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舌にできた口内炎(舌炎)が痛い!種類・原因や、早く治すための方法をご紹介

舌にできた赤い口内炎

舌にできた口内炎は舌炎と呼ばれることもあります。舌炎ができると食事を取ることも難しいほどの痛みを感じることが多く、できるだけ早く治したいと思うことでしょう。本記事では、舌にできる口内炎の種類と原因をくわしく解説したのち、口内炎を早く治すためのポイントを症状別に3つご紹介します。

舌にできる口内炎(舌炎)の種類と原因

舌を気にして考える女性

舌にできる口内炎(舌炎)は、主に以下の4種類にわかれます。

<舌にできる口内炎の種類>

  • 種類1:アフタ性口内炎
  • 種類2:カタル性口内炎(外傷性口内炎)
  • 種類3:ウイルス性口内炎
  • 種類4:その他の口内炎

特徴的な症状と主な原因を解説するので、再発を予防するためにもチェックしておきましょう。

種類1:アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、円形または楕円形の赤く縁取られた白っぽい潰瘍ができることが特徴的です。痛みも強く、発症すると食事をしにくくなることも多いでしょう。くわしくは後述しますが、生活習慣の乱れが原因での発症が多いため、再発しやすい口内炎としても知られています。

栄養バランスの偏った食事

アフタ性口内炎は免疫力の低下によっての発症が多い口内炎です。とくにビタミンB類や鉄分が欠乏すると粘膜の健康を保ちにくくなるため、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。また、消化不良も口内炎を発症させる原因になるので、よく噛んで食べることもポイントになります。

疲労・ストレスや睡眠不足

疲労やストレス、睡眠不足もアフタ性口内炎を発症する原因のひとつです。これらも免疫機能の低下を引き起こすため、規則正しい生活とストレスの発散を心がけましょう。

種類2:カタル性口内炎(外傷性口内炎)

カタル性口内炎は外傷性口内炎とも呼ばれており、何らかのダメージが原因で発症する口内炎です。粘膜に赤い腫れや水ぶくれができますが、水ぶくれは比較的早くつぶれて潰瘍に移行することが特徴といえます。治癒するまで傷み続ける場合が多く、飲食に苦労する可能性が高いでしょう。

矯正器具や入れ歯の接触

歯列矯正で使っているワイヤーやマウスピースなどの矯正器具、もしくは入れ歯などが粘膜に接触して傷付けることがカタル性口内炎の原因になります。何度も同じ箇所に口内炎ができる場合は歯科医に相談して、器具の調整を依頼するとよいでしょう。

熱々の食べ物・飲み物によるやけど

熱々の食べ物・飲み物を摂取した際に舌をやけどすると、その箇所が傷ついて細菌が侵入しやすくなり、口内炎を発症させます。ラーメンなどの麺類やスープ類、お茶・コーヒーなどはやけどしない温度に冷ましてから口に含みましょう。

虫歯の影響

虫歯ができると気になって舌で触ってしまうことがあり、この際に歯が舌を傷付ける恐れがあります。その箇所から細菌が侵入すると炎症を起こして口内炎へと発展するため、虫歯や欠けた歯がある場合は放置せず、速やかに治療を受けましょう。

種類3:ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎は患部が赤くただれることが特徴的です。原因は感染したウイルスの種類によって異なり、口内炎以外の根本的な治療が必要となるケースも多いため注意しましょう。

カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎は、カンジダ・アルビカンスというカビの一種の過剰な発生で起こる口内炎です。乳白色もしくは灰色で苔状のものが粘膜に付着することが特徴的な症状になります。拭うと剥がれ落ちることがありますが、その跡が赤くただれることが多いため注意しましょう。治療には抗菌薬の服用や、当院で処方しているカンジタに効く乳酸菌サプリが有効です。

ヘルペス性口内炎

ヘルペス性口内炎を発症すると口腔内の幅広い箇所に口内炎が多発し、発熱することもあります。とくに子どもの感染が多い口内炎ですが、タオルやコップを共有すると家族感染を引き起こす可能性もあるため注意しましょう。治療には抗ヘルペス薬の投与が有効です。

手足口病

手足口病は全身に水ぶくれのような発疹ができることが特徴的で、口内の粘膜にも水ぶくれができることがあり、これが破れると口内炎を発症します。残念ながら特別な治療法はなく、対症療法で乗り切らなければなりません。

梅毒・淋病・クラミジアなどの性感染症

梅毒、淋病、クラミジアなどの性感染症が口内炎を引き起こすこともあります。性感染症そのものを完治させなければ根本的な解決に至らないため、性感染症内科で検査と治療を受けましょう。

種類4:その他の口内炎

先述したもの以外の原因が口内炎を発症させることもあります。代表的なものを3つご紹介するので、当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。

アレルギー

食べ物や薬品、金属などによるアレルギー反応で口内炎ができることがあります。思い当たるものがない場合は、今後のトラブルを避けるためにもアレルギー検査を受けることがおすすめです。

ニコチン

タバコの煙は熱を持っており、喫煙する際に舌をやけどすることがあります。これが原因で発症する口内炎が「ニコチン性口内炎」です。ニコチン性口内炎では、舌の上に白い潰瘍ができるだけでなく、頬や歯肉などにも赤い潰瘍ができることもあります。

薬の副作用

薬の副作用によって発症する口内炎を「薬物性口内炎」と呼びます。とくに抗がん剤の副作用として報告されることが多いものの、市販の風邪薬などが副作用を起こすこともあるため要注意です。常用薬が口内炎を引き起こしていると考えられる場合は医師に相談し、薬の変更が可能か確認しましょう。

舌にできた口内炎(舌炎)を早く治すための方法

歯の模型を使って説明する歯科衛生士

舌にできた口内炎を早く治すための方法は、口内炎の種類によって異なります。

<舌にできた口内炎を早く治すための方法>

  • アフタ性口内炎・カタル性口内炎の場合
  • ウイルス性口内炎の場合
  • その他の口内炎の場合

それぞれくわしく解説しましょう。

アフタ性口内炎・カタル性口内炎の場合

アフタ性口内炎・カタル性口内炎を早く治すための方法は以下のとおりです。

<アフタ性口内炎・カタル性口内炎を早く治す方法>

  • しっかりと休んで疲れを取る
  • 口内の乾燥を防ぐ
  • 刺激が少なく、栄養バランスのとれた食事を心がける
  • ビタミンB群を摂取する
  • 市販薬を使う

免疫力を高めることや、細菌の繁殖を抑えることがポイントになります。痛みが強い場合は市販薬を使うなどして対策し、回復を早めましょう。

ウイルス性口内炎の場合

ウイルス性口内炎の場合は口内炎が喉にできるケースもあり、重症化しがちです。病気そのものを改善させる必要もあるため、放置せずに病院を受診して治療を受けましょう。

その他の口内炎の場合

その他の口内炎は、原因によって対処法が変わります。金属アレルギーの場合は原因となる金属を取り除かなければなりませんし、ニコチンの場合は禁煙が必要です。薬の副作用が疑われる場合は、担当医に相談しましょう。

口内炎(舌炎)ではなく、病気のサインである可能性も

口内炎と思い込んでいたものが、実は他の病気のサインである可能性も考えられます。たとえば「白板症」や「舌がん」は、口内炎とよく似た症状が出やすい病気です。発症から2週間以上が経過しても治らなかったり、悪化したりした場合は、歯科医院で検査を受けましょう。

まとめ

舌を出してポーズをする女性

舌にできる口内炎は大きく4つの種類にわかれます。早く治すための方法は口内炎の種類によって異なるため、まずは口内炎の種類と原因を特定しましょう。また、なかなか治らない場合や悪化が見られる場合はその他の病気のサインである可能性も考えられるため、専門医の受診をおすすめします。

高輪クリニックでは、歯科だけでなく医科との連携も行い、口内炎の原因の徹底的な調査が可能です。症状や原因に応じてスムーズな治療に移れるため、口内炎にお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

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