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【13項目】歯周病のセルフチェック|歯科医院で受けられる検査も紹介します

鏡で歯をチェックする女性

痛みや歯茎からの出血といった症状が見られるときは、自分自身が歯周病なのではないかと気になっている人は多いでしょう。そこで今回は、自身が歯周病なのかどうかをセルフチェックするためのチェックポイントを13項目、紹介します。歯科医院で受けられる歯周病検査の内容もあわせてお伝えするので、ぜひ通院前の参考にしてください。

歯周病とは

歯周病とは、細菌の感染により発生する炎症性の疾患です。具体的には歯垢(プラーク)が毒素を発生させることにより、その周辺にある歯茎が炎症を起こし、歯周病を招きます。歯垢が発生する原因はとても多く、歯磨きの不足から生活習慣に至るまでさまざまです。

歯周病は進行性の疾患であり、放置すると悪化してしまいます。初期段階の「歯肉炎」や軽度の「歯周炎」なら簡単な治療でも改善を見込めますが、顎の骨が溶けた状態の「歯槽膿漏」まで進行すると自力での解消は不可能です。最悪の場合は歯が脱落するため、重症化する前の治療が大切です。

これって歯周病?簡単にできるセルフチェック

チェックリストと歯の模型

歯周病らしき症状を自覚しても、本当に歯周病なのかどうかを断定しにくいものです。そこで、簡単にできるセルフチェックを13項目まとめました。自分の状態を客観視しながらチェックしてください。

<これって歯周病?簡単にできるセルフチェック>

  • 以前よりも歯肉が赤い、もしくはどす黒い
  • 歯と歯の間の歯肉が腫れている
  • ストレスや疲労を感じたときに歯肉が腫れやすい
  • 歯肉が下がり、歯と歯の間にある隙間が広がっている
  • 歯と歯の間にものが挟まりやすい
  • 歯が伸びたように感じる
  • 上顎の前歯が飛び出したように感じる
  • 歯茎から出血しやすくなった
  • 歯茎を押すと膿が出てくる
  • 歯の表面がざらざらしている
  • 起床時に口のなかがネバネバしている
  • 歯がぐらつく
  • 口臭の強さを指摘された

上記の13項目のうち、1つでもあてはまるものがあれば歯周病にかかっている可能性があります。仮に3つ以上あてはまる項目がある場合は、歯周病の可能性がほとんどです。歯周病は早期発見・早期治療が何よりも大切なので、歯周病を疑ったら素早く歯科医院で検査を受けましょう。

歯周病を疑ったら、歯科医院で検査を受けよう

歯の絵に虫眼鏡と歯ブラシ

歯周病は重症化する前に専門医による治療を受けることが大切です。歯科医院で行われる歯周病関連の検査を5つ紹介します。

<歯科医院で行われる検査例>

  • プロービング検査
  • X線検査
  • 出血の検査
  • 動揺度検査
  • 細菌検査

それぞれの検査の内容について、わかりやすく解説しましょう。

プロービング検査

プロービング検査は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの深さを調べる検査です。検査には「歯周プローブ」と呼ばれる専用の器具が使われます。状況により若干の痛みを感じる可能性がありますが、プロービング検査は歯周病検査の基本として欠かせないものです。

検査の結果、目安として4mm以上の歯周ポケットが認められた場合は、歯周病と診断されます。歯周ポケットが深ければ深いほど歯周病が進行しており、6mm以上に達していると歯が抜け落ちる可能性が高まるため、速やかな治療が必要です。

X線検査

歯槽骨の状態を調べるために行うのがX線検査です。X線を通すことにより、歯槽骨が溶けた範囲を正確に特定できるため、歯周病の進行度合いを確認しやすくなります。30%程度の骨吸収が認められる場合は中程度歯周炎、80%以上の骨吸収が認められる場合は重度歯周炎(歯槽膿漏)と診断されます。

X線検査では放射線を使用しますが、照射量はごくわずかであり、健康に悪影響をおよぼす心配はありません。妊婦さんはとくに気がかりかもしれませんが、照射する位置は口腔内に限定されるため、胎児への悪影響もほとんどないため安心して治療を受けられます。

出血の検査

プロービング検査では、歯周ポケットの深さとともに出血の有無の確認も行います。現在進行形の歯周病がある場合、プロービング検査により歯茎から出血するため、歯周病菌の活動が活発な状態であることがわかるのです。

一方、過去にかかった歯周病が原因で歯周ポケットが深くなっている場合は、プロービング検査を行った際に出血をともなわないケースがほとんどです。この場合は緊急性がやや薄まり、歯垢・歯石を除去する「スケーリング」という治療とセルフケアによって改善を図れる可能性が高いでしょう。

動揺度検査

動揺度検査では、歯の動揺(ぐらつき)の有無を調べます。歯周病が進行して歯槽骨の破壊が始まると、歯を支えている土台がもろくなり、小さな衝撃でも歯が動いてしまうのです。動揺が見られた場合、歯周病が中度~重度まで進行していると考えなければなりません。

動揺度の検査結果は、0度から3度までの4段階で評価されます。0.2mm以内の動揺であれば正常と判断され、とくに問題にはなりません。1度では0.2~1mm程度、2度では1~2度程度の動揺が見られ、3度になると前後左右に2mm以上の動揺が認められます。

細菌検査

細菌の内容の検査により、口腔内のトラブルの原因が歯周病にあるかどうかを判断できます。大人の口のなかには300種類以上の細菌が潜んでいますが、歯周病の原因となる最近は「Pg菌」「Tf菌」「Td菌」の3種類です。これらの有無と量を調べることで、歯周病にかかっているかどうかがわかります。

細菌検査の方法は簡単で、歯周ポケットに紙製の薄い棒を挿入するだけで構いません。検査結果がわかるまでに約1週間程度かかりますが、痛みを感じることはほとんどなく、体に負担をかけずに検査できることがメリットです。

歯周病を放置すると、別の病気を引き起こす可能性がある

歯科衛生士による口内チェック

歯周病を放置すると、以下のような病気を引き起こす可能性があります。

<歯周病を放置することで発生する可能性のある病気>

  • 動脈硬化
  • 心疾患
  • 脳梗塞
  • 骨粗しょう症
  • 糖尿病
  • 肺炎
  • バージャー病
  • 早産、低体重児

歯周病菌は全身を巡り、さまざまな病気を引き起こす原因になります。「たかが歯周病」「口腔内だけの問題」などと甘く考えず、全身の健康を守るために治療を受けて改善させましょう。

生活習慣を見直して、歯周病を予防しよう

歯周病を予防するためには、生活習慣の見直しも必要です。具体的な予防方法をリストアップします。

<歯周病の予防方法>

  • 自分の歯に適した歯ブラシを選ぶ
  • 正しい歯磨きを行う
  • デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
  • バランスのよい食事をとる
  • 規則正しい生活やストレス発散を心がける
  • 喫煙を見直す
  • 歯列矯正で歯並びを改善する

まずは正しい歯磨きができているかどうかを見直し、最適な歯ブラシやアイテムを活用しながら丁寧にセルフケアを行いましょう。また、食生活の乱れやストレスも歯周病につながるため、基本的な生活習慣の乱れを改善する努力も必要です。歯並びが悪い場合は歯列矯正を行い、根本改善に努めましょう。

まとめ

歯周病のチェックポイントの13項目を紹介しました。チェックをしてみて歯周病が疑われる場合は、症状が悪化する前に歯科医院で治療を受けましょう。

高輪クリニックでは、歯周病の検査・治療はもちろんのこと、歯列矯正など根本改善のための治療も実施しており、さまざまな方法で患者さんの歯の健康をお守りしています。ぜひ一度相談ください。

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