ご相談は
こちらから
受診予約は
こちらから

奥歯はブリッジ治療できる?できない?費用相場やメリット・デメリットを解説

POSSIBLEと書かれたブロック

歯を失った状態で放置していると、食べ物を咀嚼するのが難しくなるなど、さまざまなデメリットが生じます。奥歯を失ってしまった場合は、補うための治療を行いましょう。歯を補う治療のひとつとしてブリッジが挙げられますが「奥歯の場合もブリッジ治療はできるのか」と不安な方もいるのではないでしょうか。

当記事では、奥歯でもブリッジ治療ができるのか否かについて、ブリッジ治療の概要、ブリッジで奥歯を治療するメリットとデメリット、費用相場などについて解説します。

奥歯のブリッジ治療を検討している方は、ぜひお読みください。

奥歯でもブリッジ治療できる?

結論からいうと、奥歯であってもブリッジ治療は原則行えます。なおブリッジという治療の性質上、一部のケースでは対応できない可能性があります。

奥歯のブリッジ治療が難しいケース

impossibleとはさみ

ブリッジでは両隣の歯を支えとして利用するため、歯を失った部分の両隣には必ず歯がなければなりません。以下のような状態にある場合、ブリッジ治療は行えない可能性が高いため注意が必要です。

  • 4本以上連続して歯が失われている
  • 一番奥の歯が2本以上連続して失われている
  • 支えとして利用する歯が健康ではない
  • 支えとして利用する歯が揺れている
  • 支えとして利用する歯が重度の虫歯になっており、歯根がほとんど残っていない

そもそもブリッジ治療とは?

ブリッジ治療は、失った歯を補う治療のひとつです。歯を失った部分の両隣にある歯を削って支えとして利用し、ブリッジ(橋)のように被せ物を被せて歯を補うというものです。

失った歯を補う治療には、ほかに入れ歯やインプラントといったものも存在します。入れ歯とインプラントについては、以下で解説します。

入れ歯

入れ歯とは、人工的に作った義歯を利用して、歯を失った場所を補う治療のことです。入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。

ブリッジは、欠損している歯の量が多いと治療できない可能性が高まります。対して入れ歯の場合、欠損数が多くても対応できるケースがほとんどです。

ブリッジに比べると、審美性が劣る点はデメリットだといえるでしょう。周りから見た際に「本物の歯ではない」と気づかれる可能性が高くなってしまいます。

インプラント

インプラントとは、歯を失った場所に人工歯根を埋入し、上に歯を模した被せ物を被せて補う治療のことです。

インプラントはしっかりと顎の骨に固定されているため、ブリッジよりも違和感なく食べ物を咀嚼しやすい傾向にあります。ただし、治療のなかで外科手術を行う点については注意が必要です。体が手術の負担に耐えられない場合は、治療を行えない可能性があります。

奥歯をブリッジ治療するメリット

メリットデメリット

奥歯をブリッジ治療する主なメリットは、以下の4つです。

  1. 噛みやすい
  2. 固定されるので違和感が少ない
  3. 治療期間が短い
  4. 保険で適用されるケースもある

①噛みやすい

ブリッジは入れ歯に比べ、自分の歯に近い感覚でものを咀嚼しやすいというメリットを持っています。ものを噛む際に生じる違和感が大きいと、毎日の食事の楽しみも半減してしまうでしょう。ブリッジであればしっかりとものを噛めるため、ご飯を美味しく食べやすくなります。

②固定されるので違和感が少ない

ブリッジは、入れ歯に比べて違和感を抱きにくい治療法です。入れ歯のほとんどは固定力の弱い粘膜で支えていますが、ブリッジは両隣の歯でしっかりと固定されているためです。

固定力が強いと、①でも紹介したとおり食べ物を噛みやすくなるだけでなく、言葉を発した際にずれてしまうようなリスクも抑えられます。

③治療期間が短い

ブリッジの治療にかかる期間は、1〜2ヶ月程度です。対してインプラントの治療は、下顎の場合6ヶ月程度、上顎の場合は12ヶ月程度かかります。

最低でも半年程度かかるインプラントに比べると、ブリッジの治療期間は短めであることがわかります。できる限りすぐに治療を終わらせたいという方には、おすすめの治療方法です。

④保険が適用されるケースもある

インプラントは保険が適用できないケースがほとんどですが、ブリッジ治療は保険が適用できる場合もあります。保険を適用すれば、より費用を抑えた治療が実現可能です。

保険を適用せず自費で治療を行った場合、被せ物にオールセラミックやメタルボンド、ジルコニアといったものが使用できます。そうした素材は見た目が白くて美しいため、審美性をより高められるという特徴を持っています。

とはいえ奥歯の場合、前歯などに比べるとほとんど見える機会はありません。大きく笑った際などには見えてしまいますが「そこまで神経質に見た目を気にすることはない」と感じる方は、保険適用の被せ物を使用するのも手でしょう。

奥歯をブリッジ治療するデメリット

旅館で食事をとる女性

奥歯をブリッジ治療するデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 健康な歯を削る
  2. 手入れが大変
  3. 骨が痩せていくことがある

①健康な歯を削る

ブリッジ治療を行う場合、支えとして利用するために、両隣の健康な歯を削らねばなりません。

せっかく健康な歯が残っているにもかかわらず、治療のために削らねばならないというのは抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

削って支えとして利用される歯は、虫歯や歯周病にかかる可能性が高まります。さらに、失った歯を支えるための負担が常にかかり続けることになるため、負担が大きすぎて割れるリスクも出てくるでしょう。

②手入れが大変

ブリッジは入れ歯とは違い、取り外しを行う手間のない治療です。しかし取り外せないからこそ、ブリッジ治療を行った場所の周辺はしっかりと手入れする必要があります。

奥歯は、歯列のなかでもとりわけ歯ブラシが届きにくい場所です。汚れの取り残しが出やすいため、歯周病や虫歯を引き起こしやすいスポットだといえます。

時間をかけて丁寧にブラッシングしたり、歯間ブラシやデンタルフロスなどを追加で使用したり、毎日のケアを徹底的に行うようにしなければなりません。

③骨が痩せていくことがある

ブリッジ治療を行った場合、歯を失った部分には咀嚼の力が伝わりにくくなります。すると近くにある骨が使われにくくなり、徐々に痩せていくケースがあるため、注意しましょう。

顎の骨が痩せた場合、口周りや頬のあたりのハリが失われたり、顔全体が老けたような印象になったりします。骨の痩せ具合が重度になった場合、ちょっとした刺激で骨折するような状態にもなりかねません。

奥歯をブリッジ治療にかかる費用相場

ブリッジ治療にかかる費用の相場は、保険を適用させるかどうかによっても異なります。

保険適用可能なブリッジの場合は、歯1本あたり2万円程度で治療可能です。なお奥歯の場合は、1万円程度で済ませられる可能性も高まります。

保険適用外のブリッジの場合は、5〜15万円程度で治療できます。

まとめ

奥歯であっても、基本的にはブリッジ治療が可能です。しかし一番奥の歯が2本以上連続して失われている場合など、一部のケースでは治療できない可能性もあります。

奥歯をブリッジ治療することで、噛みやすくなったり、短い治療期間で済ませられたりするといったメリットが享受できます。

高輪クリニックグループは、安心感を重視した再生医療を提供する医院です。奥歯を補う治療を行いたい方は、ぜひご相談ください。

一般歯科