マウスピースで顔が変わる？矯正・ナイトガードで小顔になれる？

「マウスピースをすると顔が変わる」「マウスピースで小顔になれる」という噂を聞いたことがある人もいるでしょう。
マウスピースをつけただけで小顔効果があるなら、ぜひとも試してみたいですよね。

そこで、本当にマウスピースをつけると小顔効果がある理由やデメリットについて解説していきます。

マウスピースで顔が変わる理由とは？

マウスピースで顔に変化が起こる理由は、マウスピースの種類や目的によって異なります。
たとえば、矯正用マウスピースを使用すると、歯並びが整えられるため顔つきも変わってくることがあるようです。

まずは、マウスピースの種類と種類別に顔が変化する理由を解説していくので、利用を検討しているマウスピースの種類別の効果をチェックしてみてくださいね。

マウスピースの種類と使用する理由

一般的に使用されているマウスピースの種類は2種類あります。

歯並びをよくすることを目的に使用される「マウスピース矯正（インビザライン）」と、歯ぎしりや食いしばりの負担を軽減する目的に使用される「ナイトガード」です。
それぞれの使用目的をくわしく解説していくので、自分に合っているマウスピースはどちらか判断するのに参考にしてみてください。

• マウスピース矯正（インビザライン）
• ナイトガード

マウスピース矯正（インビザライン）

マウスピース矯正は、透明なマウスピースタイプの矯正器具を使用して歯並びを矯正する方法です。
ワイヤー・ブラケット矯正のように目立たないので、矯正していることを知られたくない人や、矯正器具を付けたときのデンタルケアに不安を感じている人におすすめです。

マウスピース矯正＝インビザラインと考えている人もいますが、インビザラインはマウスピース矯正で高いシェアを誇っているブランドのことで、インビザライン以外にもマウスピース矯正のブランドはいくつか種類があります。

ナイトガード

ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりによるトラブルを回避するために装着するマウスピースです。

マウスピースの使用によって歯に加わる力が分散されるので、歯が削れたり欠けたりするトラブルを防げます。
また、顎関節症や咬筋の過緊張改善にも役立つでしょう。

マウスピース矯正で顔が変わる理由

マウスピースの種類によって使用目的は様々です。
そのため、どのような理由で使用したのかによって、顔が変わる理由も異なります。

マウスピース矯正（インビザライン）とナイトガードで顔が変わる理由をそれぞれ紹介します。

マウスピース矯正（インビザライン）で顔が変わる理由

マウスピース矯正（インビザライン）で顔が変わる理由は、歯並びや噛み合わせが整うことで顔つきが変わることが挙げられます。
矯正終了後は口もとがきれいに整うので、顔を横から見たときのEラインもきれいになるでしょう。

マウスピース矯正（インビザライン）で顔が変わる理由をよりくわしく解説していくので、どのような変化があるか気になる人はチェックしてください。

• 歯列矯正によって輪郭が変化する
• 噛み合わせが改善されることで顔の歪みが治る
• 歯並びが整うことで出っ歯や受け口が改善される
• 歯並びがよくなることでほうれい線が解消される
• 歯科矯正によって横顔が綺麗になる

歯列矯正によって輪郭が変化する

マウスピース矯正（インビザライン）をすると輪郭が変化することもあります。

理由としては、歯並びがきれいになることや、マウスピースを付けることでダラダラ食べが減り体重が減少するからです。
劇的に顔が小さくなったりエラが解消されたりという骨格レベルの変化は見込めません。

噛み合わせが改善されることで顔の歪みが治る

マウスピース矯正（インビザライン）をして噛み合わせが改善されると、顔の歪みが治ることがあります。
噛み合わせによって生じていた顔の左右差が解消されると、顔の印象も大きく異なるでしょう。

顔の左右差が改善されることで、美人顔の条件でもある左右対称な顔に近づきます。

歯並びが整うことで出っ歯や受け口が改善される

マウスピース矯正（インビザライン）によって歯並びが整うと、出っ歯や受け口が改善されます。
口元がきれいに整っていると、美人で清潔感のある印象になるため、矯正前とは大きく顔の印象が異なるでしょう。

また、横から見たときの顔のラインも整うので、横顔にも自信が持てます。

歯並びがよくなることでほうれい線が解消される

歯並びが干渉してほうれい線ができていた場合、マウスピース矯正（インビザライン）によってほうれい線が解消されます。
ほうれい線がなくなると若々しい印象になり、メイクヨレも少なくなるでしょう。

逆に、マウスピース矯正によってほうれい線が発生することもあるので、カウンセリングでしっかり悩みや希望を聞いてくれる矯正歯科を選んでください。

歯科矯正によって横顔が綺麗になる

歯科矯正で歯並びが整うと、出っ歯や受け口など口元の印象がよくなります。
その結果、横から見た顔も綺麗に整い美人度がアップするでしょう。

とくに、口ゴボと呼ばれる人は効果を実感しやすい傾向にあります。

ナイトガードで顔が変わる理由

ナイトガードを使用していて顔が変わる理由として代表的なものは、筋肉の緊張によるエラ張りが解消されることです。

エラの筋肉が過緊張を起こしていると、ホームベース型の顔に見えることがあります。
そのため、ナイトガードで筋緊張が解消されると、小顔効果を感じられるでしょう。

マウスピースをつけることでデメリットはないの？

「本来の使用目的以上のメリットが受けられるなら、使わない手はない」と感じた人もいるでしょう。
しかし、マウスピースを使用することで顔がたるんでしまうこともあります。

ここからは、マウスピースを使用して起こるかもしれないデメリットを解説していくので、使用を検討中の人はメリットと合わせてしっかり頭にいれておきましょう。

• 顔がたるむ
• 人中が伸びる
• ほうれい線が深くなる
• 頬がこける

顔がたるむ

「マウスピース矯正をすると、顔がたるむ」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

マウスピースを使用したからといって、顔の皮膚がたるむことはありません。
しかし、これまで皮膚を押し上げていた歯が歯並び矯正によって改善されると、顔がたるんで見えるケースもあるようです。

人中が伸びる

「マウスピース矯正後に人中が伸びてしまった」という噂を見かけることもありますが、実際に人中が伸びているわけではありません。

抜歯が必要な状態で非抜歯の歯科矯正をすると、鼻の下が伸びて見えることがあるようです。
逆に、出っ歯や口ゴボの人が歯科矯正をすると、人中が短く見えるといわれています。

ほうれい線が深くなる

「これまでほうれい線がなかったのに、歯科矯正を行ったらほうれい線が深くなった」という人もいるようです。

このような事例では、口元を後ろに下げすぎたことが原因とされています。
出っ歯や口ゴボではない人が抜歯をして矯正すると、ほうれい線が深くなってしまう可能性があるので注意しましょう。

頬がこける

歯科矯正をすると、頬がこけてしまうことがあります。
頬がこける原因は複数あり、一度この症状に陥ってしまうと簡単に改善できません。

矯正を検討している人は、適応を見極めることや歯科医でしっかりシミュレーションを受けることが大切です。

• 口元を後ろに下げすぎて頬がこけて見える
• 咀嚼がうまくできないため表情筋が衰えた
• エラの張りが改善されたため頬が目立つ

マウスピースにかかる費用相場

マウスピースにかかる費用は、マウスピース矯正（インビザライン）とナイトガードで大きく異なります。
マウスピース矯正（インビザライン）は保険が適用されないので、数十万円以上の費用がかかりますが、ナイトガードは保険適用で安価にマウスピースが制作できます。

それぞれの費用をくわしく紹介していくので、自分の作りたいマウスピースの種類をチェックして費用を確認しておきましょう。

マウスピース矯正（インビザライン）

マウスピース矯正（インビザライン）の矯正費用の相場は60万円〜100万円程度といわれていて、マウスピースの表側矯正と大きく費用の差はありません。
しかし、部分矯正をする場合は10万円程度から治療が受けられるので、部分矯正を検討している人にはマウスピース矯正がおすすめです。

マウスピース矯正のブランドによって費用に開きがあるので、気になるブランドの矯正費用をチェックしておくのがおすすめです。

歯科矯正の種類	マウスピース矯正
全体矯正の費用相場	60万円～100万程度
部分矯正の費用相場	10万円～40万円程度

ナイトガード

ナイトガードは歯科医で適用が認められると保険治療としてマウスピースが作れます。
その場合、負担費用は5,000円程度です。

保険適用が認められない場合のナイトガードの費用は、10,000円前後となっています。

保険適用	保険適用外
5,000円程度	10,000円程度

マウスピースを使用する際の注意点

マウスピースを使用するときは、いくつか注意しなくてはいけないポイントがあります。
下記のポイントに気をつけて使用すると、マウスピース着用によるトラブルを防げるでしょう。

マウスピース矯正やナイトガードの使用を検討している人は、事前に確認しておいてくださいね。

• マウスピースを付けたままの食事はNG
• 飲み物は水・炭酸水・白湯など色がついていないものを選ぶ
• むし歯や歯周病になりやすい
• 熱湯での消毒は破損の原因になる
• 大きな穴があいた場合は作り直しが必要
• 着用時間を守る

マウスピースを付けたままの食事はNG

マウスピースを付けたまま食事を取ると、変色や変形の原因になります。
場合によっては、穴があいてしまう可能性もあるので、マウスピースをつけたまま食事をとるのは辞めましょう。

また、マウスピースをつけたまま食事を取り歯磨きをしないと、むし歯や歯周病の原因になります。

飲み物は水・炭酸水・白湯など色がついていないものを選ぶ

マウスピースを着用している際の飲み物は、水・炭酸水・白湯などの色がついていないものを選びましょう。
お茶やコーヒーなどの色が付いたものを飲んでいると、マウスピースが変色してしまいます。

また、砂糖がたっぷり入ったジュースはむし歯の原因になるので控えましょう。

むし歯や歯周病になりやすい

マウスピースを着用しているときは、むし歯や歯周病になりやすい傾向にあります。
歯が唾液に触れていないため、唾液による自浄作用も期待できません。

マウスピース着用時は、使用していないときよりもデンタルケアに注意しましょう。

熱湯での消毒は破損の原因になる

マウスピースはプラスチックで作られているので熱に弱く、熱い液体や食べ物に触れると変形や破損の原因になります。
マウスピースを熱湯で消毒したり、マウスピースを付けたまま熱い飲み物を飲むのは控えましょう。

大きな穴があいた場合は作り直しが必要

歯ぎしりや食いしばりが強い人は、使用している過程でマウスピースが摩耗して穴があいてしまうことがあります。
小さい穴ならそのまま使用していても問題ありませんが、大きな穴があいてしまった場合は作り直しが必要です。

マウスピースに1cm以上の穴ができた場合は、かかりつけの歯科医に相談しましょう。

着用時間を守る

マウスピースを使用しているときは、着用時間を守る必要があります。

マウスピース矯正は毎日22時間程度着用を続けなければ、矯正効果が得られず治療期間が延びてしまいます。
また、ナイトガードは夜間寝るときに使用しなければ、歯ぎしりや噛みしめから歯を守れません。

マウスピースを使用すると悩みが改善されて小顔になれる

マウスピースを使用すると、歯並びや噛みしめなどの悩みが改善され、小顔効果も期待できます。
利用目的にあわせたマウスピースを選んで、きれいな口元を手に入れましょう。