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プラークコントロールとは?重要な理由、具体的な方法を解説します

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当記事では、プラークコントロールの概要や重要性、やり方などについて解説します。口内を健康に保ちたい方は、ぜひお読みください。

プラークコントロールとは?

プラークコントロールとは、プラークを口のなかから除去し、口内を清潔に保つことを意味します。ただ歯磨きをしてきれいにするのではなく、口のなかにたまったプラークをできる限りゼロに近づける「プラークフリー」の状態にすることを目的として行います。

そもそもプラークとは?

プラークとは、歯垢のことです。そして歯垢とは、歯につく細菌の塊のことです。プラークのなかには大量の細菌が住んでおり、プラーク1mgには1億個を超える細菌が住んでいるとされています。

プラークのなかにある細菌には、虫歯や歯周病を引き起こす菌も含まれています。虫歯や歯周病になりにくい健康な歯を作るためには、プラークの除去が欠かせないといえるでしょう。

プラークコントロールの良好な数値とは?

%と書かれた用紙を持つ手

プラークコントロールがどの程度できているかは、PCR(プラークコントロールレコード)によって計測できます。PCRを行うと、プラークコントロールの度合いが数字で示されます。

プラークコントロールにおける良好な数値は、20%以下です。しかし患者さんのなかには、70%を超える人も少なくないというのが現状です。

プラークコントロールはなぜ重要?

プラークコントロールはなぜ重要なのでしょうか。重要視される理由は、主に以下の3つです。

  • 歯周病や虫歯を予防するため
  • 歯石の形成を抑制するため
  • 歯磨きをしやすくするため

歯周病や虫歯を予防するため

プラークコントロールが不十分な口内は、たくさんのプラークが蓄積している状態となっています。プラークがたまっていると、なかにある細菌が酸を出し、歯の表面を溶かして虫歯を引き起こしてしまいます。また、組織が細菌に感染した場合、炎症が起きて歯周病の発症にもつながるでしょう。

プラークコントロールをしっかりと行うことで、虫歯や歯周病になることを防げます。虫歯や歯周病を抱えている人はもちろん、現在は歯に問題がないという人でも、今後の健康のためにプラークコントロールに対する意識を高めることをおすすめします。

歯石の形成を抑制するため

ブラッシングでプラークを取り損ねると、石灰化し、歯石へと変わります。

歯石になると患者さんのブラッシングだけでは除去するのが難しくなり、歯科医院を頼らねば除去できない状況となってしまいます。口内のプラークの量を減らすことで、歯石が形成されるのをあらかじめ防ぎましょう。

歯磨きをしやすくするため

徹底したプラークコントロールを行うと、歯の表面がツルツルした質感になります。表面がツルツルしていると、ブラッシングの効率が上昇するため、歯磨きをしやすくなるでしょう。

歯がツルツルになると、プラークの場所も判別しやすくなるため、磨き残しのリスクも減少します。磨き残しが少なくなれば、さらなる口内の健康へとつなげていけるでしょう。

プラークコントロールのやり方は3種類

手で3をあらわす様子

プラークコントロールのやり方は、以下の3種類があります。

  1. セルフケア
  2. 定期的なメンテナンス
  3. お口の環境改善

①セルフケア

セルフケアとは、以下のようなものを指します。

  • 歯ブラシを使用した歯磨き
  • デンタルフロスでのブラッシング
  • 歯間ブラシでのブラッシング
  • デンタルリンスやマウスウォッシュでのうがい

歯ブラシでの歯磨きはほとんどの方が毎日行っていますが、歯垢を落とせるブラッシングの道具は歯ブラシだけではありません。デンタルフロスや歯間ブラシといったものも存在します。

とくに歯同士の隙間や歯と歯茎の間は、歯ブラシだけでは毛先が届きにくく、歯垢を取り残してしまいやすいポイントです。デンタルフロスや歯間ブラシの使用で、より確実に歯垢を取り除きやすくなるでしょう。

正しいブラッシング方法

歯の健康を守るために、一度自身のブラッシング方法が正しいかを見直してみることをおすすめします。歯磨きの際は、プラークが残りやすいポイントである歯同士の間や歯と歯茎の間をメインに磨くようにしましょう。力を入れて強く磨くのではなく、軽い力で小刻みに歯ブラシを動かすことを意識してください。

くわしいブラッシングの方法をよりしっかりと学びたい場合は、歯科医院へ行くことをおすすめします。歯科医院では、患者さんに正しい歯磨きの方法を教えるブラッシング指導を実施しているためです。

加えて、歯磨き粉やマウスウォッシュの正しい使用も重要です。歯磨き粉にはさまざまな種類があり、ものによって期待できる効能も違ってきます。「虫歯を予防したい場合は虫歯の予防作用が期待できるフッ素入りの歯磨き粉を使用する」といったように、成分をよく見て選ぶようにしましょう。

ブラッシングを終えたあとには、マウスウォッシュでのうがいをおすすめします。うがいでは、基本的に歯に付着したプラークを落とすことはできません。しかし歯ブラシやデンタルフロスなどでプラークを取り除いたあとのマウスウォッシュの使用により、細菌が再増殖するのを抑える作用が期待できます。

②定期的なメンテナンス

歯科医院は歯に病気を抱えた人が行くところ、というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、現在健康な状態にある方も、プラークコントロールのために定期的に歯科医院へ通うことをおすすめします。歯科医院では、口内の健康を保つためのメンテナンスを行ってもらえるためです。

歯科医院でできるプロフェッショナルケア

歯科医院のプロフェッショナルケア(メンテナンス)では、歯にフッ素を塗って歯を丈夫にしたり、専門の機械を用いて汚れをしっかりと落としたりと、自宅では行うのが難しいような本格的な治療を施してもらえます。

毎日のセルフケアは重要ですが、自分で行うケアでは落とせるプラークにも限界があります。より徹底的にプラークを取り除くためにも、3〜6ヶ月に1回は歯科医院でメンテナンスを受けるようにしましょう。

③お口の環境改善

食事を楽しむ様子

口の健康を常にキープするためには、口内環境の改善も有効です。お口の環境改善の例として挙げられるのが、食生活の見直しです。具体的には、以下の2つが挙げられます。

  • 食事の際はしっかりと咀嚼する
  • 間食の回数を減らす

しっかりとした咀嚼を行うことで、口のなかに唾液が多く分泌されます。唾液には細菌を減らす作用が期待されているため、よく噛んで口内に唾液を増やすことで、清潔な環境が保たれやすくなります。「1口食べるごとに30回程度噛む」を目安に、意識的に噛む回数を増やしましょう。

また、砂糖や糖分が含まれた食べ物・飲み物を定期的に摂取していると、歯垢が作られやすくなります。したがって、間食で甘い食べ物をよく食べるという方は回数を減らすことをおすすめします。

まとめ

プラークコントロールとは、プラークを口のなかから除去し、口内を清潔に保つことです。プラークコントロールを行うことで、虫歯や歯周病が予防しやすくなったり、歯石の形成が抑制されたりと、さまざまなメリットを得られます。

高輪クリニックグループは、歯科と医科のつながりを重視した医療を提供しています。安心感の高い治療を受けたい方は、ぜひ一度お越しください。

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