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正しい歯磨きのやり方は?ブラシの選び方や汚れが残りやすいポイントを解説

HOW?と書かれたブロックとメモ用紙とペン

口内を清潔に保ちたい場合、正しい歯磨きの方法を学ぶことが欠かせません。毎日の歯磨きを正しい方法で丁寧に行うことで、虫歯や歯周病の発症リスクを下げることが期待できます。

当記事では、歯磨きの正しいやり方、注意すべきポイント、歯ブラシの選び方などについて解説します。正しい方法で歯を磨き、口内の健康をキープしたい方は、ぜひお読みください。

正しい歯磨きの方法を解説

歯磨きは誰かに教わる機会がほとんど無いため、なかには自己流の誤った方法で磨いてしまっている方も多くいます。正しい歯磨きの方法を知ることで、口のなかを衛生的に保ちやすくなり、歯の健康をキープしていける可能性が高まるでしょう。

以下の見出しでは、前歯と奥歯それぞれの正しい歯磨きの方法について解説していきます。加えて、正しい歯ブラシの持ち方についても紹介します。

前歯の正しい歯磨きの方法

前歯の表側は、まず歯と歯茎の境目に歯ブラシを当てて細かく動かす形で磨きます。次に歯ブラシを横にし、1本ずつ丁寧に磨きましょう。ブラッシングの際は、歯同士の間や歯と歯茎の間を中心に磨くようにしてください。力は入れすぎず、小刻みに動かすのがポイントです。

下の前歯の裏は、唾液を分泌するスポットがあるため、とくに歯石のつきやすい場所です。前歯の裏を磨く際は歯ブラシを縦にし、毛先を歯の裏側に押し当てて上下に動かす形で磨きましょう。

下の前歯の裏面は、歯ブラシにおけるかかと部分(下のほう)でブラッシングすることを意識してください。

奥歯の正しい歯磨きの方法

奥歯の表側は、口の開きを小さくして磨きます。歯ブラシで唇の端を引っ張るイメージで持ち、奥歯に当てて小刻みに動かしましょう。

奥歯の裏面を磨く際は、前歯の真ん中あたりから歯ブラシを入れ、歯列の奥歯部分と並行になるように当てます。歯ブラシがスムーズに入るよう顔を動かすと、手が疲れるのを軽減できるでしょう。

奥歯の奥側の側面は、歯ブラシの毛先の上側を当てるイメージで磨くのがコツです。

噛み合わせの面は、歯と歯の隙間に毛先を当てることを意識しながら、1本ずつ小刻みに磨くようにしましょう。

【ポイント】正しい歯ブラシの持ち方は?

フェルトで切り取られたPOINT

歯ブラシは、鉛筆のように持つのが正しい持ち方です。鉛筆のように持つことで、小回りが利きやすくなるほか、過度な力も入りにくくなってきれいに磨けるようになるでしょう。強く握りすぎず、軽く持つのもポイントです。

歯磨きで注意すべき3つのポイント

歯磨きを行う際には、とくに以下3つのポイントを意識するようにしましょう。

  1. 軽い力で小刻みに動かす
  2. 5分以上かけて磨き残しが無いようにする
  3. 歯磨きを行うタイミングも重要

➀軽い力で小刻みに動かす

歯を磨く力は、強くなりすぎないようにするのがポイントです。磨く力が強すぎると、歯茎にダメージが生じる可能性があります。ダメージを与えてしまうと、痛みが生じたり、口内炎ができたりする原因にもなります。さらに、歯茎が下がって知覚過敏になったり、歯茎から血が出たりするような事態にもなりかねません。

力は入れすぎず、軽い力で歯ブラシを小刻みに動かし、1本1本の歯を丁寧に磨くイメージで行いましょう。

➁5分以上かけて磨き残しが無いようにする

5分に設定されたタイマー

歯磨きは、最低でも5分以上行うようにしましょう。5分よりも短いと、隅々まで磨けない可能性が高まるためです。

ただし、5分磨けば問題無いというわけではありません。5分以上磨いていても、プラークが残ってしまっている患者さんは多くいます。歯磨きの際は時間と質の両方を大切にし、丁寧に磨くことを心がけましょう。

➂歯磨きを行うタイミングも重要

和定食をとる女性

歯磨きは、以下3回のタイミングで行うのがベストです。

  • 朝ご飯を食べたあと
  • 昼ご飯を食べたあと
  • 夜ご飯を食べたあと(または寝る前)

ご飯を食べると、口のなかに食べかすが残ります。食べかすのなかにある糖分が原因で虫歯菌が増殖し、プラークへと変わり、歯に付着します。そしてプラークのなかにある虫歯菌が酸を生み出し、酸が歯を溶かして虫歯へと変わっていく、という流れが虫歯のメカニズムです。

ご飯を食べてからすぐに歯を磨くことで、プラークや食べかすが除去され、虫歯になることを防ぎやすくなります。できれば、食事から30分以内に歯を磨くのがベストです。また、就寝中の虫歯菌の繁殖を抑えるためにも、寝る前の歯磨きはとりわけ丁寧に行いましょう。

寝ている間は虫歯菌が繁殖しやすいため、口のなかに汚れを抱えたまま眠ると、虫歯になるリスクが上昇してしまいます。プラークや食べかすを残したまま眠ることが無いよう、就寝前はとくにしっかりと歯を磨くようにしましょう。

自分に合った歯ブラシの選び方

どのような歯ブラシを選んだらよいかは、歯や歯茎の状態によっても異なります。歯茎に病気などが無く健康である方は、普通の硬さの歯ブラシをおすすめします。対して歯茎が痛んでいるという方には、ブラシが柔らかめになっている歯ブラシがおすすめです。

歯ブラシのブラシ部分の大きさも、商品によって異なります。ブラシの大きさは、上の歯列に生えている2本の前歯と同じくらいのサイズのものを選ぶのが理想です。奥歯までしっかりと磨きたい場合は、ブラシサイズの小さなものを選択するのもよいでしょう。ブラシが奥まで入りやすくなるため、奥歯も徹底して磨きやすくなります。

歯磨きで汚れが残りやすい箇所を解説

歯磨きでとくに磨き残しが出やすいのは、主に以下のような場所です。

  • 前歯の裏面
  • 歯と歯肉の間
  • 歯同士の隙間
  • 奥歯の噛む面にある溝
  • 奥歯の奥側
  • 利き手のほうの歯の裏面

次に歯を磨く際は、上記のポイントをしっかりと磨けているか意識してみましょう。

汚れをしっかり落とすためには歯科医院を活用しよう

毎日のブラッシングに加え、歯科医院を活用することで、さらに口内を衛生的に保ちやすくなります。歯科医院を活用するメリットは、主に以下の2つです。

  1. 正しい歯磨きのやり方を教えてくれる
  2. 歯科医院ならではのメンテナンスを行ってもらえる

①正しい歯磨きのやり方を教えてくれる

歯科医院では、正しい歯磨きの指導を受けることができます。

毎日行う歯磨きですが、誤った方法で磨き続けていると、しっかりと磨けずプラークが残ってしまったり、歯を傷つけたりする原因にもなりかねません。

歯科医院で歯磨きの指導を受けることで、毎日のブラッシングの質が向上し、虫歯や歯周病を予防できる可能性も高まるでしょう。

②歯科医院でのメンテナンスも重要

歯科医院では、虫歯や歯周病を予防するためのメンテナンスを受けることが可能です。歯科医院で受けられるメンテナンスは、専門の器具を使用して行います。自宅で患者さん自身が行うことのできない専門的な処置を施すため、より高い効果が期待できます。

日頃のブラッシングに加え、歯科医院でのメンテナンスも定期的に実施し、口内を清潔に保てるように心がけましょう。

まとめ

歯磨きの際は、歯ブラシを鉛筆のように持ち、軽い力で磨くことを意識しましょう。時間は最低でも5分かけ、プラークを残さないよう丁寧に磨きます。歯磨きは、朝・昼・夜のご飯のあとに計3回行うのが理想です。

日々のブラッシングだけでなく、歯科医院も活用することで、さらに口のなかを清潔に保ちやすくなります。口内のケアをより徹底したい方は、歯科医院でのメンテナンスも定期的に実施するようにしましょう。

高輪クリニックグループでは、歯科医師と医師のつながりを大切にし、双方がひとつとなって患者さんの健康を支える手助けを行っています。歯についての悩みや不安がある方、健康をキープしたい方は、ぜひお越しください。

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