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前歯に仮歯をいれてくれないときはどうする?必要性・期間・値段・注意点を詳しく解説

歯医者で治療中に、前歯に仮歯をいれてくれないかもしれないと悩んでいる人はいませんか?前歯が抜けたままだと、見た目も良くありませんし、きちんと噛んで食事をすることができませんよね。

この記事では「歯医者での治療中に、前歯に仮歯をいれてくれないときはどうするのか」を紹介していきます。

結論から言いますと、前歯に仮歯をいれてくれないときは別の歯医者に行くことを検討したほうがいいかもしれません。

どんなときに前歯に仮歯をいれるのか、仮歯がなぜ必要なのかについても説明していきます。

また、仮歯の期間や値段、前歯に仮歯をいれているときの注意点、前歯の仮歯が取れたらどうするのかについても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

どんなときに前歯に仮歯をいれるの?

前歯と笑顔

まずは、どんなときに前歯に仮歯をいれるのかを理解しておきましょう。正しい知識を身に付けておけば、前歯に仮歯をいれてくれない場合に、医師に相談しやすくなります。

  • 仮歯とは何か
  • 仮歯をいれる場合とは

以上の2点について説明します。

仮歯とは何か

始めに、仮歯とは何かを押さえておきましょう。仮歯とその材質について説明します。

仮歯は応急処置で使われる一時的な歯

仮歯とは、歯の治療の途中で、応急処置として使われる一時的な歯です。
歯型を取って人工歯が完成するまでの間だけつけられます。

仮歯の材質

仮歯は長期間使うものではないため、柔らかくて作りやすい素材である「レジン」などの歯科用プラスチックが使われることが一般的です。

天然歯のような透明感は再現できないものの、最近では比較的自然な色味が出せるものも増えてきています。

仮歯をいれる場合とは

仮歯をいれるのは、主に以下の3つの治療を行う場合です。

インプラント治療

歯を失ったところに、人工歯根である「インプラント」を埋め込む場合、上部の人工歯ができるまでの間に仮歯をいれます。

ブリッジ治療

抜歯した場合、抜いた歯を補うために、両隣の健康な歯を削って土台とし、人工の歯を橋渡しするように被せる「ブリッジ治療」を行います。

人工の歯が完成するまでの間、欠損部分を一時的に埋めるために使用するのが仮歯です。

セラミック治療

前歯にセラミック歯を被せる治療を行う際にも、セラミック歯ができるまでには時間がかかりますので、完成するまでの間に仮歯を使います。

なぜ仮歯が必要なのか

鏡と女性

どんなときに前歯に仮歯をいれるのかを確認しましたが、なぜ仮歯をいれたほうがいいのでしょうか。
前歯は目立つため、まず考えられるのが見た目を良くするという理由です。

その他に、仮歯が必要な理由として、以下の4点を説明します。

  • 歯や歯肉を安定させる
  • 噛み合わせを良くする
  • 外部の刺激から歯を守る
  • 見た目をきれいにする

仮歯の必要性、重要性を理解しておけば、仮歯なしで済ませていいのかどうか、自身で考えられます。

歯や歯肉を安定させる

仮歯をいれないでおくと、その分のスペースができることになります。
その空間を埋めようという働きが起こるため、歯が移動したり、歯肉が覆いかぶさったりすることがある点に注意が必要です。

せっかく歯型を取って人工歯を作成しているのに、いざ被せようとした際には、歯や歯肉が動いていて合わなくなってしまうこともあります。
仮歯をいれることで、歯や歯肉を安定させて、次の治療にスムーズにつなげることができるのがメリットです。

噛み合わせを良くする

仮歯をいれることによって噛み合わせを良くすることができます。
歯が抜けたままの状態では、しっかりと食べ物を噛めずに消化不良を起こすこともあるでしょう。

また、噛み合わせが悪いと、他の歯や顎に負担がかかってしまい、別のトラブルが発生してしまうこともあります。

外部の刺激から歯を守る

歯痛の女性

仮歯を装着することによって、外部の刺激から自分の歯を守れます。

神経が生きている歯の場合には、治療部分がむき出しになっていると、熱い食べ物、冷たい食べ物、歯ブラシの刺激、噛む際の刺激などによってダメージを受けてしまう可能性があります。
それらの刺激からガードしてくれるのが、仮歯の役割の1つです。

神経が死んでいる歯の場合には、歯がもろくなることがあるため、噛み合わせにより歯がダメージを受けやすくなります。
仮歯をつけて噛み合わせを良くして、自分の歯を守ってもらいましょう。

さらに、細菌が繁殖して虫歯が悪化したり、歯肉の炎症を招いたりすることも防げます。

見た目をきれいにする

他人と対面して会話をしたり、食事をしたりする場合に、必ず目に入るのが口元から見える前歯です。
そのため、前歯が欠損していると目立ってしまい、人に与える印象は大きく変わります。
たとえ治療中の一時的なことであったとしても、人前に出たり、笑ったりできなくなってしまい、悩んでしまう人もいるかもしれません。

仮歯をいれれば、見た目をきれいにして、自信を持って人と会うことができるでしょう。

また、前歯が欠損しているとそこから息が抜けてしまい、発音にも支障をきたす可能性があります。

前歯に仮歯をいれてくれないことがあるのか?

前歯の抜けた子供

仮歯が必要な理由を説明しましたが、そのようないくつもの必要性があるにも関わらず、歯医者で前歯に仮歯をいれてくれないことがあるのでしょうか。

また、もし前歯をいれてくれない場合には、どうすればいいのでしょうか。

以下の2点を解説します。

  • 前歯に仮歯をいれてくれない歯医者もある
  • 前歯に仮歯をいれてくれないときは他の歯医者に行くことを検討しよう

前歯に仮歯をいれてくれない歯医者もある

歯医者によっては、仮歯をいれてくれないところもあります。
その場合には、なぜ、仮歯をいれないのかについて説明を求めたほうがいいでしょう。

仮歯は歯を削ったその日にすぐ作れることが一般的です。
そのため、当日に仮歯を入れてくれないのは、何かしらの問題があると考えて良いでしょう。

前歯に仮歯をいれてくれないときは他の歯医者に行くことを検討しよう 

説明を受けても納得できなかったり、前歯に仮歯をいれてほしいと頼んでも対応してくれなかったりするようなケースもあるかもしれません。
そのような場合には、セカンドオピニオンを検討しましょう。

今の歯医者では、適切な治療を行ってもらえていない可能性もあります。

仮歯の期間や値段

鏡に映している女性

前歯に仮歯をいれてくれない歯医者もあることを紹介しましたが、仮歯をいれてもらう場合に気になるのが、仮歯をいれている期間とかかる値段でしょう。

以下の2点を説明します。

  • 仮歯の期間はさまざま
  • 前歯の仮歯の値段

仮歯の期間はさまざま

仮歯を使う期間は、治療の状況によって異なります。
ただし、仮歯はあくまでも一時的なものですし、数週間~1か月程度しかもたないものが一般的です。

前歯の仮歯の値段

前歯に仮歯をいれる場合には、いくらかかるのかが気になるところです。
以下で、保険の適用と値段について見ていきましょう。

前歯の仮歯には保険が適用される

虫歯などの保険治療を行っている場合には、前歯の仮歯にも保険が適用されます
一方、インプラント治療やセラミック治療の場合には、仮歯についても自費診療となるため、費用は比較的高額になるでしょう。

保険診療と自費診療では値段が異なる

保険診療の場合、仮歯の値段は1本1,000円以内になります。
インプラントの自費診療の場合には、仮歯は1本5,000円〜20,000円程度が目安となるでしょう。
セラミック自費診療の場合には、1本2,000円〜10,000円程度です。

ただし、治療部位、治療内容、仮歯の材質などによっても値段は異なります。

前歯に仮歯をいれているときの注意点

歯ブラシと女性

仮歯の期間や値段について説明しましたが、仮歯をいれているときには、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか。
一時的な歯であるとはいっても、気をつけて取り扱わなければ、快適に安全に過ごすことはできなくなってしまいます。

以下の3つの注意点について説明します。

  • 注意すべき食べ物
  • しっかりと歯磨きをする
  • 仮歯のまま放置しない

注意すべき食べ物

仮歯をいれている場合には、普通にご飯を食べることはできますが、いくつか注意すべき食べ物があります。

粘着性のある食べ物

キャラメル、ガムなどの粘着性のある食べ物や、グミなどの噛みごたえのある食べ物は避けてください。
仮歯が損傷したり、外れてしまったりする可能性があります。

硬い食べ物を避ける

せんべい、するめ、キャンディなどの硬い食べ物や、丸ごとのリンゴなどをかじると、仮歯が損傷したり、外れたりする可能性があります。

硬いものは避け、大きなものは小さく切り分けて食べましょう。

しっかりと歯磨きをする

仮歯であっても、しっかりと歯磨きは行いましょう。

仮歯はいずれ外す一時的な歯ですが、歯磨きを怠ってしまうと、口臭や歯肉の炎症など、トラブルの原因になってしまいます。

ブラッシングの方法

仮歯をいれている場合には、ブラッシングが強くなりすぎないように注意してください。

あまり強くこすってしまうと、仮歯が壊れたり取れたりしてしまうことがあります。

歯間ブラシ・デンタルフロスを使う

仮歯と歯の間の隙間には、汚れがたまりやすいです。
歯間ブラシやデンタルフロスを活用して、丁寧なケアを心がけましょう。

また、仮歯は一般的には素材のきめが荒いため、色素が沈着しやすいと言われています。
きちんと清掃をしておかないと、着色して目立ってしまうので注意しましょう。

仮歯のまま放置しない

歯医者の子供

仮歯をいれていると、ひとまず生活に支障をきたさなくなるため、治療に通うことをやめてしまう人もいます。
ただし、仮歯はあくまでも応急処置であることを忘れてはいけません。

変色しやすい、すり減りやすい、周囲の歯が虫歯になりやすいなどの様々なリスクがあるため、健康な歯にも悪影響を与えてしまう可能性があります。
仮歯のまま放置せず、きちんと治療を続けましょう。

前歯の仮歯が取れたらどうする?

取れた歯

前歯に仮歯をいれているときの注意点について説明しましたが、注意しながら生活していても、どうしても仮歯が取れてしまうこともあります。

前歯の仮歯が取れた場合の対処方法として、以下の2点を説明します。

  • 仮歯をなくさない
  • できるだけ早く歯医者へ行く

仮歯をなくさない

前歯の仮歯が取れてしまったら、取れた歯をなくさないように気をつけましょう。
再利用できる場合もあります。

仮歯がとれたら、回収して、袋などに保存しておきましょう。

できるだけ早く歯医者へ行く

仮歯が取れてしまったら、そのまま放置することはやめましょう。
歯がむき出しになってしまうため、歯の状況が悪化したり、作成している人工歯や被せ物が装着できなくなったりする可能性があります。

また、取れてしまった仮歯を回収しても、瞬間接着剤などを用いて自分で修復すべきではありません。

できるだけ早く歯医者へ行き、修復してもらいましょう。

前歯の仮歯をいれてもらってきれいな歯でおいしく食べよう!

笑顔の女性

この記事では、歯医者で治療をしている人の中で、前歯に仮歯をいれてくれないかもしれないと悩んでいる人に向けて、前歯に仮歯をいれてくれないときはどうするのかについて説明しました。

仮歯にはいくつもの必要性があり、先々の口腔内環境にも影響を与えるものなので、一時的な歯であるからと軽視せず、きちんといれてくれる歯医者を選ぶことが大切です。

もしも、前歯に仮歯をいれてくれない場合には、別の歯医者に行ってセカンドオピニオンを求めてみましょう。

仮歯をいれて、見た目にも美しいきれいな歯で、しっかりと噛んでおいしく食事を食べましょう。

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