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歯の磨き残しは染め出し液でチェックしよう!使い方や正しい磨き方を解説

チェックと書かれたチェック項目

当記事では、歯の磨き残しのチェック方法や、磨き残しが出やすい場所、減らす方法、磨き残しによるリスクなどについて解説します。

歯の磨き残しを減らし、口内を清潔に保ちたい方は、ぜひお読みください。

歯の磨き残しは染め出し液でチェックしよう!

歯の磨き残しを把握して徹底的に汚れを取り除きたい方は、染め出し液を使用することをおすすめします。染め出し液を使うことで、普段は確認するのが難しい磨き残しをはっきりと目で確認することができるようになります。

染め出し液(歯垢染色剤)とは?

染め出し液とは、歯に付着した汚れに色をつけてわかりやすくすることができる液体のことです。プラークチェッカーとも呼ばれます。染め出し液には、ジェル状になっているものや液体状のものなどさまざまなものがあります。

歯に付着している歯垢は歯と同じ白い色をしているため、ただ歯列を眺めるだけでは見つけるのが困難です。染め出し液を用いれば、汚れに色がついてはっきりと見えるようになるため、どこにどのくらい磨き残しがあるのかが一目でわかるようになるでしょう。

染め出し液を使ってチェックする流れ

染め出し液を用いた磨き残しのチェック・歯磨きは、以下のような流れで行います。

  1. いつもどおりに歯のブラッシングを行う
  2. 染め出し液を使用し、歯垢を染め出す(詳細な使用方法は染め出し液の説明書などに従う)
  3. 口のなかの歯垢に色がついたことを確認する
  4. 染色剤を落とすイメージで、染まっている部分を再度ブラッシングする(デンタルフロスなども使用するとなおよい)

染め出し液以外のチェック方法

染め出し液以外には、以下を使用してチェックすることも可能です。

  • 染色剤配合の歯磨き粉
  • 錠剤

染色剤配合の歯磨き粉

歯磨きと磨き残しのチェックがどちらもできる、一石二鳥のアイテムです。歯垢をチェックしながら歯を磨けるため、普段であれば取りこぼしていた汚れを効率的に除去できるでしょう。

錠剤

手のひらに乗っている薬の錠剤

錠剤タイプのものは、歯で噛み砕き、唾液と混ぜあわせるイメージで口内全体に成分を行き渡らせて使用します。

口に含んで噛むだけでチェックできるため、気軽に試せるという点がメリットです。一方で、使用に慣れるまでには少し時間がかかるという点に注意が必要です。初めて使用する際は均等に染まらないケースもあるため、上手に使うのにはコツが必要となります。

磨き残しが多くなりやすい場所は?

以下の場所は、口内でとくに磨き残しが出やすいポイントです。

  • 歯列の裏側
  • 奥歯の上面
  • 歯茎と歯の境界部分
  • 歯同士の間
  • 噛み合わせの悪さなどによってできる、歯がでこぼこと重なり合った部分

次に歯を磨く際は、以上の点をしっかりと磨くことを意識しましょう。

歯の磨き残しがあるとどうなる?

歯磨き粉と歯ブラシ

歯の磨き残しがあると、以下のような事態に陥りやすくなります。

  • 歯垢・歯石ができる
  • 歯周病・虫歯のリスクが上がる

歯垢・歯石ができる

歯の磨き残しがあると、口のなかに歯垢が作られやすくなります。歯垢とは、虫歯の原因となるミュータンス菌などの細菌が塊になったもののことです。歯垢1mgには、1億個を超える細菌が含まれているとされています。

歯垢は歯に強くくっついているため、うがいだけでは落とすことが困難です。したがって、徹底したブラッシングで取り除かねばなりません。歯石を除去し損ねると、およそ2〜3日で石灰化し、やがて歯石へと変わります。歯石は、歯垢よりも硬い塊です。文字どおり石のように硬いため、歯ブラシでは落とすことができません。

歯石になると患者さん自身で取り除くことが困難となるため、歯科医院で取り除いてもらう必要が出てきます。

歯周病・虫歯のリスクが上がる

歯垢や歯石が口のなかにあると、虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。磨き残しがあると、歯垢や歯石が口内に留まりやすくなります。長い間歯垢や歯石が残っていると、歯周病や虫歯になるリスクが格段に上昇するため、注意が必要です。

歯の磨き残しを減らす方法

歯の磨き残しを減らしたい方は、以下のポイントを意識するようにしましょう。

  • 1本1本丁寧にブラッシングする
  • 歯間ブラシ・デンタルフロスを使う
  • 自分の歯磨きの癖を把握する

1本1本丁寧にブラッシングする

歯磨きの際には、歯1本1本を丁寧に磨くことを意識するようにしましょう。磨き方は、歯の場所によっても異なります。

上の前歯の裏面を磨く際は、歯ブラシを縦に持って磨くのがコツです。下の前歯の裏面は、歯ブラシの毛先の下部分で磨くことをイメージすると上手に磨きやすくなります。

奥歯の裏面を磨く際は、歯ブラシの角度をこまめに変え、さまざまな方向からアプローチすることを意識しましょう。

歯茎と歯の境界を磨く際は、歯茎を痛めないよう十分に注意しましょう。力を入れすぎると出血する可能性があるため、優しく行うのがコツです。歯ブラシを45度傾けて、軽い力で小刻みにブラッシングするようにしましょう。優しく動かすことで、歯茎がマッサージされる作用も期待できます。

歯が磨けたら、最後に舌で歯列を擦ってみましょう。ざらついた部分があった場合は汚れが残っている可能性が高いため、再度ブラッシングを行います。

歯間ブラシ・デンタルフロスを使う

歯間ブラシを使用する女性

歯ブラシだけでは十分に磨けていないと感じた場合には、歯間ブラシやデンタルフロスを追加で使用することをおすすめします。歯間ブラシ・デンタルフロスは、歯と歯茎の間や歯同士の隙間を掃除することに特化したアイテムです。

歯と歯茎の間・歯同士の隙間は、歯ブラシだけで歯の清掃を行った際、とくに磨き残しが出やすいポイントです。歯間ブラシやデンタルフロスを歯磨きのあとに使用することで、より徹底的に口内が掃除できるようになるでしょう。

自分の歯磨きの癖を把握する

毎回歯を磨いたあとに舌でざらつきのチェックをすることで「自分はどの場所に磨き残しをしやすいのか」という歯磨きの癖が見えてくるようになります。歯磨きの癖を把握すれば、磨き残しの少ないブラッシングを効率的に行えるようになるでしょう。

また、磨き残しやすい場所を集中的に磨けるようになるため、より口内を清潔に保ちやすくなるはずです。

「歯列の左側ばかり磨いてしまい、右上を磨き忘れることが多い」といった磨く場所の偏りがある場合は、ブラッシングする順番を決めるのもおすすめです。「歯列の左上の表から始めて、右下の裏面で終わる」といったように磨く場所の順番を決めれば、磨く量が偏ったり、磨き忘れが出たりするリスクを抑えられます。

まとめ

歯の磨き残しは、染め出し液でチェックすることが可能です。磨き残しがあると歯垢や歯石ができたり、虫歯や歯周病のリスクが上昇したりします。

1本1本しっかりブラッシングすることを意識したり、歯間ブラシ・デンタルフロスを使ったりすることで、磨き残しを減らすことが可能です。また、歯磨きにおける自分の癖を把握することで、毎日のブラッシングの質が向上しやすくなります。歯の健康を保つためにも、磨き残しがないよう毎日丁寧に歯を磨きましょう。

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