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赤ちゃんはなぜ指しゃぶりをするの?いつまでにやめればいい?

子どもの指しゃぶりを無理やり辞めさせると、気持ちが不安定になってしまうことがあるのであまりよくありません。
この記事では、指しゃぶりをする理由や指しゃぶりの辞めさせ方を解説しているので、お子さんの指しゃぶりが気になっている人は参考にしてみてください。

この記事を読むと分かること
  • 赤ちゃんが指しゃぶりをする理由
  • 指しゃぶりのメリット・デメリット
  • 子どもの指しゃぶりはいつまでに治したらいい?
  • 指しゃぶりを辞めさせる方法

指しゃぶりは愛情不足の証?赤ちゃんが指しゃぶりする理由

赤ちゃんはお腹の中にいるときから指しゃぶりをしています。
胎児の指しゃぶりは、生まれたときにおっぱいを飲む練習をしているのだそうです。

では、新生児期以降の子どもが指しゃぶりをする理由はどのようなものがあるのか?指しゃぶりをする理由を紹介します。

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由

赤ちゃんが指しゃぶりするのには、下記の理由が隠されています。

  • 吸てつ反射
  • 遊び
  • 退屈
  • 眠い
  • 安心感を得ようとしている

吸てつ反射

吸てつ反射とは口に触れた物に吸い付く反射運動のことで、生命維持に大切な行動です。
吸てつ反射のおかげで赤ちゃんはおっぱいを吸ったり、吸い付いたりすることで安心感を得たりします。

赤ちゃんは自分の手が口元に触れると、吸てつ反射によって自分の手をしゃぶって味や形を確かめ学習していきます。

遊び

活発に手足を動かせるようになり自分の手を発見すると、指を口の中にいれて感触を確かめます。
口に入れて遊んだり、学習したり、指は赤ちゃんにとっておもちゃになるのです。

赤ちゃんが発達する過程で重要な行動なので、無理に辞めさせないようにしましょう。

退屈

1歳以降になると、色々な遊びをするようになるため指しゃぶりをする頻度がグンと減少します。
しかし、おもちゃや遊びに飽きてくると、退屈しのぎに指しゃぶりをすることもあるようです。

退屈しのぎに指しゃぶりをしている姿が見られたら、一緒に遊んであげたり手を握ってスキンシップを取ったりするといいでしょう。

眠い

2歳前後の幼児は、眠くなってくると指しゃぶりをして安心感を得ようとすることがあります。
お昼寝の時間や夜に指しゃぶりをしていたら、眠くなってきたサインかもしれません。

眠いときに指しゃぶりをしている場合は、絵本を読んだり添い寝をしたりして安心させてあげましょう。

安心感を得ようとしている

幼児期に不安なことがあると、指しゃぶりをして安心感を得ようとします。
幼稚園入園時期やはじめての場所に行ったときに指しゃぶりをしている場合は、気持ちが不安定になっているかもしれません。

指しゃぶりは愛情不足を表しているのか?

「指しゃぶりは愛情不足を表しているのではないか?」と不安に思っている人もいますが、そのようなことはありません。

指しゃぶりには五感を発達させる効果があり、子どもが成長する過程で大切な行動です。
また、1歳以降から指しゃぶりをはじめた場合は、情緒や五感の発達など、様々な原因が考えられます。

指しゃぶりのメリット・デメリット

指しゃぶりは成長の過程に大切な行動だとお伝えしましたが、指しゃぶりには良い面ばかりではなく悪い面も存在します。

ここからは、指しゃぶりのメリット・デメリットを紹介していきます。

指しゃぶりのメリット

指しゃぶりは胎児期からはじまり、発達を促し精神を安定させる効果があります。
多くの赤ちゃんは指しゃぶりがはじめての遊びになるため、発達の目安にもなるでしょう。

指しゃぶりのメリットをくわしく解説していくので、「今すぐ辞めさせた方がいいのではないか?」と不安になっている人は指しゃぶりの良い面も覚えておいてくださいね。

  • 成長を促す
  • 精神安定剤になる
  • 遊びに繋がる

成長を促す

赤ちゃんは動くものを見つけると、追視して観察したり、触って口に持って行き感触を確かめ学習していきます。
指しゃぶりもこの一環で、赤ちゃんは指しゃぶりをして自分の手の味や形を確かめているのです。

歯が生え始めるとかゆがってしきりに指しゃぶりをするので、歯が生えてくるサインにもなるでしょう。

精神安定剤になる

赤ちゃんはおっぱいを吸うことで心を落ち着かせます。
指しゃぶりはおっぱいを吸っているような感覚になるため、赤ちゃんにとって精神安定剤になるようです。

寂しいときや初めていく場所で不安を感じているとき、心を落ち着かせるために指しゃぶりをします。

遊びに繋がる

赤ちゃんは指しゃぶりをしながら、指の味や形、舌の感覚を楽しんでいます。
この時期は動かすことや体験することが遊びに繋がるため、指も大切なおもちゃの1つです。

目がはっきり見えるようになると、指を自分で動かして追視してたのしむこともあります。

指しゃぶりのデメリット

指しゃぶりには発達に影響するデメリットも存在します。

指しゃぶりのデメリットをくわしく解説していくので、ある程度の年齢になっても指しゃぶりがやめられないときは注意してあげてくださいね。

  • 歯並びに影響する可能性がある
  • 言語の発達の妨げになる可能性がある
  • 不衛生になる

歯並びに影響する可能性がある

5歳以降になっても指しゃぶりが治らない場合、前歯が前方に突出してしまう可能性があります。
歯並びが悪くなることで口が閉じられなかったり、むし歯になりやすくなったりする可能性もあるので注意が必要です。

ただし、乳児期の指しゃぶりは歯並びに影響しないので安心してくださいね。

言語の発達の妨げになる可能性がある

長期的に指しゃぶりを続けていると、言語発達の妨げになりコミュニケーション能力が低下してしまう可能性があります。

通常は成長に伴い興味関心が広がり指しゃぶり時代も少なくなりますが、周囲に興味が薄い子どもは指しゃぶりが辞められずに、周囲とのコミュニケーションも少ない傾向にあるようです。
周囲とコミュニケーションを取らないので、言葉の発達も遅くなります。

不衛生になる

子どもは色々なものを触るので、汚れた手をそのまま指しゃぶりしてしまうとゴミや汚れをそのまま口に入れてしまう可能性があります。
しゃぶった指でおもちゃを触ることでおもちゃに雑菌が繁殖するため、衛生面で気になる親御さんも多いでしょう。

小さいうちは定期的におもちゃをアルコール消毒したり、掃除機をかけたりして対策してあげてください。

子どもの指しゃぶりはいつまでに治したらいい?

「子どもの指しゃぶりが気になっているけれど、いつまでに治したらいいんだろう」と悩んでいる人も多いでしょう。

新生児期から2歳までは、指しゃぶりによって発達を促したり心を落ち着かせたりします。
3歳以降になると興味をもつものが増え指しゃぶりは減りますが、5歳以降でも指しゃぶりをする場合は、指しゃぶりをする原因を探り、解決してあげるのがおすすめです。

指しゃぶりを辞めさせる方法

指しゃぶりを辞めさせるには、年齢に応じた方法を選ぶ必要があります。

乳幼児期に無理して指しゃぶりを辞めさせる必要はありませんが、気になるときはほかのことで気を紛らわせてみてください。

乳幼児期にゆびしゃぶりを治す方法

乳幼児期に指しゃぶりを治す方法を紹介します。

この時期の指しゃぶりは発達に必要な行動なので、無理して辞めさせる必要はありません。
しかし、保護者の方が気になる場合は、以下を試してみるといいでしょう。

  • 寝る前に絵本を読んであげる
  • 寝ているときは手を握ってあげる
  • 遊びの時間を増やす
  • 外遊びをする
  • スキンシップを増やす

寝る前に絵本を読んで上げる

寝ているときに指しゃぶりをしている場合は、寝る前に絵本を読んであげるのがおすすめです。

寝る前に絵本を読むと、スキンシップに繋がるため安心感を与えられます。
眠気からくる不安感を払拭できれば、寝ている間の指しゃぶりが改善できる可能性があります。

寝ているときは手を握ってあげる

寝ている間指をしゃぶっている子には、寝ている間手を握ってあげるのもおすすめです。
子どもが安心して寝付くまで手を握ってあげれば、寝ている間の指しゃぶりは収まるでしょう。

お母さんやお父さんがイライラして寝かしつけをすると、子どもは不安になってしまうので注意してくださいね。

遊びの時間を増やす

退屈で指しゃぶりをしてしまう子には、遊びの時間を増やすのがおすすめです。
とくに手遊びを増やすと、遊ぶことに夢中で指しゃぶりをしなくなります。

手遊びは、言葉の発達やリズム感、反射機能を向上させ、コミュニケーション能力もアップさせてくれます。

外遊びをする

外で身体を動かして遊んでいると、遊びに集中して指しゃぶりの機会が減少します。

身体を動かすとストレスも解消されるので、室内遊びでは発散しきれない体力のある子におすすめです。
退屈で指しゃぶりをしてしまう子も、外遊びによって解消される可能性があります。

スキンシップを増やす

幼稚園入園や姉弟が生まれたことで不安に感じている子には、スキンシップを増やしてあげましょう。

手を握ったり、抱きしめたりすることで、心がホッと落ち着きます。
気持ちが安定してくると、少しずつ指しゃぶりをする機会も減っていくでしょう。

4歳以降に指しゃぶりを治す方法

4歳以降になっても指しゃぶりが続いている場合、なにか原因が隠れているかもしれません。
原因を探って解決してあげることが、指しゃぶり改善の近道です。

4歳以降の指しゃぶりを治す方法は、以下の方法をおすすめします。

  • 声がけをする
  • 絆創膏をはる
  • 精神面のケアをする
  • 生活習慣を見直す
  • 指しゃぶり防止グッズを利用する

声がけをする

4歳になるとしっかり意思疎通ができるので、指しゃぶりをしている場面を見かけたら声がけをしましょう。

指しゃぶりをするとなぜいけないのかも伝えてあげるといいでしょう。

絆創膏をはる

どうしても指しゃぶりをしてしまう場合絆創膏を貼って物理的に指しゃぶりを防止してしまうのもいいでしょう。

指しゃぶりによって指ダコができている場合は、この方法で指ダコへの刺激を抑えられます。
しかし、指しゃぶりをできないことでイライラしてしまう可能性があるので、ストレスケアは必須です。

精神面のケアをする

指しゃぶりで気持ちを落ち着けようとしている子には、ストレスとなっている原因を取り除き、ストレスケアをしてあげましょう。

ストレスとなっていることの原因を知るためには、親子でのコミュニケーションが大切です。
日々の会話から変わったことはないか考えてみましょう。

生活習慣を見直す

生活習慣が乱れていると、それが原因で指しゃぶりをしてしまうことがあります。

食事の時間や寝る時間を決めて生活することで、指しゃぶりが改善されるかもしれません。
寝る時間が遅い場合は、まず就寝時間を早めてみるのがおすすめです。

指しゃぶり防止グッズを利用する

指しゃぶりが癖になって辞められない子には、指しゃぶり防止グッズを利用するのもおすすめです。

指しゃぶり防止グッズはマニキュアタイプ・クリームタイプ・手袋・指キャップ・絵本など、色々な形態があります。
口に入るものを利用する場合は、安全性やアレルギーに考慮されたものを選びましょう。

指しゃぶりは5歳までに自然と治るから無理に辞めさせなくてもOK!

子どもの指しゃぶりは、お腹の中にいるときから始まっている発達に必要な行動です。
小さいうちは無理にやめる必要はありませんが、5歳以降になっても指しゃぶりが続く場合は、何か原因が隠れているかも知れません。

指しゃぶりをしてしまう原因を探り、原因を取り除いてあげましょう。

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