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「コーラで歯が溶ける」って本当?酸や糖分が歯に及ぼす影響をわかりやすく解説

コーラを注ぐ人

コーラなどの炭酸飲料を飲んでいると「歯が溶けるよ!」なんていわれたことのある方が多いのではないでしょうか。アイスクリームやお菓子などの甘いものも「歯が溶ける」「虫歯になる」などといわれていますよね。

しかし、飲み物であるコーラが直接歯を溶かすことはあるのでしょうか。どのようなことが理由で「コーラで歯が溶ける」といわれているのか、気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、コーラを飲むと歯が溶けてしまうのか?という疑問を解決していきます。コーラに含まれる酸や糖分が歯に及ぼす影響についてもわかりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。

コーラで歯が溶けるって本当?

はてな

コーラで実際に歯が溶けることはあるのでしょうか。コカ・コーラ社のHPでは以下のように回答されています。

「コカ・コーラに限らず一般的に清涼飲料には酸味料が含まれています。そして、歯や骨の成分であるカルシウムやマグネシウムは、酸に溶ける性質を持っています。よって、清涼飲料、果汁などの酸を含む液体に、抜けた歯や魚の骨を長い間つけておくと、含まれるカルシウムやマグネシウムが溶けます。しかし、飲みものですので人間の骨に直接ふれたり、歯に長い間くっついていることはありません。安心してお飲みください。」

日本コカ・コーラ ホーム・ページ[よくあるご質問, 2022]より引用

コーラのような飲み物を常に口へ含んでいるわけではないため、大きな影響を与えることは考えにくいでしょう。しかし、摂取する頻度が高かったり歯磨きができていなかったりすると、虫歯ができやすくなるかもしれません。

コーラが骨を溶かすって本当?

コーラに含まれている酸味料は、歯と同じように骨の成分であるカルシウムやマグネシウムを溶かしてしまいます。そのため、歯や骨を長時間漬けておくと溶けだします。しかし、コーラなどの飲み物が直接体内の骨に触れることはありません。安心して飲んでも問題ないといえるでしょう。

コーラに含まれる「酸」や「砂糖」が歯に及ぼす影響

歯を痛がる女性

コーラのような清涼飲料水には、酸味料と甘味料がたくさん含まれています。これらの成分は、歯にダメージを与えてしまい、虫歯の要因のひとつです。

ここでは、コーラに含まれる「酸」や「砂糖」が歯に及ぼす影響について解説します。

酸が歯に及ぼす影響

コーラに含まれる酸の影響で、歯にダメージを与えることがあります。強い酸によって歯の表面を覆っているエナメル質が溶かされてしまい、知覚過敏や虫歯になってしまう「酸う蝕」になる可能性も考えられるでしょう。酸う蝕は、コーラなどの強い酸によって口内が酸性に傾くことが原因です。コーラを複数に分けてちびちびと飲んでしまうと、酸性の状態が続いてしまい、だ液による中和作用を受けにくくなるため注意が必要です。

砂糖が歯に及ぼす影響

コーラには酸味料だけでなく、たくさんの砂糖が含まれています。砂糖は虫歯を作るリスクファクターのひとつであり、摂取方法に気を付けたい成分です。磨き残しなどから繁殖する細菌が砂糖をエサにして増殖し、その際に酸を作り出すことが原因です。歯は酸に弱いため、砂糖が含まれるコーラやお菓子などをたくさん摂取してしまうと、細菌がたくさんの酸を生成してしまい虫歯になりやすい環境を作ってしまいます。

コーラを飲んで虫歯にならないための対策

歯医者と患者

コーラのような清涼飲料水を飲むと虫歯になりやすいとはいっても、完全に避けて生活することは難しいでしょう。コーラを飲んでも虫歯にならないよう、いくつかのポイントを押さえて対策を講じれば、大きな問題につながることを避けられます。

ここでは、コーラを飲んだあとに気を付けたいポイントを紹介します。

①コーラを飲んだら口をゆすぐ

コーラを飲んだあとの口内は、コーラによる強い酸の影響で中性から酸性に傾いています。酸性に傾いた状態では虫歯になりやすいため、コーラを飲んだあとは口をゆすいで中性に近づけるようにしましょう。

少しの量であればだ液の中和作用によって中性が保たれますが、長い時間酸に触れていると歯が溶けだしてしまいます。外出先でも水を飲み直すなどして、対策を講じるとよいでしょう。また、ストローを使って飲むとコーラが口全体に行き渡りにくくなります。歯に触れる酸と糖の量を減らすことができるため、こうした工夫を取り入れることも有効的でしょう。

②コーラを飲む回数を減らす

酸や砂糖がたくさん含まれているコーラの摂取量が増えると、虫歯になりやすい環境を作ってしまいます。そのため、コーラを飲む頻度を減らすことで口内が酸性に傾くことを防げます。

また、コーラを飲むタイミングを食事のあとに変更したり、一度にまとめて飲み切ったりすることも有効的です。コーラを飲む本数より口内に含む頻度が高い方が、虫歯の発生率が高くなってしまうからです。タイミングや頻度を工夫してコーラを飲むようにしましょう。

③歯科医院でメンテナンスを受ける

虫歯は、細菌(ミュータンス菌)が砂糖をエサに増殖する際に生成する酸が原因です。細菌は磨き残しでできる歯垢や歯石に住み着いているため、プロの力を借りてしっかりと取り除くことが大切です。

また、歯科医院でのメンテナンスは汚れの除去だけでなく、虫歯や歯周病、歯茎や噛み合わせの状態など、口内を総合的に診断します。口内トラブルを早期発見でき、悪化する前に治療が受けられるメリットもあるといえるでしょう。

まとめ

コーラと虫歯の関係について解説しました。コーラは摂取量が多くなると、歯へダメージを与えてしまいます。摂取方法やセルフケアに気を付けながら、おいしく飲みましょう。ちょっとした工夫で虫歯リスクを軽減できるため、日ごろから意識するとよいでしょう。

高輪クリニックグループでは、歯科と医科のつながりを大切にした医療を提供しています。口内だけでなく、身体の全体を考慮した治療計画や、安心・安全・自然をモットーに自然薬の処方などを行っています。口内のトラブルでお悩みの方、信頼できる歯医者をお探しの方は、高輪クリニックへお気軽にご相談くださいませ。

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