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正しい虫歯の予防方法とは?歯磨き・食習慣・歯科医院に分けて解説

歯の模型を持った歯科医

虫歯の予防方法としてたくさんの方法が紹介されていますが、正しい虫歯の予防方法にはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、歯磨き・食生活・歯科医院と3つのカテゴリーに分けて、合計9つのポイントを解説します。虫歯になる原因とあわせてチェックしましょう。

そもそも、虫歯の原因とは?

虫歯の原因は大きく「細菌」「糖質」「歯質」の3つです。虫歯の原因となる細菌は「ミュータンス菌」と呼ばれ、歯垢として歯の表面に付着しています。これが糖質の影響を受けて酸を作り、歯のカルシウムやリンを溶かしてしまうのが虫歯です。

虫歯の原因を考えることで、自然と虫歯の有効な予防方法も見えてきます。細菌や糖質を減らせば虫歯になるリスクが下がりますし、歯質を高めて細菌に耐えやすい口内環境を生み出せばさらに虫歯を予防しやすくなるでしょう。本記事では、虫歯の原因から逆算する形で、有効な予防方法をくわしくお伝えします。

虫歯の予防方法①:歯磨き編

歯磨きの際に意識すべきポイントは以下の3点です。

<歯磨きで虫歯を予防する方法>

  • 食後は必ず、正しい方法で歯を磨く
  • デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
  • フッ素入りの歯磨き粉を使う

歯磨きは虫歯予防において基本中の基本なので、より効果的な方法を知っておきましょう。

食後は必ず、正しい方法で歯を磨く

食後は必ず正しい方法で歯を磨きましょう。歯磨きをすると、虫歯の原因となる歯垢(プラーク)を除去できます。正しく歯磨きをするためのポイントは以下のとおりです。

<正しく歯磨きをするためのポイント>

  • 毛先がやわらかい歯ブラシを使う
  • 1度に磨く歯は2~3本に抑える
  • 歯の表面だけでなく歯肉も磨く

歯ブラシは横向きに、小刻みに動かすと歯垢を除去しやすくなります。出血などのトラブルを起こさぬように毛先のやわらかい歯ブラシを使い、前歯から奥歯まで時間をかけて丁寧に磨きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシと歯間ブラシ

先述した方法だけでは、口腔内の汚れを完全に落とすことができません。歯と歯の間に詰まった汚れをかき出す際は、デンタルフロスや歯間ブラシも活用しましょう。食べかすを放置すると、それをエサにして細菌が増殖する場合が多いほか、食べかす自体が発酵して強くにおい、口臭の原因にもなります。

フッ素入りの歯磨き粉を使う

虫歯の原因となる酸を抑制する効果を持つ「フッ素」が配合されている歯磨き粉を使いましょう。とくに持病による常備薬を服用している人は、薬の働きで唾液の量が減ることがあります。唾液には殺菌・抗菌作用があり、唾液が不足すると細菌への抵抗力が減りますから、それを補うためにもフッ素入り歯磨き粉の使用がおすすめです。

ただし、6歳未満の子どもがフッ素を口に含むのは危険との声もあります。日本国内で市販されている歯磨き粉は安全性の確認が取れたものばかりですが、不安な場合は子どもにフッ素入りの歯磨き粉を使わせるのは避けましょう。

虫歯の予防方法②:食習慣編

虫歯を予防するうえで、食生活において注意すべきポイントは以下の4つです。

<食生活の改善で虫歯を予防する方法>

  • よく噛んで食べる
  • おやつは時間を決めて食べる
  • 糖質の摂りすぎに注意する
  • キシリトールガムを噛む

これらの対策が有効な理由をわかりやすく解説します。

よく噛んで食べる

よく噛んで食べると、殺菌・抗菌作用を持つ唾液の分泌を促せます。唾液の量を増やすことで、口腔内をきれいな状態で保ちやすくなるため、やわらかいものを食べる際もよく噛むように心がけましょう。可能であれば、噛みごたえのある食材を料理に取り入れることをおすすめします。

おやつは時間を決めて食べる

おやつは食べる時間を決めて、ダラダラと食べ続けないことが大切です。時間をかけて食べると口内が酸性に傾きやすく、虫歯になりやすい環境が生まれてしまいます。おやつを含む食事はできるだけまとめて済ませ、食後は歯磨きをして虫歯になりにくいよう対策しましょう。

糖質の摂りすぎに注意する

ご飯やパン、麺類、砂糖などの糖質の摂りすぎにも要注意です。虫歯菌のなかでも代表的な存在である「ミュータンス菌」は糖質を好み、糖質をエサにして増殖します。口内に多くの糖質が残っている人ほど虫歯になりやすいため注意しましょう。

キシリトールガムを噛む

スーパーやコンビニでも購入できるキシリトールガムを噛むことも、虫歯の予防法として有効です。キシリトールには唾液を分泌する効果や、虫歯菌の代謝を防ぐ作用が認められています。また、ガムを噛むこと自体が唾液の分泌を促進させるため、キシリトール成分との相乗効果に期待できるのです。

虫歯の予防方法③:歯科医院編

口を大きく開ける子ども

歯科医院を利用することも虫歯の予防方法として有効です。

<歯科医院の利用で虫歯を予防する方法>

  • 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
  • 歯並びが悪い場合は、歯列矯正を検討する

歯科医院ではどういった方法で虫歯の対策ができるのか、くわしく解説していきます。

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

虫歯を予防するために、定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。虫歯の原因のひとつに歯垢があり、これを放置すると歯石となって歯にこびりつきます。歯垢は歯磨きなどで除去できますが、歯石は自分自身で除去できません。歯科医院で歯石取りを行うことが虫歯予防に役立ちます。

また、歯科医院の定期健診ではクリーニング以外にも以下のような検査・治療が可能です。

<定期健診でできること>

  • 歯石取り
  • 虫歯や歯周病のチェック
  • 正しく歯磨きをする方法の指導

定期健診で虫歯や歯周病が見つかれば、重症化して痛みなどの自覚症状が出る前に治療を行えます。しっかり虫歯を減らし、早期発見・早期治療を受けるならば、3~6ヶ月に1度のペースで定期健診を受けましょう。

歯並びが悪い場合は、歯列矯正を検討する

マウスピースを持った女性

歯並びの悪いと歯磨きがしにくくなり、虫歯になるリスクが高くなります。歯並びは顎の形など先天的な理由だけでなく、日ごろの癖で乱れることもあり、大人になってから歯並びが悪化するケースも少なくありません。この場合は歯列矯正を行い、歯並び自体を完全にさせることも検討しましょう。

歯列矯正は「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類にわかれます。透明な矯正器具を使うマウスピース矯正なら、治療中の見た目が悪くなることもありません。

まとめ

虫歯の予防方法としてとくに重要なポイントは、口腔内の細菌を減らし、細菌に耐えられるよう歯質を高めることです。歯磨きや飲食の方法を工夫するだけでも虫歯を予防しやすくなります。また、歯科医院では根本治療を受けられるほか、定期健診により虫歯の早期発見・早期治療も可能です。

高輪クリニックでも定期健診を実施しており、対症療法のみならず根本改善に向けた治療法を提案できます。最新のエビデンスに基づいた検査を迅速・安価に行い、患者様の癖や体質に合った予防方法をお伝えできるため、虫歯に関するお悩みはすべて当院にお聞かせください。

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