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口臭予防には舌磨きが有効的!正しいやり方や頻度、注意点を解説します

舌磨きをする女性

口臭が気になって外出先で息がしにくい方も多いでしょう。口臭の解消に有効的な方法のひとつが「舌磨き」です。本記事では舌磨きの正しいやり方を解説し、口臭予防とその他の効果の詳細についても解説します。舌磨きと一緒に取り入れると有効的なその他の対策とあわせてご覧ください。

口臭の原因となる「舌苔」について

口臭源のひとつとして警戒しなければならないものが「舌苔(ぜったい)」です。舌苔は口腔内の細菌や食べかすの塊で、舌の表面に付着しています。舌苔を放置すると、誤嚥性肺炎などの重要なトラブルを引き起こすこともありますから、まずは舌苔の正体や舌苔ができる原因を知っておきましょう。

舌苔とはそもそも何なの?

舌苔(ぜったい)とは、口腔内の細菌や食べかすの塊です。舌に付着することが特徴で、舌苔ができると舌の表現が白くなります。舌の表面は凹凸構造になっていて、舌苔がつくと簡単には剥がれません。舌苔を除去するためには舌ブラシを使うと有効です。

舌苔ができる原因

舌苔は口腔内が乾いているとできやすくなります。口腔内が乾く原因は「水分不足」や「口呼吸」「過度な喫煙」、そして「ストレス」です。舌苔ができやすい場合は口腔環境の改善を試みて、常に潤いを保てるように対策しましょう。

舌苔は誤嚥性肺炎を引き起こすことも

誤嚥性肺炎とは、口のなかの菌が何らかの原因で気管支に侵入したことが原因で発生する肺炎です。舌苔は口内の細菌でできていますから、除去せずに放置すると細菌が気管支に侵入しやすく、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクがあります。とくに高齢者の方は誤嚥性肺炎で命を落とすことも多く、発症を防ぐためには入念なケアが必要です。

口臭予防には舌磨きが重要!

細菌はそれ自体が強烈なにおいを放つため、口臭を抑えるためには舌苔の除去=舌磨きが重要です。舌苔の除去により、口腔内の細菌を減らすこともできます。先述した誤嚥性肺炎のほか、虫歯や歯周病の発症リスクも抑えやすくなりますから、舌磨きを毎日の新しい習慣として取り入れましょう。

口臭予防以外の効果もある

舌磨きには、以下のように口臭予防以外の効果もあります。

<舌磨きで得られる口臭予防以外の効果>

  • 味覚障害の予防・改善
  • 腸内環境の改善

舌苔が舌を覆うとコーティングのような作用が生まれ、味覚を感じにくくなる場合があります。また、口内に細菌が多く潜んでいる状態で食事をとると、腸の疾患を引き起こす悪玉細菌も取り込んでしまうため注意が必要です。舌磨きの習慣化により、このような問題点を解消しやすくなることもメリットといえます。

正しい舌磨きの方法

鏡を見ながら舌磨きをする女性

正しい舌磨きの方法をステップごとに解説しましょう。舌はとてもデリケートなので、専用の舌クリーナーを用意して、ゆっくりと丁寧に磨くことが大切です。

<正しい舌磨きの方法>

  1. 毎朝、起床時に舌苔をチェックする
    舌苔がつきやすいタイミングは人によって異なります。毎朝、起床時に鏡で舌を見て、舌苔がついているかを確認しましょう。ついていない場合は時間帯を変えて、舌苔がつきやすい時間帯の把握が大切です。

  2. 水を口に含んで舌苔を柔らかくする
    舌が乾いた状態で舌磨きをすると舌が傷つきやすいため、あらかじめ水を口に含んで舌苔を柔らかくします。また、1日に何度も舌磨きを繰り返すことも避けましょう。

  3. 専用の舌ブラシを用意する
    舌が傷つかないように、舌専用のブラシや、舌クリーナーを使用するようにしましょう。

  4. 舌を前に出して、奥から手前に向けて磨く
    できるだけ前まで舌を出して、奥から手前に向かって舌磨きをします。吐き気をもよおさないためのポイントは、苦手な場所を磨く際に数秒間息を止めることです。また、口内の天井部分に触れないようにすると、スムーズに磨きやすくなります。

  5. しっかりとうがいをする
    舌磨きを終えた直後は、口のなかに舌苔が浮いている状態です。そのまま飲み込むと細菌が体内に侵入してしまいますから、しっかりうがいをして洗い流しましょう。

舌磨きの注意点

舌磨きの注意点として知っておくべきポイントを3つご紹介します。

<舌磨きの注意点>

  • 頻度は1日1回、朝に行う
  • 必ず鏡を見ながら行う
  • 強くブラッシングしすぎない

頻度は1日1回、朝に行う

舌磨きの頻度は1日1回に抑えましょう。1日に何度も舌磨きを繰り返すと、歯の表面を傷つけてしまうため要注意です。また、朝に行う習慣をつけることで、就寝中に口内にたまった細菌が体内に入る前に除去できます。

必ず鏡を見ながら行う

舌磨きは必ず鏡を見ながら行いましょう。先述したとおり、舌磨きは舌苔がついている部分にピンポイントで行うのが基本です。鏡を見ながら、白くなっている箇所、もしくは茶色くなっている箇所だけを磨きましょう。

強くブラッシングしすぎない

力強くブラッシングすると舌の表面が傷ついてしまいます。最悪の場合は炎症を起こしたり、化膿させたりといったトラブルに発展するため、できるだけやさしくブラッシングすることが舌磨きのポイントです。

舌磨き以外に日頃から気をつけたいこと

手鏡を見ながら歯磨きをする親子

舌磨き以外で、口臭を抑えるために日頃から気をつけるべきことを3つご紹介します。

<舌磨き以外に日頃から気をつけたいこと>

  • 口内を乾燥させないようにする
  • 口内を清潔に保つ
  • 口呼吸をしないようにする

それぞれをくわしく解説しましょう。

口内を乾燥させないようにする

口内が乾燥すると細菌が繁殖しやすく、口臭が際立ってしまいます。また、唾液が減ることで殺菌作用や自浄作用が働かなくなり、舌苔がたまりやすくなるため注意しましょう。

口内を清潔に保つ

口臭を防ぐための基本は、清潔な口内環境を守り続けることです。舌苔を除去する舌磨きだけでなく、歯磨きも丁寧に行いましょう。食後の歯磨きの徹底で食べかすを除去でき、においの原因となる歯垢・歯石がつきにくくなります。

口呼吸をしないようにする

口を開けて叫ぶ女性

口呼吸をすると口内が乾燥するため、においが発生しやすくなります。口呼吸が癖になっている場合は意識的に鼻呼吸へと切り替えましょう。歯並びの問題で口呼吸が増えている場合は、歯列矯正による改善が有効です。

まとめ

口臭予防には舌磨きが有効的です。舌磨きで口臭の原因となる舌苔を除去でき、においの原因を減らせます。また、口内の乾燥を防いで清潔な状態を保つことや、口呼吸をやめることなども口臭を抑えるためのポイントです。

高輪クリニックでは、においの根本を特定したうえで、口臭を減らすための治療を行っています。患者様の口内環境や歯並びを見極めたうえで、それぞれに最適な歯磨き・舌磨きの方法のレクチャーも可能です。口臭に不安やお悩みをお持ちなら、まずは当院のカウンセリングをご利用ください。

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