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入れ歯にして顔が変わった?顔のゆがみが気になる原因・対処法を解説

肌に虫眼鏡を当てる女性

「入れ歯にして顔が変わった」という体験談を話す人もおり、これを気にして入れ歯治療を見送っている方もいるようです。しかし実際は、むしろ入れ歯にせず放置したせいで顔が変わることもあるため注意しましょう。本記事では、入れ歯にして顔が変わったと感じる原因や、その対処法について解説します。

入れ歯にすると顔が変わる?

「入れ歯にすると顔が変わる」という説がありますが、筋肉の使い方が変化するなどの理由で顔が変化する可能性はあります。

しかし、実際は入れ歯を使わずに放置したせいで歯並びが変わり、顔が変わるケースもあるため注意しましょう。反対に入れ歯がしっかりと合えば、顔の若返りにも期待できます。本記事では、入れ歯にして顔が変わったと感じる原因と対処法をわかりやすく解説します。

入れ歯にして顔が変わったと感じる原因

入れ歯にして顔が変わったと感じる原因は次の4つです。

<入れ歯にして顔が変わったと感じる原因>

  • 筋肉の使い方が変化している
  • 入れ歯が合っていない
  • 入れ歯の厚みで口元が盛り上がる
  • 入れ歯の色が自然歯と異なっている

まずは顔が変わるメカニズムを把握しておきましょう。

筋肉の使い方が変化している

入れ歯を入れたことで筋肉の使い方が変化し、顔が変わる可能性があります。入れ歯を入れた箇所を動かしにくくなって筋肉が衰えたり、それをカバーするために動かした別の箇所に筋肉がついたりすることが原因です。合わない入れ歯を使った場合によく起こります。

入れ歯が合っていない

入れ歯が合っていないと噛み合わせのバランスが崩れやすく、奥歯を上手に使えなくなる場合があります。これが原因で咀嚼の刺激が顎の骨に伝わりにくくなり、骨が退縮する場合があるのです。骨の退縮により、口の周りに梅干しのようなシワができたり、くぼんだように見えたりするかもしれません。

入れ歯の厚みで口元が盛り上がる

入れ歯に厚みがあると、物理的に口元が盛り上がり、顔が変わったように見える可能性があります。とくに保険適用の入れ歯を使う場合、入れ歯の素材に厚みのある歯科用プラスチックが使われるため、口元が盛り上がってしまいがちです。

入れ歯の色が自然歯と異なっている

入れ歯の色が自然歯と異なっているせいで、口を開けたときの印象が以前と変わってしまうかもしれません。保険適用の入れ歯に使える素材は限られていて、周囲の歯と異なる色合いになることや、使っているうちに変色してしまうことがあるため注意しましょう。

入れ歯で顔が変わったとならないための対処法

先述した原因をもとに、入れ歯で顔が変わったとならないための対処法を4つお伝えします。

<入れ歯で顔が変わったとならないための対処法>

  • 歯が抜けたら放置せず、早めに入れ歯をつくる
  • 入れ歯の色を調整してもらう
  • 口や顔のストレッチを行う
  • 自費治療の入れ歯も検討する

自費治療については、入れ歯の種類や費用についてもわかりやすく解説します。

歯が抜けたら放置せず、早めに入れ歯をつくる

虫歯やケガなどで歯が抜けたら放置せず、早めに入れ歯をつくりましょう。歯が抜けたまま放置していると、そのスペースに向かって歯が移動することがあります。このせいで歯並びが変わり、あわせてよく使う筋肉の箇所も変化して、顔が歪む恐れがあるのです。

歯が抜けたまま放置すると、見た目だけでなく口腔環境を悪化させる恐れもあります。歯並びが悪化したせいで歯磨きがしにくくなって虫歯のリスクを高めたり、特定の歯に強い負担がかかるせいで歯の寿命を縮めたりする場合があることにも注意しなければなりません。

入れ歯の色を調整してもらう

歯と歯の色を比較する様子

口を開けたときの違和感を減らすために、入れ歯の色を調整するとよいでしょう。すでに入れ歯治療を終えていても、新しい入れ歯に変える治療を行えます。自由診療の入れ歯なら、自然歯との違和感が生じない色合いに調整できるため、再治療を検討する価値があるでしょう。

口や顔のストレッチを行う

口や顔のストレッチを取り入れることもおすすめします。とくに入れ歯がなじむまでの間は、片側だけで噛み続けるなど特定の箇所ばかりを動かしてしまいがちです。そうなると使っていない側の筋肉が衰え、顔が変わる可能性がありますから、ストレッチで対策するとよいでしょう。

自費治療の入れ歯も検討する

レントゲンを見ながら説明する医師

自費治療の入れ歯を使うことで、口になじみやすく、色合いの違和感も生じにくい入れ歯を使えるようになります。できるだけ顔が変わりにくい入れ歯を使いたい場合や、以前入れた入れ歯のせいで顔が変わったように感じる場合は、自費治療の入れ歯で治療する・再治療することを検討しましょう。

自費治療の入れ歯の種類

自費治療の入れ歯の種類は、総入れ歯か部分入れ歯かによって異なります。

【自費治療の入れ歯の種類】

入れ歯の種類名称
総入れ歯・シリコーン義歯
・金属床義歯
・マグネット義歯
・インプラント
部分入れ歯・シリコーン義歯
・金属床義歯
・インプラント
・ノンクラスプ義歯
・金属床併用ノンクラスプ義歯

それぞれの特徴を簡潔にご紹介します。

■シリコーン義歯
歯茎に面する部分をシリコーンで作った入れ歯です。保険適用の入れ歯では歯科用プラスチックが使われる場所をシリコーンで補います。噛んだときの衝撃が分散されやすいため、特定の歯に強い負担がかかりません。

■金属床義歯
保険適用の入れ歯は「床」と呼ばれる歯の土台を歯科用プラスチックでつくりますが、自由診療なら床を金属に置き換えられます。粘膜を覆う部分が薄くなるため、物理的な厚みによる顔の変化が生じにくくなることがメリットです。

■インプラント
総入れ歯の場合は数本のインプラントで全体を密着させて固定し、部分入れ歯の場合は歯の1本1本にインプラントを入れて固定します。入れ歯の安定性が高く、噛みやすくなるため、筋肉の使い方が変わらずに済む可能性が高いでしょう。

■マグネット義歯
総入れ歯のみに適用できる治療法です。歯根と入れ歯に磁石を装着することで強く固定し、噛みしめる際の違和感を減らします。保険適用の入れ歯と比べて痛みや違和感が少なく、悪い噛み癖がつくリスクを減らせます。

■ノンクラスプ義歯
部分入れ歯のみに適用できる治療法です。自費診療では金属を使う「クラスプ」を樹脂に置き換えることでフィットしやすく、見た目の違和感も生じません。

■金属床併用ノンクラスプ義歯
ノンクラスプ義歯の応用版です。裏側の目立たない部分だけが金属でつくられているため、ノンクラスプ義歯と比べてより厚みを減らすことができます。

また、被せもの(クラウン)は以下のような種類を選べます。

<自費診療の入れ歯の種類(被せもの)>

  • オールセラミック
  • ハイブリッドセラミック
  • メタルボンド
  • ジルコニアなど

いずれも保険適用の被せものと比べて自然な白さに仕上がります。噛みやすさの向上も見込めるため、筋肉の付き方で顔が変わるリスクを下げられることもメリットです。

自費治療の入れ歯の費用

自費治療の入れ歯の費用相場をご紹介します。

【自費治療の入れ歯の費用相場】

入れ歯の種類名称費用相場
総入れ歯シリコーン義歯18~20万円
金属床義歯25~30万円
インプラント30~40万円
マグネット義歯5~7万円
部分入れ歯シリコーン義歯12~20万円
金属床義歯15~20万円
インプラント30~40万円
ノンクラスプ義歯10~15万円
金属床併用ノンクラスプ義歯15~20万円
被せもの(クラウン)オールセラミック8~12万円
ハイブリッドセラミック5~8万円
メタルボンド8~10万円
ジルコニア10~15万円

入れ歯がしっかりと合えば、顔の若返りにも期待できる

入れ歯により顔が変わることがありますが、ネガティブなことばかりではありません。しっかりとフィットする入れ歯を選ぶことで、顔の若返りにも期待できるのです。

入れ歯を使って歯並びを整えることで、口元の印象が変わり、張りのある口元を生み出せます。また、入れ歯を使うことにより咀嚼のしやすさも上がりますから、口周り全体の筋肉をバランスよく使って、若々しさを維持することもできるでしょう。

まとめ

入れ歯によって顔が変わることもありますが、フィットしない入れ歯を使った場合の話です。きちんとフィットする入れ歯を選ぶことで、むしろ若返りを目指すこともできます。すでに治療済みの入れ歯を交換することもできるため、再治療も検討するとよいでしょう。

高輪クリニックでは、歯・顎の関節・骨の筋肉といった噛み合わせの要素をトータルに考えた治療を提案いたします。見た目の美しさだけでなく、使いやすさにもこだわった入れ歯をおつくりいただけるため、入れ歯で顔が変わるのが心配だという方は当院に治療をお任せください。

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