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歯の隙間はどうしてできる?埋めるにはどうしたらいい?原因と対策を徹底調査

歯と歯の隙間はどうしてできてしまうのか、あなたは知っていますか?
歯に隙間ができる原因は何なのか、隙間ができたらどうするのが良いのか等、歯の隙間について原因と対策を徹底調査しました。

歯に隙間ができる原因は?

歯の隙間 原因

歯に隙間ができるのは、加齢や歯みがきのときに強くみがきすぎることなどがあげられますが、歯周病が原因の可能性も考えられます。

もしも、歯周病が原因だった場合、歯ぐきの隙間を放っておくと、歯ぐきから膿がでたり、口臭がひどくなったりするなど、歯槽膿漏の症状へと進んでしまいます。

それが悪化すると歯が抜け落ちてしまうことも起こりえるので、しっかりとしたケアが必要です。

歯ぐきが痩せて歯の隙間ができるとどうなる?

歯ぐきがやせ続けると歯と歯の隙間は、どんどん広がってしまいます。
そうすると、食べ物が詰まりやすくなり、隙間にたまった歯垢(プラーク)が歯周病を進行させることになります。

歯周病の進行を抑えるためには、弱った歯ぐきを刺激しすぎないように、やさしく丁寧な歯みがきでお口の中を清潔に保つようにしましょう。

お口の中のケアの基本は正しいブラッシングです。
1か所につき、約20回を目安に、歯ブラシの毛先を軽く歯や歯と歯ぐきの境目に当てながら、力を入れ過ぎないように、小刻みにみがくようにしましょう。

歯ぐきがやせてきたサインは?

歯ぐきがやせて下がってきたサインは、日常生活の中で次のようなことを感じるようになってきたことが挙げられます。

  • 食べ物が歯にはさまる
  • 歯の根元がしみる
  • 歯の根元が黄ばんでいる

こういったサインに気が付いたら、すぐにケアを行いましょう。

歯ぐきのやせとむし歯の関係

歯の隙間 歯茎

年齢などによって、歯ぐきがやせ、下がってくると、それまで歯ぐきに守られていた歯の根元の「象牙質」が露出します。
歯が無防備な状態になるため、むし歯の原因菌や酸にさらされて、むし歯になりやすい状態です。

また、歯の根元の象牙質には、表面に無数の穴が空いています。
歯ぐきが下がって象牙質が露出すると、その無数の穴から刺激が伝わって「知覚過敏」を感じやすくなります。

さらに、象牙質には「着色汚れ」が付きやすいという特徴があるため、歯ぐきが下がると着色して歯の根元が黄ばんでしまうことがあります。

歯の隙間をつくる歯ぐき下がりのリスクへの対応

歯の根元虫歯の要因のひとつでもある「歯ぐき下がり」を抑える対処法となるのは「適切なブラッシング」です。
適切なブラッシング圧は、150g~200gといわれています。

歯みがきは、「しっかりみがこう」と思うと力がはいってしまい、強くこすりすぎてしまう人が多くいます。

しかし、それは歯ぐき下がりの原因となりますので、歯ブラシの持ち方や歯みがきのやり方について、あらためて歯科医院で指導を受けてみると良いでしょう。

前歯に隙間ができるのはなぜ?

前歯 隙間 治療

最も多いのが、上の中央2本の歯と歯の間に2ミリ程度の隙間ができる正中離開というケースです。 歯の1番中心の2本の前歯は、生えてくる時、実は中心から少し離れる方向に生えてきます。
そのため、生えた時点では、前歯の間に隙間があります。

通常はこの隙間が隣の歯がはえるときに2本の前歯(中切歯)を押してくることにより閉じるのですが、何らかの原因で閉じることが出来なかった場合に、すきっ歯(正中離開)になります。

前歯に隙間を作る正中離開になるさまざまな要因

歯に隙間が空いてしまう原因はさまざまです。
以下で考えられる原因について、いくつか詳しく解説します。

遺伝的に歯が小さい

遺伝的に歯が小さい場合、一般的な大人の歯に比べると歯と歯の間に大きくスペースが空くため、すきっ歯になりやすくなります。
また、サイズだけでなく遺伝的に歯の形があまり良くない場合も隙間が空きやすくなるため、すきっ歯になる確率が上がります。

歯が生えてこなかったOR本数が少ない

大人の歯といわれる、いわゆる永久歯の場合、親知らずを除くと通常上下合わせて28本の歯が生えてきます。
しかし、生えてくるはずの歯が生えてこなかったり、先天的に歯の本数が少なかったりする場合、生えてくる予定だった場所にスペースが空いてしまうので、結果的にすきっ歯になってしまいます。

過剰歯があるOR本数が多い

先述のとおり、通常よりも歯が少ないことで「すきっ歯」になることがありますが、逆に歯が多い場合でもすきっ歯になる可能性があります。

また、上の前歯の間にある顎の骨に「過剰歯」と呼ばれる歯が埋まっていることがあるのですが、そうすると「過剰歯」に押されるようにして、前歯の距離が離れてしまうのですきっ歯になってしまいます。

上唇小帯の異常

上の前歯の中央から歯茎に伸びる繊維のひだを「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」と呼びます。

この部分が通常よりも太く、歯の根本ギリギリまで伸びていると、2本の前歯の隙間を閉じようとしても、小帯が邪魔をしてしまいます。

そのために隙間が残ってしまい、前歯同士が近寄れずに隙間が空いてしまいます。

指しゃぶりや舌の癖

指しゃぶりをしていると、指が歯を内側から押すことになります。
子どものころの指しゃぶりの癖が影響し、歯が内側から押されていたため歯の間が広がり、すきっ歯になってしまったケースがあります。

また、舌を歯に押し付ける癖がある場合も、同様に前歯に負担がかかって前歯が広がり、隙間が生じてしまうことになります。

乳歯が残っている

乳歯がむし歯によりぼろぼろになってしまった場合などに起こるケースですが、生え変わる時に歯ぐきの中に、乳歯の一部が残ってしまうケースがあります。

もし、2本の前歯の間にわずかでも乳歯が残ってしまった場合、側切歯が押してきても、隙間が閉じられなくなるため、すきっ歯になってしまいます。

歯ぎしり

歯ぎしりをする癖があると、長い間歯に強い圧力がかかると歯がすり減ってくるだけではなく、歯並び全体が外側に広がってくるようになります。
寝ている間や無意識のうちにしている歯ぎしりで、中央の2本だけでなく、広範囲の歯と歯の間に隙間が生じるようになります。

「つまようじ」や「ピック」の使い方

食後に使用する「つまようじ」や「ピック」も繰り返し使用を続けていると、隙間を広げてしまう要因になります。

繰り返し歯と歯の間に差し込むことになるので、自ら隙間を広めてしまっているのです。

歯の破折

歯が破折すると、すきっ歯のように見えてしまうことがあります。
とくに前歯は目立つため、一部が少し欠けてしまうだけで、大きく隙間が空いたように見えてしまいます。

破折をそのまま放置しておくとどんどん隙間が広がってしまう場合もあるので、そうなる前に早急に歯科を受診するようにしましょう。

抜歯の影響

歯列矯正の際に抜歯をした場合、矯正後の「後戻り」の影響で前歯に隙間が生じるケースがあります。

前歯に隙間が空いているとどんな問題がある?

前歯 隙間 治療

すきっ歯は。見た目的な問題だけでなく、前歯で食べ物が咬み切れなくなったり、空気が隙間から漏れてしまって発音障害を引き起こしたりするという欠点があります。
また、噛み合わせの悪さを放置してしまうと顎関節症など他の問題につながるケースもあります。

前歯の隙間の治療法

前歯の隙間にはどのような治療法があるのか、いくつかの方法を解説します。

気になる方法があれば、クリニックで詳しく聞いてみましょう。

ワイヤー矯正(矯正治療)・裏側矯正

ワイヤー矯正には、歯の表側につけるものと裏側につける「裏側矯正」の2種類があります。
歯の表もしくは裏にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通すことで少しずつすきっ歯を矯正していきます。

この治療は表も裏、軽度から重度まで、基本的に様々なすきっ歯に対応が可能です。しかし、裏側矯正は噛み合わせが深すぎる場合には装着できないこともあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを歯に装着して全体的な歯並びを整える矯正方法です。

マウスピースは取り外しが可能なため、矯正が目立ちにくいメリットがあります。

ただし、ワイヤー矯正よりも時間がかかってしまう、歯並びや骨格によっては対応できないなどのデメリットもあります。

ラミネートべニア法

ラミネートベニア法とは、正しくはポーセレンラミネートベニア法といいます。
前歯の表面の色具合と形をよくするために行なわれる治療法のひとつで、1984年に開発されました。

具体的には、前歯の唇側の表面を薄く均一に一層削り、そこへポーセレン(セラミック)を前歯の表面にはりつけて治します。

ラミネートベニア法の特徴は、歯の表面を薄く削るだけなので、前述の被せものによる方法よりも、歯がしみてくるリスクやむし歯になるリスクを低く抑えることができることです。

費用は、歯科医院によって異なりますが、約5〜10万円ほどです。

ダイレクトボンディング法

ダイレクトボンディング法とは、審美治療の1つで、コンポジットレジンとよばれるプラスチックを2本の前歯の隙間側にくっつけて、正中離開部分を埋める治療法です。

費用は、歯科医院によって異なりますが、2〜5万円ほどになるようです。

ダイレクトボンディング法の特徴は、1日で完了できることです。
また、歯を削らないので、削ることにより歯がしみてきたり、削った面からむし歯になったりするリスクがありません。
一方、接着剤でつけているため、接着剤が弱くなると外れやすくなります。

被せものによる治療法

2本の前歯を削って、被せものを装着し、被せものの形を正中離開を閉じる様な形にして、正中離開を無くす方法です。

2本の前歯にむし歯が出来ていれば、むし歯治療の一環として保険診療の被せものをつけることが出来ますが、単に隙間が生じているのを治す目的であれば、保険診療で被せものを装着することは出来ません。

被せものによる治療法は、別名メタルボンド、メタルセラミックなどともよばれる「陶材焼付鋳造冠」と、オールセラミックともよばれるタイプの「ジルコニア冠」の被せものがあります。
費用は、歯科医院によって異なりますが、「陶材焼付鋳造冠」は8〜12万円ほど、「ジルコニア冠」は8〜15万円ほどになるようです。

すきっ歯が気になったら矯正歯科に相談しましょう

すきっ歯 埋める

歯に隙間ができるさまざまな原因とその対策について紹介しました。
歯と歯の隙間がある場合は見た目にも気になりますし、食べ物が挟まりやすく歯茎に負担をかけてしまい、炎症の原因になることもあります。

歯と歯の隙間が広い場合は歯列を整える矯正が必要となる場合もあります。
治療するにしても治療しないにしても、ご自身のすきっ歯がどのように影響しているかを知ることは重要です。

すきっ歯の補綴治療は、一般歯科医院や審美歯科で受けられます。
すきっ歯になった原因に合わせた治療を行って、キレイな歯並びにしていきたいですね。

マウスピース矯正
高輪クリニックの歯科診療の特徴