パーキンソン病に、
再生医療という
新たな選択肢を。
神経機能の維持と回復を
目指す、新しい治療
パーキンソン病に
ご自身の幹細胞を利用した
再生治療
「パーキンソン病」は、脳内の神経細胞が徐々に変性し、ドーパミンの分泌が低下することで発症する疾患です。
手足の震え、動作の遅れ、筋肉のこわばり、姿勢バランスの低下などがみられ、日常生活にさまざまな支障をもたらします。
進行性の病気であり、これまでは症状を和らげる対症療法が中心とされてきました。
しかし近年、再生医療の研究が大きく進展し、新たな治療が承認されました。
「幹細胞」を活用した治療は、神経機能の改善を目指す新しい選択肢として期待されています。
パーキンソン病とは
パーキンソン病は、脳の中で筋肉の動きを調整している「大脳基底核」のうち、黒質(こくしつ)と呼ばれる部位の神経細胞が徐々に減少していく進行性の病気です。
中枢神経系の変性疾患のひとつで、アルツハイマー病に次いで患者数が多いとされています。
日本ではおよそ 1,000 人に 1 ~ 1.8 人が罹患しているとされ、年齢が上がるほど発症率も高くなります。
パーキンソン病の主な症状
- 安静にしているときに手足が震える(安静時振戦)
- 筋肉のこわばり
- 動作がゆっくりになる
- 歩行や姿勢のバランスが取りづらくなる
- 表情が乏しくなる、声が小さくなる
進行すると、認知機能の低下がみられるケースもあります。
現在の医療では、症状を緩和する治療法はあるものの、根本的に完治させる治療法は確立されていません。
そのため、パーキンソン病は国が定める指定難病に分類され、医療費助成の対象となっています。
これまでの
パーキンソン病治療
薬物療法
パーキンソン病の治療の中心となるのが薬物療法です。
減少したドーパミンを補ったり、その働きを助けたりすることで症状の改善を図ります。
※ 表は横にスクロールしてご覧いただけます
| 主な薬剤 | 概要 |
|---|---|
| L-ドパ(レボドパ) | 最も広く使用されているパーキンソン病治療薬です。L- ドパは脳内でドーパミンに変換され、減少したドーパミンを補います。症状の改善効果が高い一方で、長期間の使用により効果の持続時間が短くなる「ウェアリングオフ現象」や、不随意運動(ジスキネジア)が現れることがあります。また、神経細胞の変性そのものを止める治療ではありません。 |
| ドパミンアゴニスト | ドーパミンと似た働きをする薬剤です。L- ドパに比べて薬効の変動やジスキネジアが起こりにくいとされていますが、効果発現まで時間がかかることがあります。副作用として吐き気、幻覚、妄想などが報告されています。 |
| 抗コリン薬 | 神経伝達物質アセチルコリンの働きを抑制し、振戦などの症状を軽減します。ただし、高齢者では物忘れや幻覚などの認知機能への影響がみられる場合があります。 |
| 塩酸アマンタジン | 脳内でのドーパミン放出や合成を促進する作用があります。もともとは抗 A 型インフルエンザ薬や脳梗塞後遺症治療薬として使用されていた薬剤です。 |
| ゾニサミド | てんかん治療薬として使用されていましたが、2009 年よりパーキンソン病治療にも承認されました。L- ドパと併用されることが多く、薬効の変動や振戦の改善に用いられます。 |
| アデノシン受容体拮抗薬 | 日本で開発された薬剤です。L-ドパと併用することで、薬効の変動を軽減する作用があります。 |
| モノアミン酸化酵素-B(MAO-B)阻害薬 | ドーパミンの分解を抑制し、L-ドパの効果を延長させる目的で使用されます。ただし、ジスキネジアが悪化する可能性があります。 |
| カテコール-O-メチル転移酵素(COMT)阻害薬 | L-ドパと併用することで、L-ドパが脳内へ届きやすくなり、効果の持続時間を延ばす目的で使用されます。 |
| ドロキシドパ | パーキンソン病に伴う足のすくみなどの症状に対して使用される薬剤です。 |
リハビリテーション
薬物療法によって改善した運動機能を維持するために、リハビリテーションも重要な役割を果たします。
ストレッチや歩行訓練などを通じて、姿勢やバランス機能の維持を目指します。
外科的治療(脳深部刺激療法)
症状が進行し、薬物療法のみでは十分な効果が得られない場合、脳深部刺激療法(DBS)が検討されることがあります。
脳内の視床下核や淡蒼球などに電極を挿入し、持続的に電気刺激を与えることで症状の軽減を図る治療法です。
パーキンソン病治療で
注目される再生医療
パーキンソン病は、脳の大脳基底核にある「黒質」の神経細胞が減少・変性することで発症します。
これまで、神経細胞は一度失われると再生が難しいと考えられてきました。
そのため従来治療は、症状を抑える対症療法が中心でした。
しかし近年、再生医療の研究が進み、神経機能の回復を目指す新たなアプローチが注目されています。
その中心にあるのが「幹細胞」です。
幹細胞治療が期待される作用機序
損傷や炎症が起きている部位に集まりやすい性質があると報告されています。
研究では、
- 神経保護作用
- 炎症抑制作用
- 神経機能のサポート作用
などが示唆されています。
また、幹細胞は神経細胞そのものを直接置き換えるというよりも、神経細胞の働きを助ける環境を整える可能性が注目されています。
現在も国内外で研究が進められており、従来治療とは異なるアプローチとして期待が高まっています。
当院の幹細胞治療の流れ
1. カウンセリング・診察
まずは医師によるカウンセリングを行います。
現在の症状や体調、既往歴、服薬状況、リハビリの状況などを詳しくお伺いします。
可能であれば、MRI 画像や服薬情報をご持参いただくことで、より具体的なご説明が可能です。
治療の適応やリスクについても、この段階で丁寧にご説明いたします。
TEL:03-3449-4909 ネット予約はこちら
2. 各種検査
安全に治療を行うため、事前に検査を実施します。
- 血液検査(感染症の確認など)
全身状態を確認したうえで、治療可能かどうかを慎重に判断します。
3. 脂肪組織の採取
頬の内部からごく少量の脂肪を採取します。
局所麻酔下で行い、身体への負担を最小限に抑えるよう配慮しています。
4. 幹細胞の分離・培養
採取した脂肪組織から幹細胞を分離し、専門施設にて培養を行います。
十分な細胞数になるまで、約 3 週間程度を要します。
品質管理のもと、安全性を確認しながら培養を進めます。
5. 幹細胞の投与
培養した幹細胞を、点滴による静脈内投与や必要に応じた局所投与で体内へ戻します。
投与方法は患者さまの状態に応じて判断します。
6. 経過観察・フォローアップ
治療後は、定期的に診察を行い、体調や症状の変化を確認します。
長期的な経過を見守りながら、必要に応じて追加の治療やサポートをご提案いたします。
費用について
再生医療は患者さまの状態や治療計画によって必要な処置や回数が異なるため、費用は一律ではありません。
詳細な治療内容とあわせて、カウンセリング時にわかりやすくご説明いたします。
初回カウンセリング:6,050 円
幹細胞治療のメリットと留意点
一方で、自由診療であることや比較的新しい治療であるため、
メリットと留意点の両面を理解していただくことが大切です。
メリット
■ご自身の細胞を使用する治療
自己由来の幹細胞を用いるため、拒絶反応のリスクが比較的低いとされています。
■新しいアプローチによる本質的な改善の可能性
従来の対症療法とは異なる角度から、神経機能の維持や組織の再生を目指す治療として注目されています。
デメリット・留意点
■自由診療であること
健康保険の適用外となるため、費用は全額自己負担となります。
■長期的なデータが限定的であること
再生医療は発展途上の分野であり、長期的な影響については現在も研究が続けられています。
■効果には個人差があること
患者さまご自身の再生能力を活用する治療のため、症状の改善度や体感には個人差があります。
当院の考え方
高輪クリニックでは、治療のメリットだけでなく、リスクや不確実性についても十分にご説明したうえで、患者さまご自身にご判断いただいております。
不安や疑問がある場合は、遠慮なくご相談ください。
再生医療が拓く、
パーキンソン病治療の
新たな選択肢
これまで神経細胞は、一度損傷すると自然に再生することが難しいと考えられてきました。
しかし近年、再生医療の進歩により、神経機能の維持や回復を目指す新たなアプローチが広がりつつあります。
かつては選択肢が限られていた症状に対しても、今では複数の治療法を組み合わせながら、より前向きに向き合える時代になってきました。
パーキンソン病の治療についてお悩みの方は、まずは現在の状態を把握し、どのような選択肢があるのかを知ることが大切です。
高輪クリニックでは、丁寧なカウンセリングを通じて、患者さま一人ひとりに寄り添ったご提案を行っています。
どうぞお気軽にご相談ください。

初回カウンセリングの予約
診療時間
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