ホワイトニングをすると食事制限をしなくてはいけないという噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
基本的に、ホワイトニング後は色の濃い食べ物や飲み物を避けた方が良いといわれますが、一体いつまで食事制限を続ければいいのでしょうか?
この記事では、ホワイトニング後の食事制限や注意点を解説しているので、ホワイトニングした後の生活に疑問を持っている人は参考にしてみてください。
- ホワイトニング後の食事制限はいつまで?
- ホワイトニング後に制限されるもの
- ホワイトニング後でも安心して口にできる食べ物や飲み物
- ホワイトニング後にどうしても色の濃い食べ物を食べたくなってしまったら?
- ホワイトニングを受ける際の注意点
- ホワイトニング後の注意点
ホワイトニング後の食事制限はいつまで?
ホワイトニング時に使用する薬剤は、ペリクルというエナメル質の保護膜を剥がしてしまいます。
ペリクルが剥がれたまま着色が付きやすい食べ物や飲み物を口にすると、普段よりも歯に汚れが付きやすくなってしまうため、ホワイトニング後は食事制限が指示されるのです。
ホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングで使用する薬剤の強さが違うので、食事制限の目安時間も異なります。
オフィスホワイトニングは48時間
オフィスホワイトニングの場合、強い薬剤を使用するため、ペリクルの再生に48時間程度かかると言われています。
そのため、この間はコーヒーやカレーといった濃い色の飲食物を避けるように指示されるでしょう。
また、歯が刺激に敏感になっているので、刺激の強い食べ物も避けることをおすすめします。
ホームホワイトニングは2時間
自宅でマウスピースを使ったホワイトニングをする場合は、2時間程度の食事を控えることをおすすめします。
ホワイトニング後すぐに食事をすると、歯に黄ばみが付きやすくなります。
また、ペリクルの再生に24時間程度かかるため、24時間〜48時間は食事内容にも注意しましょう。
ホワイトニングをすると食事制限があるのはなぜ?
ホワイトニングをしていない状態の歯は、ペリクルの薄い膜によって着色や汚れ、細菌から守られています。
しかし、ホワイトニングによってペリクルが剥がされると、歯がむき出しで無防備な状態になってしまうので、歯を守るために食事制限が必要です。
ここからは、ホワイトニング後に制限されるものやどうしてもコーヒーなどの濃い色の飲食物を口にしたくなったらどうしたらいいのか?という点について解説していきます。
ホワイトニング後に制限されるもの
ホワイトニング後は、色の濃い食べ物や飲み物が制限されます。
「具体的にどのようなものが禁止されるんだろうか?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこで、ホワイトニング後に制限されるものを以下7つにわけて紹介します。
- 色の濃い食べ物
- 色の濃い飲み物
- 酸性の飲み物
- ポリフェノールの多い食べ物
- イソフラボンを含む食べ物
- 刺激物
- たばこ
色の濃い食べ物
ホワイトニング後は色の濃い食べ物を禁止されます。
その代表として、カレーやキムチなどです。
また、自炊をする場合は、色の濃い調味料を使用するのも避けましょう。
- カレー
- ケチャップ
- キムチ
- 味噌
- 醤油
- ソース
色の濃い飲み物
ホワイトニング後にコーヒーや紅茶、赤ワインを飲むと、着色の原因になります。
普段から色の濃い飲み物を飲む習慣がある人は、頻度を下げるなどの工夫をしたほうがいいでしょう。
- コーヒー
- 紅茶
- 赤ワイン
酸性の飲み物
酸性の強い飲み物をホワイトニング後に飲むと、歯に刺激を感じる場合があります。
ホワイトニング後は、とくに刺激に敏感になっているので下記の飲み物を避けましょう。
- 炭酸飲料
- トマト
- 柑橘類
ポリフェノールの多い食べ物
身体にいいとされるポリフェノールは、もっとも着色汚れが付きやすい成分だといわれています。
そのため、ホワイトニング直後に摂取するのはおすすめできません。
- ぶどう
- チョコレート
- ブルーベリー
イソフラボンを含む食べ物
美容や健康のために摂取している人が多いイソフラボンも、着色が付きやすい成分です。
イソフラボンはポリフェノールの一種なので、ホワイトニング後に摂取するのは控えてください。
- 豆腐
- 豆乳
- 納豆
刺激物
わさびやからし、唐辛子などの刺激物は、ホワイトニング後の歯にとって大きな刺激になります。
辛いものが好きな人も、ホワイトニング後すぐに香辛料を取るのは控えましょう。
- わさび
- からし
- 唐辛子
たばこ
たばこを吸うと、歯や歯茎にヤニが付いて黄ばんだり黒ずんだりします。
それだけでなく、たばこを吸っていると細菌も付きやすくなるため、ダメージに敏感になっているホワイトニング後はとくに喫煙を避けた方がいいでしょう。
ホワイトニング後でも安心して口にできる食べ物や飲み物
「ホワイトニング後は制限ばかりで、どのような食べ物を食べたらいいんだろう?」と、ホワイトニング後の食事が心配な人もいるでしょう。
ホワイトニング後は、お米や白身魚、鶏肉など、色素の薄い物を食べるのがおすすめです。
飲み物は水や牛乳、色の薄いスープやお吸い物を選ぶといいでしょう。
- お米
- おかゆ
- 白身魚
- 鶏肉
- ポテト
- ナッツ
- 貝柱
- えび
- 大根
- 里芋
- 塩ラーメン
- カルボナーラ
- クリームパスタ
- お吸い物
- 白味噌
- 水
- 牛乳
- 白ワイン
- 日本酒
ホワイトニング後にどうしても色の濃い食べ物を食べたくなってしまったら?
「ホワイトニング後だけど、どうしてもコーヒーを飲みたい」というときは、前後に、歯が汚れないように対策を取りましょう。
下記の対策をとって色の濃い食べ物や飲み物を口に含むと、何もしないよりも歯に着色が付くのを防げます。
くわしく解説していくので、普段好んでいるものが色の濃い食べ物や飲み物だと言う人は、参考にしてみてくださいね。
- 食前に水を取る
- 食後に口をゆすぐ
- 色の濃い飲み物はストローを使う
食前に水を取る
歯が乾いた状態で色の濃い食べ物や飲み物を口にすると、歯に着色しやすくなります。
色が濃い物を口にするときは事前に水で歯を湿らせて、歯に色がつくのを防ぎましょう。
食後に口をゆすぐ
色の濃い物を食べてそのまま過ごしていると、歯にしっかりと着色してしまいます。
食後はすぐ口をゆすぎ、なるべく1時間以内に歯磨きをしましょう。
歯を磨くとき、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用するのがおすすめです。
色の濃い飲み物はストローを使う
お茶や色の濃いジュースなどが飲みたくなったときは、ストローを使用してなるべく歯に触れないように飲みましょう。
歯に飲み物が触れないように飲むと、飲み物が着色汚れに影響することはありません。
ただし、熱いコーヒーや紅茶はこの方法で飲むと火傷する可能性があるので注意してくださいね。
ホワイトニングを受ける際の注意点
ホワイトニングを受けるときは、いくつか注意点があります。
ホワイトニングを受ける前に確認しておけば、より安心して治療を受けられるでしょう。
ホワイトニングを検討している人は、下記のポイントをチェックしておいてくださいね。
- 妊娠中・授乳中はホワイトニングを受けられない
- 一部疾患を持っている人はホワイトニングを受けられない
- むし歯や歯周病がある人はホワイトニングを受けられない
- ホワイトニング後はしっかり口をゆすぐ
- ホームホワイトニングは薬剤の規定量を守る
- マウスピースの破損に注意
妊娠中・授乳中はホワイトニングを受けられない
ホワイトニング剤が妊娠の経過や授乳によって赤ちゃんに悪影響を与えたという報告はありません。
しかし、万が一の事態を考慮して、妊娠中や授乳中のホワイトニングは避けましょう。
ホワイトニング剤自体に問題はなくても、妊娠中に長時間の治療を受けると母胎に負担がかかります。
無理な体勢でいることによって、お腹が張ってしまうことも考えられるので、妊娠中のホワイトニングはとくにおすすめできません。
一部疾患を持っている人はホワイトニングを受けられない
無力カタラーゼ症やエナメル質形成不全症などの疾患を持っている人は、ホワイトニングを受けられません。
とくに、無力カタラーゼ症はホワイトニングをすると進行性の壊死が起こる可能性があるので、絶対的禁忌症となっています。
ほかにも、下記にあてはまる人や部位はホワイトニングを受けられません。
- 無カタラーゼ症
- エナメル質形成不全症
- 重度のテトラサイクリン歯
- 神経のない歯
- 詰め物・被せ物
むし歯や歯周病がある人はホワイトニングを受けられない
口腔内の状態が悪い場合は、ホワイトニングを受けられません。
むし歯や歯周病がある状態でホワイトニングを受けると、症状が悪化する可能性があります。
そのため、ホワイトニングの治療の前は必ず口腔内のチェックをして、異常が見つかった場合先に治療が行われます。
ホワイトニング後はしっかり口をゆすぐ
ホワイトニングをした後は、しっかりと口をゆすぎましょう。
薬剤がついたままの状態で過ごしていると、着色汚れが付きやすくなります。
口をゆすいでも薬が残っているような感じがする場合は、軽くブラッシングしてください。
すぐの飲食は控える
ホワイトニング後すぐは歯に着色が付きやすいだけでなく、敏感な状態になっています。
ホワイトニング後の飲食は1時間〜2時間程度控えましょう。
ホームホワイトニングは薬剤の規定量を守る
ホームホワイトニングをする場合は、薬剤の規定量を守って使用しましょう。
規定量よりも少ないと効果を発揮しませんが、規定量より多く使ったからといってより効果を得られるわけではありません。
反対に、歯茎に薬剤がつきトラブルを起こす可能性があります。
マウスピースの破損に注意
ホームホワイトニングで使用するマウスピースは、プラスチック製なので、噛みしめると破損してしまいます。
マウスピースが破損すると、薬剤が破損箇所から漏れてしまい、しっかりと効果を実感できません。
ホームホワイトニングをしている人は、マウスピースの破損に気をつけましょう。
ホワイトニング後の注意点
最後に、ホワイトニング後の注意点を紹介します。
ホワイトニングをした後に下記のポイントを守っておくと、トラブルや再着色を防げます。
白さを長持ちさせたい人は、参考にしていてくださいね。
- ホワイトニング後に歯が染みる可能性がある
- ホワイトニング後は再着色しやすい
- 食後はなるべく早く歯磨きをする
- 白い歯を維持するためには定期的なメンテナンスが必要
ホワイトニング後に歯が染みる可能性がある
ホワイトニング後は、ホワイトニング剤のダメージで歯が染みたり、歯茎に痛みがでたりする場合があります。
通常、上記の症状は数日で治まるので、様子をみてみましょう。
1週間以上痛みが続く場合は、歯科医に相談してください。
ホワイトニング後は再着色しやすい
ホワイトニング後は、ホワイトニング剤のダメージによって着色が付きやすくなっています。
ホワイトニング後48時間は、色の濃い食べ物や飲み物を避けましょう。
また、たばこはヤニによる着色や細菌付着の原因になるので、禁煙を心がけてください。
食後はなるべく早く歯磨きをする
食事のあとは、なるべく早く歯磨きをして歯の着色を予防しましょう。
歯磨きをせずにそのまま過ごすと、食べ物の色素が口の中に滞留して、黄ばみの原因になります。
すぐに歯磨きができない場合は、水で口をゆすいで、口に残っている色素を薄めましょう。
白い歯を維持するためには定期的なメンテナンスが必要
ホワイトニングをした後は、定期的にメンテナンスが必要です。
ホワイトニングのメンテナンスは、再着色や汚れの付着を防ぎ、キレイな白い歯を維持できます。
毎日ホームケアで歯のお手入れをして、3か月に1回程度のオフィスクリーニング、6か月に1度程度の再ホワイトニングをするのがおすすめです。
ホワイトニング後の食事は色の濃いものを口にしないように注意しよう
オフィスホワイトニングをした後の48時間は再着色しやすいので、食事制限によって歯の黄ばみやダメージを防ぐ必要があります。
ホワイトニングをした後は、色の濃い食べ物や色の濃い飲み物、たばこを避け、歯に着色が付かないように注意しましょう。
また、ホワイトニングをした後は、歯の保護膜であるペリクルが剥がれて刺激を受けやすい状態になっているので、酸性度の強い飲み物や食べ物を摂取するのも控えてくださいね。