膚の違和感を覚えるケースが目立ちます。唇とその周辺がチクチクしたり、ヒリヒリしたりする場合が多く、かゆみや痛みをともなうことが一般的です。重症化を防ぐためには、これらの症状が表れたらすぐに治療に取り掛かる必要があります。

  • 重症化後の症状・・・水ぶくれや口内炎ができる
    口唇ヘルペスが重症化したあとは、違和感を覚えていた付近が赤くなり、水ぶくれが生まれます。最終的には自然と水ぶくれが潰れてかさぶたになり、そのまま収束に向かうことが普通です。症状には個人差がありますが、この間に口内炎ができることも珍しくありません。

口唇ヘルペスの原因

口腔ヘルペスは、ヘルペス症状が出ている人からの直接感染、もしくは感染者が使ったタオルや食器を通じた間接的な感染によって起こります。感染者の水ぶくれや唾液、涙などの体液には無数の単純ヘルペスウイルスが潜んでおり、これに触れることで二次感染・三次感染へとつながるのです。

また、ヘルペスは性器に移ることも特徴的であり、これを「性器ヘルペス」と呼びます。口唇ヘルペスが性器に移ることもあれば、性器ヘルペスが口唇に移ることもあるため、ヘルペスの症状が見られる間は性行為を控えなければなりません。

口唇ヘルペスが治るまでの期間は?

壁掛け時計と砂時計

口唇ヘルペスは他人に移る病気でもあるため、どれくらいの期間で完治するのか気になる人は多いでしょう。基本的には2週間程度での自然治癒が多いものの、免疫力が低い人を中心に重症化リスクもあるため、薬の服用も検討しなければなりません。本項目では、治癒までの流れと期間をくわしく解説します。

2週間程度で自然に治る場合が多い

結論として、健康な人であれば口唇ヘルペスの発症から2週間程度で自然に治癒します。かゆみなどの違和感が生じてから数日で水ぶくれができ、約2週間でかさぶたになって完治するのが基本的な流れです。とくに再発した場合は重症化しにくく、軽い違和感だけで完治に向かうケースも見られます。

薬を服用すれば治りが早くなる?

口唇ヘルペスの治療には「抗ヘルペスウイルス薬」の服用が有効です。この薬にはウイルスの増殖を抑える作用があり、服用すると重症化を防ぎやすくなります。ただし既存のウイルスを完全に消滅させることは不可能なので、薬を服用したからといって確実に治りが早くなるとは限りません。

口唇ヘルペスが治るまでの期間を短くするための対策

口唇ヘルペスが治るまでの期間を短くするためには、以下の対策を試すと有効です。

<口唇ヘルペスが治るまでの期間を短くするための対策>

  • 薬を使い始める
  • こまめに手洗いをする
  • 体調管理を万全に行う
  • バランスのとれた食事を心がける
  • 紫外線対策をする
  • 症状が重い・心配な場合は受診する

それぞれのポイントをわかりやすく解説していきます。

薬を使い始める

口唇ヘルペスの自覚症状が見られた場合は、できるだけ早く薬を使い始めましょう。抗ウイルス薬で体内のウイルスを死滅させることはできませんが、ウイルスの増殖を抑えることはできます。口唇ヘルペスの重症化や再発を防ぎやすくなるため、口唇ヘルペスを最短で完治させられる可能性が高まるでしょう。

こまめに手洗いをする

こまめに手洗いを繰り返すことも早期回復に向けて有効です。口唇ヘルペスはウイルス性の病気なので、治癒と再発を繰り返すことがあります。手に単純ヘルペスウイルスが付着した状態で過ごすと、粘膜を介して感染を繰り返す恐れがあるため注意しましょう。

体調管理を万全に行う

口唇ヘルペスは免疫力が低下しているときに発症したり、感染したりする病気です。体調管理を万全に行って免疫力を高めることにより、感染から回復までの速度を早めることもできます。風邪を引くなどすると免疫力が下がるため、口唇ヘルペスを発症したあとはとくに体調管理を徹底しましょう。

免疫力を高めるための方法として有効なのは、可能な限りストレスをためずに過ごすことや、十分な休息を取ることです。趣味の時間や運動の時間を多く取って適度にストレスを発散したり、睡眠の質を高めたりすることによって、免疫力を高めて口唇ヘルペスの発症リスクを抑えられます。

バランスのとれた食事を心がける

免疫力を維持するためには、食事の内容も改善させる必要があります。1日3食、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。とくに、傷付いた組織を修復させる機能を持つ「リジン」の摂取が有効です。リジンは肉類、魚介類、乳製品、大豆製品などに多く含まれています。

紫外線対策をする

紫外線を浴びると皮膚や粘膜がダメージを受けてしまい、その箇所が単純ヘルペスウイルスの侵入経路になる場合があります。日傘や日焼け止めを使うなどして紫外線対策を十分に行うことで、口唇ヘルペスの重症化を防ぎやすくなるため、早期回復に向けても有効です。

症状が重い・心配な場合は受診する

問診を受ける女性

重い症状が見られる場合や、健康に不安を感じている場合は、迷わずに受診しましょう。症状によっては抗ウイルス薬が効かず、点滴治療や入院治療が必要になります。とくに、以下に該当する人は重症化しやすいため、速やかな受診がおすすめです。

<口唇ヘルペスが重症化しやすい人の特徴>

  • 大人になってから初めて口唇ヘルペスに感染した人
  • 基礎疾患のある人など、免疫力が低下している人
  • アトピー性皮膚炎の人
  • 免疫を持っていない新生児など
予防歯科

口唇ヘルペスの再発防止にも努めよう

ほほ笑む女性の口元

口唇ヘルペスに感染すると、そのあとはウイルスを保菌するため、免疫力が落ちたときなどに再発する場合があります。再発防止策として有効なのは以下の4点です。

<口唇ヘルペスの再発防止策>

  • 栄養バランスのよい食事を取る
  • ストレスをためこみ過ぎずに発散する
  • 風邪を引かないように注意する
  • 紫外線にさらされないように対策をする

免疫力を高めることが再発防止に向けたポイントになるため、上記の対策はとても有効的です。

まとめ

口唇ヘルペスは、通常であれば発症から2週間程度で自然治癒します。しかし免疫力が低下している人の場合は重症化しやすく、場合によっては入院治療が必要になるため注意しましょう。

高輪クリニックでは、医科と歯科が密に連携を取って治療にあたっています。口唇ヘルペスを根本から改善する治療が可能であるほか、その他の口腔内の異常も見逃しません。口腔内のトラブルにお悩みならば、重症化する前のできるだけ早いタイミングで当院にご相談ください。

予防歯科
高輪クリニックの歯科診療の特徴