ご相談は
こちらから
受診予約は
こちらから

歯に物が挟まるのを放置するのは危険!原因と対処法を知って虫歯予防をしよう

「歯に物が挟まりやすい」「食事の度に歯に物が挟まる」

このような悩みを抱えていませんか?

この記事では、歯に物が挟まる原因と対処法をお話しします。

結論として、歯に物が挟まるのには虫歯や歯並びなど様々な原因が考えられ、歯科医院を受診した方が良いケースもあります。

自宅でできる取り除き方と歯科医院を受診した方が良い状態についてまとめました。

他にも、歯に物が挟まったまま放置することの危険性についてもお話ししますので、この記事を読んで適切に対処し、悩みを改善していただきたいと思います。

歯に食べ物が挟まって気になる!

歯に物が挟まって気になる!

歯に物が挟まると、以下のデメリットを感じるのではないでしょうか。

  • 食事に集中できない
  • 見た目が気になる

上記のほか「挟まったまま取れなかったらどうしよう」と不安になってしまう方もいるでしょう。

毎回歯に挟まる人は要注意!

食事の度に歯に物が挟まるという人は、そのままにしているのは危険かもしれません。

歯の状態が悪化している可能性があります。

健康な歯をいつまでも守るために、心当たりがある人は原因や対処法を知って適切に対応しましょう。

歯に物が挟まる原因は?

歯に物が挟まる原因は?

歯に食べ物が挟まる主な原因は以下の7つです。

  • 歯挟まりやすい食べ物を食べる
  • 矯正をしている
  • 虫歯がある
  • 歯周病がある
  • 歯並びや噛み合わせが良くない
  • 詰め物や被せ物に問題がある
  • 加齢

対策をとるためにも自分に当てはまるものはないか確認してみましょう。

原因①歯挟まりやすい食べ物を食べる

一般的に、歯に挟まりやすいといわれている食べ物はこちらです。

  • 肉の繊維質
  • ニラ
  • とうもろこし
  • パイナップル
  • えのき茸
  • ごま
  • ビーフジャーキー
  • お菓子

歯に食べ物が挟まったときは、爪楊枝などですぐに取り除くのが望ましいです。

外出中などで取り除くのが難しい状況である場合は、なるべく挟まりやすい食べ物を控えたり、食べ方に気をつけたりする必要があるでしょう。

食事の度に挟まってしまう場合はその他の原因が考えられるので、以下の項目もぜひチェックしてください。

原因②矯正をしている

歯並びや噛み合わせを改善するための治療法として歯列矯正があります。

ワイヤー矯正の場合、矯正装置を装着したまま食事をすることになるので、歯と矯正装置の間に食べ物が挟まりやすくなります。

矯正治療中は通常よりも食べ物が挟まりやすくなるため、食後は丁寧に歯磨きなどをして綺麗にしなければなりません。

原因③虫歯がある

歯と歯の間に虫歯ができると、歯の表面が少し溶け出して歯と歯との隙間が緩む原因となり、挟まりやすくなります。

また、虫歯によって歯に穴があいて、そこへ食べ物が挟まってしまうケースもあるでしょう。

原因④歯周病がある

歯周病によって歯茎や歯槽骨が炎症が炎症すると、歯を支えている顎の骨が弱くなります。

そこに噛む力が加わることで、歯が動きやすくなります。

そうすると、歯と歯の間に隙間ができて物が挟まりやすくなってしまうのです。

また、歯周病で歯茎が下がり、歯と歯茎の隙間にも、食べカスが残りやすくなります。

歯周病が進行するほど、より挟まりやすくなってしまうので注意しましょう。

原因⑤歯並びや噛み合わせが良くない

もし歯並びや噛み合わせが整っていて綺麗だと、歯と歯の隙間も狭いため食べ物が挟まることはほとんどありません。

ですが、噛み合わせが悪いと、以下の要因によって歯に食べ物が挟まりやすくなります。

  • 全ての歯に均等な力がかけられないため歯と歯の間にすき間ができる
  • バランスの悪さから食べ物が挟まる
  • 歯ぎしりが起きやすいために歯が移動して隙間ができる

原因⑥詰め物や被せ物に問題がある

歯科医院で治療を受けた後に、治療した部分を補うための詰め物や被せ物をするケースが多いですが、長期間詰め物や被せ物をしていると緩んでくる可能性があります。

それによって、歯と詰め物や被せ物との間に隙間ができてしまい、物が挟まりやすくなるのです。

また、治療後にした詰め物や被せ物が自分と合っていない場合も、そこに隙間ができて挟まりやすくなるので注意が必要です。

原因⑦加齢

「年齢とともに歯に物が挟まりやすくなった」という人もいるかと思いますが、加齢も原因の一つです。

加齢とともに歯茎が下がっていき、歯の根元が表面化することで歯と歯の隙間が大きくなり、食べ物が挟まりやすくなってしまうのです。

口の中を常に健康に保つことで、加齢による進行速度を遅らせることが可能です。

歯に物が挟まるのを放置するとどうなる?

歯に物が挟まるのを放置するとどうなる?

歯に挟まった食べカスなどを放置してしまうと、さまざまな悪影響につながるため大変危険です。

歯に物が挟まったまま放置することのリスクを説明するのでご覧ください。

虫歯になる

歯に食べ物が挟まったまま放置していると、菌が入り込んでどんどん繁殖します。

繁殖した菌が酸を作り出し、歯が溶かされ虫歯になってしまうのです。

虫歯が原因で食べ物が挟まりやすくなっている場合は、さらなる虫歯を作り出してしまう危険性があります。

歯周病になる

歯に挟まった食べ物を放置と、虫歯と同じく歯周病になるリスクも高くなります。

歯周病というのは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯ぐきや歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

歯周病は虫歯以上に病気の進行に気付きにくいとされているので、放置することで知らないうちに歯周病がどんどん進行してしまう可能性があります。

口臭の原因になる

歯に挟まった食べ物を放置して口の中にずっと残っている状態でいると、食べ物に細菌が集まり、細菌が食べ物を発酵させます。

それにより、腐敗したような強い口臭になりやすいため、自分だけでなく他の人に不快な思いをさせてしまうこともあるでしょう。

歯に食べ物が挟まった場合の対処法

歯に物が挟まった場合の対処法

歯に食べ物が挟まることが原因による虫歯や歯周病などのリスクを避けるためには、早めに除去しなければいけません。

また、普段から歯に食べ物が挟まりやすいという人は、原因を突き止めたうえで適切な治療を受けましょう。

歯に物が挟まった場合の対処法を紹介しますのでご覧ください。

歯間ブラシを使用する

歯間ブラシは、虫歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を除去するための専用のブラシで、歯と歯の隙間が広くあいている食べカスが詰まりやすいところの清掃に適しています。

歯ブラシの毛先が届きにくい部分のプラークを取り除くのに適しているので、歯磨きの後に使用するのがおすすめです。

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシは、間違った使い方をすると歯ぐきから血が出たり、食べカスを隙間に押し込んでしまったりするなどのリスクも生じるので、扱い方には気をつけましょう。

使い方としては、歯と歯の隙間にブラシを入れ、力を入れ過ぎないようにやさしく前後に数回往復させます。

歯肉を傷つけないように上の歯に使用する場合は下向きに、下の歯に使用する場合は上向きに挿入すると良いでしょう。

デンタルフロスを使用する

デンタルフロスは、歯間ブラシと同様、虫歯や歯周病の原因となるプラークを効率的に除去するものです。

歯と歯の接した面など隙間が狭いときには、歯間ブラシよりもデンタルフロスの方が適しています。

デンタルフロスには

  • 糸巻きタイプ
  • ホルダータイプ(F字型とY字型)

上記の2種類あるので、自分に適したものを選びましょう。

デンタルフロス(糸巻きタイプ)の使い方

糸巻きタイプのデンタルフロスは、リールに巻かれた糸を切って使うタイプです。 

1回分の長さ(40〜50cm)をケースから取り出して切り、左右の中指に2〜3回巻き付け、1〜2cm程度の長さにしましょう。

歯と歯の間にデンタルフロスを入れ、横に動かしながら、歯ぐきを傷付けないように歯と歯の間にゆっくりと入れてください。

歯ぐきに近い歯の根元まで入れて、プラークをこそぎ取るように3~5回ほど上下に動かしたらゆっくり引き出して綺麗にします。

デンタルフロス(ホルダータイプ)の使い方

ホルダータイプは、初めての方でも使いやすいデンタルフロスです。
F字型とY字型があり、F字型は前歯に使いやすく、Y字型は奥歯にも前歯にも使いやすいので、場所によって使い分けましょう。

使い方は、歯と歯の間に糸の部分を当て、歯ぐきを傷付けないようにゆっくりと入れます。

中まで入ったら、歯の面に沿わせて上下に動かしながらプラークを取り除き、ゆっくりと取り出し綺麗にしましょう。

矯正治療を受ける

矯正治療を受ける

歯並びや噛み合わせが原因で歯に物が挟まりやすくなっている場合、矯正治療で改善できます。

矯正治療には、

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正

があり、歯の状態や希望によって選択できますが、矯正治療中は歯に物が挟まりやすい状態なので、その間虫歯や歯周病のリスクも高くなります。

食事の後には必ず歯磨きや歯間ブラシ・デンタルフロスなどを使ってしっかり予防しましょう。

ワイヤー矯正メリット・デメリット

ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して動かしたい方向に向かって歯に適切な力をかけることで歯を動かしていく矯正方法です。

〇ワイヤー矯正のメリット・デメリット

メリットデメリット
・装置の取り外しをしなくて良い。
・適応範囲が広い。
・細かな調整ができる。
・マウスピース矯正に比べ歯の移動速度が速い。
・痛みが出ることがある。
・装置が目立って見た目が良くない。
・歯磨きがしにくい。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正は、透明なプラスチック素材のマウスピースを少しずつ形の違うものに交換していくことで徐々に歯を動かしていく矯正方法です。

〇マウスピース矯正のメリット・デメリット

メリットデメリット
・装置が目立たない。
・装置の取り外しが可能。
・金属アレルギーでも使用可能。
・脱落の心配がない。
・適応症例が少ない。
・装着中は食事ができない。
・マウスピースのお手入れが必要。

歯周病や虫歯の治療をする

歯の間に虫歯があったり、歯周病が進行していたりすることで歯に物が挟まりやすくなっている場合は、歯科医院で治療を受けて改善する可能性が高いです。

虫歯の治療をして歯と歯の隙間がなくなれば挟まりにくくなりますし、歯周病治療をして炎症を抑えれば歯ぐきや骨が歯をしっかりと支えられ、食事をしても食べ物が挟まりにくくなるでしょう。

詰め物や被せ物の治療をする

詰め物や被せ物は経年劣化で緩んで、隙間ができてしまいやすいです。

それが原因で歯に食べ物が挟まっている場合は、歯科医院で詰め物や被せ物を新しく作り直し、隙間をなくすことで改善できるでしょう。

定期的に歯の検診をする

虫歯や歯周病は自分では進行に気付かないケースが多く、状況が悪化している場合が非常に多いです。

そのため、定期的に歯科医院で検診を受け、虫歯や歯周病がないかチェックしてもらいましょう。

歯に物が挟まったら放置しないことが大切

歯に物が挟まったら放置しないことが大切

歯と歯の間に食べ物が挟まっていたら、放置せずに歯科医院で見てもらいましょう。

放置することによって虫歯や歯周病が進行し、最悪の場合大事な歯を失ってしまう危険性もあります。

また、歯と歯の間に物が挟まらないようにするためにも、日頃から食後の歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシの活用など、セルフケアを行って歯を守っていきましょう。

予防歯科
高輪クリニックの歯科診療の特徴