インプラントとは?
歯がなくなったところの歯ぐきに(実際はその下にある顎の骨に)直接埋め込む人工の歯根です。スクリュータイプが一般的で人工歯根、土台、かぶせ物を合わせてインプラントと呼ぶことが多く、種類によっては人工歯根と土台が一体化したものもあります。かぶせ物にはセラミックを使用します。
ジルコニアインプラントとは?
セラミックの中で最も丈夫で身体に馴染みの良い材料で作られたインプラントです。また、ヨーロッパやアメリカでは日本よりも早くから使用されておりチタンインプラントに対してもう一つの選択肢となっています。ドイツではインプラント治療を行う前に必ず金属アレルギーの検査を行います。その検査でどれか一つでも金属にアレルギー反応を示した場合はチタンにアレルギー反応を示していなくても金属であるという点では同じであるので、チタンインプラントはリスクがあるかもしれないと患者さんにお話しします。ジルコニアインプラントは害になることが決してない、身体に最も優しいインプラントと言えます。
インプラントのメリット
- なくなった歯のところだけの処置となるので前後の歯を削らなくてよくなり、バネをかけなくてよい。(前後の歯の寿命が縮まらない。)
- 実際の自分の歯と同じくらいしっかり噛める。
- 違和感が少ない
- メンテナンスを行えば、長く持つ
- 顎の骨がしっかりあれば、審美的にできる。
- 食べ物がはさまりにくい。
- なくなった歯の数が多くても、顎の骨があれば適応である。
インプラントのデメリット
- 外科処置である。
- そのため治療後に痛みが出たり、出血することがある。
- 全身疾患をお持ちの方は適応ではないこともある。糖尿病の場合は血糖値がコントロールされていれば問題ありません。血の止まりににくいお薬を飲まれている場合でも、基本的には可能です。いずれにしても、内科の主治医に相談し治療を進めていく必要があります。
- 顎の骨がないと出来ないこともある。
- 歯が入るまでに(噛めるようになるまで)時間がかかる場合が多い。(通常三ヶ月から六ヶ月)
- 顎の骨がないとさらに時間がかかることがある。
- 自分の歯ではないので、免疫力がなく感染すると広がりやすいといわれている。
- 喫煙者や歯周病に罹患している場合はインプラントがくっつきにくいことがある。そのため、禁煙や歯周病の治療を先に行ってからインプラント治療を行うことがある。
- 保険が効かないので高額である。
- 骨がないと審美的にはできないことがある。(特に前歯の場合。)
