高輪クリニックのキーワード【和合医療】は《怪しい》医療から『妖しい』医療に、そしていまや【いやし】医療の代名詞に進化した!

2020/09/03 ブログ

高輪クリニック 陰山康成

 

世の中で最終的に本物といわれるシステムの多くは黎明期に怪しい!と言われるものです。和合医療も歯科医科連携医療も冒頭『怪しい』といわれていました。しかし15年ほど前からは、

『妖しい=未知なるものへの憧憬』となり、最近は常識になる流れがみえてきました。

 

ところで、生来、金属アレルギーだった私が幼少のころから体調不良の根源として『あやしい』と思っていたのが重金属です。

有害金属は文字通り、イオン化して溶出すると人体に有害な金属のことで、有害ミネラルとも呼ばれます。

 糖質、たんぱく質、脂質、ビタミンと並ぶ五大栄養素の1つに、ミネラルがあります。

日本語では「鉱物」「無機質」のことで、その中には、カルシウム、鉄、亜鉛など、臓器の新陳代謝を司るために欠かせないものもあり、これらを必須ミネラルと呼びます。

 一方で、「百害あって一利なし」のミネラルもあります。それが有害ミネラル=有害金蔵で、それらの人体への弊害として、水銀の摂取から発生した水俣病やカドミウムの摂取から発生したイタイイタイ病などが有名です。

 水俣病は昭和31年(1956年)4月に最初の患者さんが認定されました。毒性の高いメチル水銀を含んだ化学工場からの排水による公害で、この排水で汚染された海で獲れた魚介類を食べた人たちが手足のしびれや歩行困難、口がきけない、食事ができないなど重い症状に侵されました。メチル水銀は血液の中に入ると90%以上は赤血球と結合し、血液と一緒にって全身に送られ、肝臓を中心に腎臓などの臓器を障害します。

 水銀は慢性疲労症候群、アレルギー、自己免疫疾患などさまざまな病気の原因であると指摘されています。

 人間には体内に入った有害物質を便や汗、あるいは毛髪という場所から排せつする自浄作用があります。いわゆる解毒力ですね。しかしながら有害金属は有害物質の中でも特に解毒されにくく、体の臓器や骨にたまりやすいことが明らかなのです。

 さらにやっかいなのは有害物質が蓄積されることで、必須ミネラルの働きが阻害されてしまうことです。中高年になると運動の機会が減り、汗もかきにくくなります。さらに加齢の影響で解毒力も低下してくるので有害物質の悪影響を受けやすいといえます。

 

 さらに日本人はマグロやカツオなど大型魚を食べる習慣があります。大型魚は海に溶けた有害金属を多く含んでおり、こうした魚からの有害物質の摂取については厚労省が妊婦さんに対し、食べ過ぎないようにと注意喚起をしています。こうした日本人の食習慣に加え、口腔内からの金属の吸収が加わることが問題なのです。以前はアマルガムが歯に充填されることがあたりまえでした。私は虫歯ができたときに母校の歯学部付属病院でアマルガム治療を受けた経験があります。その際、翌日から顔に湿疹がではじめました。私はアマルガムが怪しいのでは?と主治医に伝えましたが、全くとりあってもらえず、そこから三年間湿疹に悩まされました。そして歯科医師になり真っ先に実施したことは自分の歯を鏡で見ながらアマルガムを外したことです。

すると見事に湿疹は消えて二度とでてきませんでした。かような実体験から私は32年前に欧米で言われ始めた、アマルガムの毒性に関しての論文を集め歯科雑誌に投稿するよう記者に迫ったことがあります。しかし歯科医師会の軋轢があったのか、当時、記者からは「保険で扱われている素材が毒?ありえない。怪しい歯医者だな!馬鹿なこという暇があれば、若いんだからしっかり基本診療を覚えろ!!」と罵倒された記憶があります。

高輪クリニックでは安全にアマルガムを除去し生体親和性のある素材に置換する治療を開業当初から実施しています。当時「高輪クリニック 怪し医療」などと揶揄されていました。

しかし、いまではアマルガムの毒性は社会的にも問題視され保険から外され扱う歯医者は皆無です。そして多くの歯科医師からが、アマルガムの安全な除去法および肺毒治療を学びに高輪クリニックを訪れています。

 

高輪クリニックを開業した15年前は、歯科医科連携医療は非常識でかつ怪しい医療扱いをされていました。

何をしても治らなかった強い頭痛、生理痛が、一本の歯を抜いたらすっかり消えた。

一本の口腔内金属を除去したら、長年の手足の湿疹が消えた。

口腔内の定期ケアを受け始めてから、風邪をひかなくなった。

ジルコニアのインプラント治療を受けた途端に、手のしびれが消えた。

口腔内の金属を除去した後、不妊で悩んでいたが自然に妊娠した。

 

このような報告は決して珍しくありません。口腔内環境は、難病の治癒や予防医療に大きく関わっているのです。

逆に生体にとって劣悪な口腔内環境は、万病を生み出す原因となります。

歯の詰め物や被せ物、入れ歯の材料などにはアレルギーの原因となる金属が使用されています。これらを長年、装着しているとイオン化して溶け出し、口内炎や歯肉炎のほか、

アトピー性皮膚炎や口腔扁平苔癬などが起こりやすくなります。

また、こうした金属が体内に蓄積されると体の免疫機能に異常が生じたり、重金属が蓄積した臓器にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

 さらに口の中に種類の違う金属が入っていると口腔内で電流が生じます。「ガルバニー電流」と呼ばれますが、これが自律神経のバランスを崩すのです。

 問題となる金属の中には、インプラントに含有されているチタンも含まれます。「アレルギーが起こりにくい」とされてきたチタンですが、欧米はもちろん、日本でもインプラントによって引き起こされるチタンアレルギーの症例が報告されています。

 対処法は一重に、原因となる金属を除去することです。しかし、日本の医療システムでは歯科と医科は分離されているため、歯科金属アレルギーなど、口の中の金属が原因で生じる全身の不調が見過ごされてしまっていることが多いのです。

 原因不明といわれる、高血圧、うつ、疲れやすさ、頭痛、生理痛、関節痛、不妊症、湿疹などの原因が、実は口の中に存在することがあります。

 私は歯科と医科という二つの世界から、口腔内と全身の両方を長年、拝見してきました。 そして、臨床を通じて、分離されている歯と全身が強く相関していることに気づき、治療を重ねるうちに歯科医科連携は極めて重要である、その思いは確信に変わっていきます。1990年代にドイツで発祥した歯科医科を連携させ極力自然な素材で歯科医療をおこなう医療は高輪クリニックでの臨床の基盤です。しかし当時日本では、教育機関に携わる歯科医師からは怪しいと言われていました。世の常ですが、新しい医療は出始めは常に『怪しい』と言われる。逆にいうと『怪しい』といわれない新しいものは、世にでる価値のないものなのもしれません。

 

高輪クリニックが提唱している和合医療とは

 

西洋医学だけでなく、東洋医学や多様な代替医療を取り入れ、患者さんそれぞれの病態に合わせた最適の治療法を実施する「和洋折衷医療」を実践しています。これを高輪クリニックでは和合医療と称しています。伝承療法は近代医療からするととかく怪しい、の一言で片づけられてしまいますが、あやしい の正しい漢字は『妖しい』です。(未知なるものへの憧憬という意味)

実際、ここ最近では我々も手掛けている分子生命科学の世界が伝承療法の効能効果を証明してきています。

一般のクリニックでは未だ使われていない「臓器に定着しているフローラ解析」や「自律神経のバランスをチェックする機器」を高輪クリニックでは導入。そして、人間ドッグでの検査、東洋医療の王道である脈診、舌診も取り入れ、診断、治療にあたっています。

 各種検査で不調の原因が口の中にあるとわかれば、金属を取り除き、体に安全なセラミック素材の歯科材料に取り換える治療を実施することもあります。また、インプラント治療においてはチタン素材のものではなく、金属を一切含まない、体に安全なジルコニアインプラントを使います。

 ジルコニアインプラントは、日本では導入している施設がわずかですが、欧米ではチタンアレルギーの問題もあり、急速に広がっています。

 こうしたノンメタル治療により、多くの患者さんが長年の苦痛から解放されることがあります。その治療効果は検査の数値にもきちんと反映されるので、ご本人にとっても東洋医療の欠点である客観性の問題をクリアしています。従来の医療システムとは一線を画している治療だからこそ、一目瞭然の方法で治療効果を検証することが患者さんの信頼にもつながると考えています。

 欧米ではすでに高輪クリニック医師陣と似た考え方を持つホリスティック・デンティストリーと呼ばれる歯科医師・医師が大勢います。彼らは心身を縦割りではなく横つながりに捉え臓器別ではなく患者さんを心身合わせ立体的に診る歯科医師・医師です。

 特にご理解いただきたいのは、多くの方が入れているチタンインプラントの問題の本質です。 失った歯の治療法として、今後もますます増えるであろうインプラント治療。体への影響が大きいだけにぜひ、治療前には材料の選択について、慎重に考慮いただく機会になれば幸いです。

 そして、医療の世界で完全にブラインドになってしまっている、口の中と全身の関係を1人でも多くの方に知っていただくこと。さらに口の中を健全な環境にすることで、健康づくりにおいて大きな恩恵が得られることが常識になることを願っております。

 

黎明期に怪しい!と言われてもめげず信念を維持しひたすらやり抜くこと、これがなによりも大事、と思う昨今です。

 

高輪クリニックの標語は以下です。

 

道なき道をひたすら歩みそして道を残す。

永遠の旅人たれ!