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生理前に口内炎が増える?関係性や痛い口内炎の対処法をわかりやすく解説

唇の裏に大きな口内炎がある女性

生理前になると憂鬱な気持ちが続いたり、体に不調が表れたりする女性が多いのではないでしょうか。倦怠感やイライラだけでなく、口内炎など口のなかにトラブルが発生するケースも少なくないでしょう。

しかし、生理周期と口内トラブルの発生について、どのようなことが関係しているのでしょうか。

今回は、生理と口内炎の関係性について解説します。痛い口内炎を早く治す方法もわかりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。

生理と口内炎に関係性はある?

生理前になるとホルモンバランスが崩れやすくなり、体にさまざまな不調が表れます。生理と体調の変化には、女性特有の免疫システムが大きく関わっており、生理周期にあわせて口内炎が発生する方も少なくないでしょう。ただし、生理が直接口内炎の発生に関与しているかははっきりしておらず、ホルモンバランスの乱れによる免疫力の低下やストレスが口のなかの環境に影響を与え、結果として口内炎ができてしまうものと考えられます。

生理前に口内炎が増えるといわれている理由

カラフルなナプキン 布ナプキン

生理前に口内炎が増えてしまう要因はさまざまで、生理周期が直接関係していないこともあります。なかでも大きく関係していると考えられるのは、以下のような3つです。

  1. ホルモンバランス
  2. ストレス
  3. 体温の上昇

では、生理前に口内炎が増えるといわれている理由について、それぞれ解説します。

1:ホルモンバランス

毎月生理のある女性は、生理周期にあわせてホルモンバランスが変化します。その結果、精神的に不安定になったり、肌荒れに悩んだりする方も多いでしょう。ホルモンバランスの乱れが起こると免疫機能が低下するため、普段よりも口内炎にもなりやすいと考えられます。また、生理前は口内炎がなかなか治らないケースもあるでしょう。ホルモンバランスの乱れによる不調で悩みが多い方は、婦人科へ相談してみるとよいでしょう。

2:ストレス

生理前は小さなことにも敏感に反応してしまい、気疲れしてしまう方も少なくありません。現代社会でストレスを感じずに生活することは、非常に困難ともいえるでしょう。また、不規則な生活やストレスを感じやすい環境で働いている方などは、無意識のうちに口のなかを噛んでしまっていることもあります。「ストレスは万病のもと」という言葉もあるように、ストレスが原因で口内炎ができてしまう可能性もあるでしょう。

3:体温の上昇

生理前は平熱よりも0.5度ほど体温が高くなるため、体に炎症が起こりやすく口内炎や結膜炎になりやすくなるケースがあります。また、生理前の高温期に歯茎が腫れたりむずがゆいような感覚を覚えたりして、生理がはじまった途端に軽快するケースもあります。他には、体がのぼせたような感覚や眠気に襲われることもあり、口内炎以外にもさまざまな不調を引き起こします。

予防歯科

生理前に口内炎ができた場合の対処法

医師に口の中をチェックしてもらう女性

口内炎は、生理前にできるものであっても基本的に自然と治癒するケースが多いとされます。そのため、口内炎ができてしまったら、悪化させず早く治すために以下の5つを意識して過ごしてみましょう。

  1. 熱い食べ物や辛い食べ物は避ける
  2. 栄養を十分に摂る
  3. 睡眠不足にならないように注意
  4. ストレスをため込まない
  5. 痛みが強い場合は薬を服用する

では、生理前に口内炎ができた場合の対処法について、それぞれ解説します。

1:熱い食べ物や辛い食べ物は避ける

極端に熱い食べ物は、口内の粘膜にやけどを負わせてしまう可能性があります。傷口から細菌に感染して口内炎になるケースも少なくありません。また、口内炎ができている間に熱い物を食べてしまうと、痛みを感じたり染みたりすることがあります。辛い食べ物のような刺激物も同様で、口内炎を悪化させたり治りを悪くさせたりする可能性があるため、いずれにせよ生理前にかかわらず避けるようにしましょう。

2:栄養を十分に摂る

栄養不足になってしまうと、口内炎ができやすくなってしまいます。なかでも、健康な粘膜の維持に欠かせないビタミンB群が不足すると、少しの刺激で口内炎ができてしまうようになります。生理前は鉄分も不足してしまうため、栄養バランスのよい食事を3食しっかり摂るようにしましょう。

ビタミンB群が多く含まれる食品はバナナ・牛や豚のレバー、マグロ、カツオ、ニンニクなどがあり、鉄分が多く含まれる食品は牛肉(赤身)・納豆・ひじき・ほうれん草などがあります。

3:睡眠不足にならないように注意

生理前はホルモンバランスの乱れから精神的に不安定な時期があり、夜に考え事をしてしまって寝付けなくなることもあるでしょう。しかし、睡眠不足が続いてしまうと体や脳がゆっくり休めず、疲労が蓄積された状態になってしまいます。

体が疲れた状態が続くと免疫力の低下を招き、口内炎の発生や悪化につながることが考えられます。寝室に入ったら携帯を見ない、ぐっすり眠れるようにアロマを使用するなどして、睡眠不足にならないように工夫してみましょう。

4:ストレスをため込まない

生理前は、普段は気にならないようなことでも気になり、小さなことでストレスをためがちです。自分の意思だけでのコントロールは難しいケースが多いですが、できるだけリラックスして過ごすよう心がけましょう。好きな音楽を聴いたり、趣味へ没頭したりするなどして、うまくストレス解消することも大切です。また、自宅で簡単に行えるストレッチやヨガ、軽いウォーキングなど適度な運動は、ストレス解消だけでなく運動不足解消にもつながるためおすすめです。

5:痛みが強い場合は薬を服用する

口内炎ができているときは、食事もうまく取れずつらい思いをすることもあるでしょう。あまりにも痛みが強い場合は、軟膏タイプの痛み止めや保護パッチを使用するなどして対処しましょう。

薬局でさまざまなタイプの口内炎薬が販売されているため、薬剤師や歯科医師に相談しながら適切なものを選ぶと安心です。

生理後も口内炎が長く続く場合は、医療機関を受診する

口内のレントゲンを見る歯科医

生理後も口内炎の多発や治りが悪い場合は、他の病気が隠れている可能性が考えられます。そういった場合は、自己判断で自然治癒を待たずに医療機関を受診して確認してもらうようにしましょう。

なかでも、次第に口内炎が大きくなる場合や、触るとしこりのように硬くなっている場合は、がんの可能性が疑われます。発見が遅れてしまうと治療が難しくなるケースもあるため、念のため医療機関を受診するようにしましょう。ただの口内炎と軽く扱わず「早期発見・早期治療」が大切であることを忘れてはいけません。

口内炎を専門で治療するのは主に耳鼻咽喉科ですが、歯科や皮膚科、内科でも診察してもらえることがあります。心配な場合は、事前にホームページで確認したり電話で問い合わせたりしておくと安心です。

まとめ

生理と口内炎の関係について解説しました。生理前はホルモンバランスの乱れからさまざまな不調を引き起こします。口内炎も例外ではなく、生理周期が関係している可能性もあるでしょう。生理前は十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事を心がけ、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

高輪クリニックでは、歯科と医科のつながりを大切にした医療を提供しています。口内だけでなく、身体の全体を考慮した治療計画や、安心・安全・自然をモットーに自然薬の処方などを行っています。口内のトラブルでお悩みの方、信頼できる歯医者をお探しの方は、お気軽にご相談くださいませ。

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