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虫歯治療に使われる銀歯とは?虫歯が再発しやすい理由や予防法を紹介します

口を大きく開ける人

銀歯はメジャーな治療で健康保険が適用されるため、多くの方が選択する治療法といえるでしょう。見えにくい奥歯であれば銀歯が大きく目立つこともないため、自由診療を選択する方は少ないでしょう。

しかし、虫歯治療で代表的な「銀歯」は、虫歯が再発しやすいことをご存じでしょうか。治療を受けたあとでも、銀歯の下で再び虫歯になることがあるのです。

そこで今回は、虫歯治療に使われる銀歯について解説します。銀歯にすると虫歯が再発しやすい理由や、その予防法についてもあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。

虫歯治療に使われる銀歯とは?

はてなと女性

保険診療で行う虫歯治療では、失った歯を補うために銀歯を装着することがあります。金銀パラジウム合金と呼ばれるもので作製され、12%の金に銀や銅・パラジウムなどが含まれた合金です。虫歯の大きさによってインレー・クラウン・ブリッジなどを使い分け、型取りをして歯の形に合うように作製したものを専用のセメントで装着します。

銀歯のメリット・デメリットまとめ

虫歯で歯を大きく失ってしまった場合、人工物である銀歯で歯を補う必要があります。失った歯を補うための治療は銀歯だけではないため、メリット・デメリットをしっかり把握した上で選択するようにしましょう。

ここでは、銀歯による治療のメリット・デメリットについて解説します。

銀歯のメリット

虫歯を銀歯に置き換えて治療することのメリットは、以下のような3つが挙げられます。

  • 費用が安い
  • 対応している医院が多い
  • 強度が高い

銀歯は健康保険が適用されるため費用が安く、ほとんどの医院で対応可能です。そのため、銀歯の治療を受けられる医院を探す手間がなく、通院しやすいメリットがあるでしょう。また、銀歯は金や銀からなる合金のため強度が高く、噛み合わせが強い方などでも適用できます。硬いものを食べた際に、銀歯が割れてしまうことはほとんどありません。

銀歯のデメリット

一方で虫歯を銀歯に置き換えて治療することのデメリットには、以下のような3つが挙げられます。

  • 虫歯が再発しやすい
  • 金属アレルギーの方は適用できない
  • 審美性が低い

銀歯は専用のセメントで装着するため、劣化すると装着部分が浮いたり剥がれたりしてしまいます人工物のため天然歯との間にすき間ができてしまい、そこへ汚れがたまることで虫歯が再発するデメリットがあります。また、金属アレルギーの方は適用できず、他の素材で作製した詰め物・かぶせ物を選択しなくてはなりません。さらに、金属のため部位によっては大きく目立ってしまうことがあるでしょう。

銀歯の下が虫歯になるって本当?

歯の治療器具

銀歯による治療を行った歯は「二次虫歯(二次カリエス)」になりやすく、詰め物・かぶせ物の下で虫歯が再発しやすいといわれています。銀歯は人工物のため、天然歯との間にどうしても小さなすき間や段差ができてしまい、その隙間から虫歯菌が侵襲することで虫歯が再発してしまうのです。また、虫歯菌が増殖する際に生成する酸は、天然歯だけでなく銀歯も錆させてしまいます。銀歯の劣化とともにすき間が大きくなり、汚れや細菌の侵入が簡単になってしまうことも二次虫歯の要因のひとつです。

銀歯の下が虫歯になりやすい理由

銀歯は人工物のため、虫歯にならない、虫歯が再発しないと考えている方が少なくありません。しかし、治療した歯でも気を抜くと虫歯になってしまうことがあるのです。

ここでは、銀歯の下が虫歯になりやすい理由について解説します。

①銀歯と天然の歯にすき間がある

銀歯と天然歯には、小さなすき間があります。人工物で歯を補うため、天然歯のようにすき間や段差がない状態にすることは不可能です。さらに、銀歯の劣化によって浮いてきてしまい、時間の経過とともにすき間が大きくなります。

②再発するとは思わず油断している

銀歯は人工物であるため、治療を受けたあとは虫歯にならないと油断している方が少なくありません。しかし、銀歯を装着している部分は天然歯のため、セルフケアを怠ってしまうと虫歯が再発してしまいます。銀歯の治療を受けたあとは、とくに気を付けて歯磨きするようにしましょう。

③神経を取るので気付きにくい

虫歯が大きく神経を取る処置をした場合、痛みを感じなくなるため虫歯が進行していることに気付きにくいことがあります。知らない内に虫歯が深く進行し、銀歯が取れてしまうケースも珍しくありません。

また、神経を取った歯は、神経に通っている血液から栄養を受け取れなくなるため、神経のある歯と比べて脆くなります。歯が欠けやすくなることもあるため、治療後は十分な注意が必要です。

二次虫歯にならないための予防

歯を見せて笑う人

二次虫歯になってしまうと、さらに銀歯が大きくなってしまいます。詰め物からかぶせ物へ変更するケースもあるでしょう。銀歯が大きくなってしまうと目立ちやすいデメリットもあるため、二次虫歯にならないようしっかりと予防しましょう。

二次虫歯にならないための予防策は、以下の3つが有効です。

  • ブラッシングなど自宅でのケアを徹底する
  • 歯科医院で定期検診を受ける
  • 二次虫歯になりにくい素材を選ぶ

では、それぞれくわしく解説します。

①ブラッシングなど自宅でのケアを徹底する

二次虫歯に限らず、口内トラブル予防の基本はセルフケアの質を向上させることです。自宅で丁寧にブラッシングを行い、磨き残しがないよう意識して歯を磨きましょう。また、デンタルフロスやデンタルリンスなどの補助清掃器具の併用も有効的です。なかでも、銀歯が入っている周辺の歯はきちんと汚れを落とし、清潔な状態を保つことを心がけましょう。

②歯科医院で定期検診を受ける

銀歯の下で虫歯になっているかどうかの確認は、歯科医院で確認してもらわないとわかりません。必要に応じてレントゲン撮影などを行い、定期的にチェックするようにしましょう。歯科医院の定期健診では、虫歯のチェック以外に、歯茎や噛み合わせの状態、歯周病の有無など口内を総合的に診断します。口内トラブルを早期発見して、症状が悪化する前に治療を受けることが大切です。

③二次虫歯になりにくい素材を選ぶ

二次虫歯は、銀歯の素材に要因がある可能性も考えられます。金属である銀歯ではなく、セラミックを使った素材を選ぶことも、二次虫歯の予防につながるでしょう。セラミックは金属と比べて密着性が高いため、細菌が入り込みにくいメリットが得られます。健康保険が適用されないため費用は高額になりますが、虫歯予防の観点から検討してみてもよいでしょう。

まとめ

虫歯治療に使われる銀歯について解説しました。歯は一度失ってしまうと、元の形には戻りません。人工物で大きく補修すると、さまざまな問題を抱えることにもなるでしょう。歯の健康を維持するためには、虫歯にならないよう天然歯のケアをしっかりと行い、定期的に歯科医院で検診を受けるようにすると安心です。

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